沖縄の1月の平均気温は約17度です。ずいぶん暖かく見えますが、たとえば夏の扇風機のように、いくら周囲の気温が高くても風が吹けば人間は冷たいと感じます。沖縄の場合も強い風が体感温度を下げますから、春のような陽気というイメージで訪れると、思わぬ寒さに震えることになります。降水量は年間で最も少なくなりますが、3月や11月(約100mm)の半分まで下がる東京と比べると、変化はごくわずかです。

1月の沖縄の過ごし方

冬の沖縄では、海以外に目を向けて観光を楽しむのが基本的な考え方となります。最盛期となる真夏に、大勢の観光客の中の一人として観光地を訪れるのも、それはそれでおもしろいのですが、この時期には騒がしさを感じることなく、じっくりと見学することができます。
ですが、あえて海にこだわってみるというのも決して悪いアイデアではありません。たとえば12月末から4月の初めまでは、ホエールウォッチングのための船がたくさん出ます。もちろん自然の生き物ですから、水族館のように「行けば必ず見られる」というものではありませんが、中心となる1月や2月を選べば、間近で目にすることができる可能性も高くなります。鯨を探している間の興奮や、鯨が目の前に現れた時の感動はかなりのもの。沖縄の自然の素晴らしさを実感できます。
また、海の透明度が上がる冬は、スキューバダイビングにも向いています。この時期に潜れば、ただでさえ神秘的な沖縄の海が一層美しく見えるかもしれません。ただし、水温は20度以上あるものの、夏よりは確実に冷たいですから、慣れないうちは違和感や身体の動かしにくさを感じる可能性もあります。海から上がった時の寒さもそうですが、真冬という意識をしっかり持ち、注意を怠らずに楽しみましょう。

1月の沖縄の天気・気候

12月前半にはまだ秋の気配がわずかに残り、2月も後半になれば春の兆しが見えてきますが、その中間となる1月は終始寒くなります。海からの冷たい風に雨まで加わってしまうと、かなりの寒さを感じることになるでしょう。幸い、1月の沖縄の降水量は12月と同じく1年で最も少ないため、雨に降られずに観光が楽しめる可能性は少なくありません。太陽が顔を出せば暖かさも感じられますが、冬は曇り空になることも多いため、過剰な期待は禁物です。

この時期の海水温は約21度。本州に比べればずっと水温は高いですが、さすがにごく普通に海水浴を楽しめるレベルではありません。不可能とは言えませんが、それでも寒中水泳大会のようなイベントでもない限り、泳ぐのには勇気がいります。一方、素肌ではなくウェットスーツ・ドライスーツを着て行うダイビングやその他のマリンスポーツなら十分可能です。その場合も、海から出れば水温より一段低い気温と、冷たく強い風が待っていることに注意してください。

1月の沖縄おすすめの服装

誰もが似通ったスタイルになりがちな夏に比べ、沖縄の冬の装いはかなりバラエティに富みます。寒さへの耐久力には個人差がありますが、しっかりと服を着こんでいる方(主に地元の方)を参考に服装を選ぶと、県外から訪れた方には少々暑すぎるように感じられるかもしれません。
これはあくまでも一例ですが、長袖のシャツと長ズボンに上着を重ね、風への対策としてコートやマフラー・ショールを用意するという方が多いようです。1月の旅行中は風の穏やかな日も寒さの厳しい日も両方あることを考えると、シャツと上着、それぞれ厚めの物と薄めの物を用意するなどして、多くの組み合わせができるようにしておいた方が無難でしょう。
かさばる冬物を何着も入れると荷物は増えてしまいますが、せっかくの沖縄旅行ですから、体調維持にも気をつかい、楽しくすごせるように考えてみてください。

2023年1月の沖縄イベントカレンダー