
屋久島 白谷雲水挟トレッキングツアー
白谷雲水挟とは?

屋久島の神秘「白谷雲水峡」—苔むす森を歩く絶景トレッキング
屋久島の人気スポット「白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)」は、世界自然遺産にも登録された神秘的な森が広がるトレッキングエリア。苔に覆われた森は、映画『もののけ姫』のモデルにもなったとされ、「もののけ姫の森」として知られています。
最大の魅力は、苔や屋久杉、清流が織りなす幻想的な風景。初心者向けの「弥生杉コース」から、絶景が楽しめる「太鼓岩」まで、幅広いコースが整備されています。
アクセスは宮之浦港から車で約30分。1〜2時間で歩けるコースもあり、登山初心者でも安心。晴れた日の太鼓岩からは、山や海を一望するパノラマが広がります。
訪れるなら、新緑の5〜6月や紅葉の10〜11月がベスト。雨の日も苔が映える美しい森の空気が楽しめます。
白谷雲水挟のトレッキングMAPとおすすめ3コース

白谷雲水峡を見るには?3つの代表的コースの楽しみ方
白谷雲水峡は、屋久島の自然を気軽に楽しめる人気スポット。屋久杉や苔むす森、そして晴れた日には太鼓岩からの絶景も魅力です。
体力や目的に応じて、次の3つの代表的コースから選びましょう。
1. 弥生杉コース(約1時間・初心者向け)
苔むした道を歩いて、樹齢約3000年の弥生杉を目指す短めのコース。アップダウンが少なく、子連れやシニアにもおすすめ。
2. 奉行杉コース(約3時間・中級者向け)
個性的な巨木「奉行杉」や「三本足杉」などを巡るコース。苔むした沢や倒木など、屋久島らしい風景も楽しめます。
3. 太鼓岩往復コース(約4〜5時間・中〜上級者向け)
「苔むす森」や太鼓岩からの絶景を満喫できる人気コース。体力と装備が必要ですが、達成感と眺望は格別です。
トレッキングツアーの注意事項
屋久島は本当に雨の多い島
小さな島ながら、屋久島は大きな天候の変化を見せることで知られ、「雨の島」とも呼ばれています。なんと「1ヶ月に35日雨が降る」とまで言われるほど、降雨量の多い島です。東京の約3倍の雨が降り、島のどこかでは常に雨が降っているとも言われています。
標高が高いほど降水確率は高くなり、雨が多いということは「虹」が多いということでもあります。たとえば、「島の半分がどしゃ降りなのに、反対側は快晴で日焼けするほど晴れている」というような不思議な光景も珍しくありません。これは、高い山々によってフェーン現象が引き起こされるためです。
実は、屋久島の森は雨の日こそ歩くのにぴったりです。緑に覆われた森は、雨が降ることで日差しの反射もなくなり、より一層幻想的な雰囲気に包まれます。写真を撮るにも、晴れた日よりも雨の日の方が美しいと評判です。
屋久島の気候
屋久島には、およそ2000メートルにも及ぶ高低差があります。山を登ると、標高が100メートル上がるごとに気温が約0.6℃下がるとされています。標高約2000メートルの山頂では、単純計算で平地よりもおよそ12℃気温が低くなることになります。
例えば、平地の年平均気温が20℃だとすると、山頂付近の年平均気温は約8℃と予想されます。わかりやすく言えば、年平均気温が8℃の都市としては北海道の札幌市が挙げられます。つまり、屋久島という小さな島の中に、北海道から南九州までの気候帯がすべて収まっているのです。
服装について
下記はあくまで目安となりますが、屋久島の気候は日によって大きく変わることがあります。季節に関わらず、日中に晴れていればTシャツ一枚でも快適に過ごせるほどです。
森の中を歩いている間は直射日光を浴びることはほとんどありませんが、防寒対策として長袖シャツをご用意ください。
また、着替えは濡れないようにビニール袋などでしっかり防水してお持ちいただくことをおすすめします。
- 12~2月
- Tシャツ・長袖シャツ・雨具・長ズボン・タイツ・トレーナー・厚手のフリース(ダウンベスト)
- 3~4月
- Tシャツ・長袖シャツ・雨具・長ズボン・タイツ・トレーナー(フリース)
- 5~9月
- Tシャツ・長袖シャツ・雨具・長ズボン
- 10~11月
- Tシャツ・長袖シャツ・雨具・長ズボン・タイツ・トレーナー(フリース)
動物を大切に、自然を大切に
屋久島には貴重な動植物が豊富に生息・生育しており、その生態系は一つ一つの植物や虫によって支えられています。トレッキング中だけでなく、動植物の採集は禁止されています。また、野生動物に餌を与えることも避けましょう。餌付けは、動物の本能を失わせたり、農作物への被害を引き起こす原因となることがあります。
トレッキング中は、屋久島の自然と動植物を守りながら歩きましょう。ツアー中、登山道が狭い場所でのすれ違いは避けられない場合もありますが、その際は苔を踏まないよう特に注意してください。自然は一度傷つけてしまうと、再生には長い時間がかかります。
登山道から外れない
トレッキングを楽しむ際は、必ず登山道を外れないよう心がけましょう。遭難した場合、捜索費用は自費となり、楽しい思い出が一瞬で消えてしまうことにもなりかねません。
また、トレッキングや登山に出かける際は、必ず登山届けを提出してください。万が一遭難した場合、登山届けを出していることで捜索が迅速に行われ、発見される確率が高くなります。
トイレは決められた場所で
ツアールート上のトイレは事前に確認し、万が一我慢できない場合は必ず水場から離れた場所で用を足しましょう。大便は穴を掘って埋め、トイレットペーパーは持ち帰ることを忘れずに。小便は苔にかけないように気をつけてください。屋久島の植物には小便が栄養になりません。
屋久島のトイレは基本的に整備されていますが、山のトイレは汲み取り式が多く、トイレットペーパーがない場合もあります。そのため、念のため自分でトイレットペーパーを持参することをお勧めします。使用済みの携帯トイレは登山口や屋久杉自然館前の回収箱に捨ててください。
ゴミのポイ捨て絶対禁止
屋久島の森には、参加者や登山者の高いモラル意識によってゴミが落ちていません。もしツアー中にゴミを見かけた場合は、積極的に拾うよう心掛けましょう。参加者一人ひとりのモラルが、屋久島の美しい自然を守る力となります。
登山は登りの方が優先
登山者の一般的なマナーは、屋久島でも同じです。登山道で登りと下りの登山者がすれ違う際、登りの方が優先されます。下りの登山者は山側に寄り、登りの方の進行を妨げないよう、スムーズに通り過ぎるよう心掛けましょう。
服装・装備の十分な準備を
登山を行う際は、必ず事前に登山道の状態を確認することが重要です。登山道が荒れていたり、一部利用できない場合もあるため、注意が必要です。
荒川登山口から縄文杉、淀川登山口から宮之浦岳を往復する場合、徒歩で9~10時間かかる長時間の行程となります。十分な装備を整えて、万全の準備をして臨みましょう。
変わりやすい天候に対応できるよう、雨具や防寒着を準備し、非常食、懐中電灯、コンパス、警笛、携帯電話(無線機)なども忘れずに持参しましょう。
最後に
「トレッキングツアー中は、リタイアする選択肢を常に念頭に置いておくことが大切です。屋久島では、数時間の歩行が基本となり、足元も決して整っているわけではありません。無理をして事故に遭う方も少なくありません。自然相手では、予測できないことが起こることもあります。自分の体調をしっかり確認し、無理せず安全第一を心がけましょう。」
このような感じで少し柔らかく、かつ注意を促す文にしてみましたが、いかがでしょうか?