秋の気配が深まる11月の沖縄の平均気温は約22度。これは東京で言えば9月頃に当たります。ですが、暖かい日もそれほど気温が高くならないため、よりすごしやすく感じられるでしょう。11月になると海水浴はほぼできなくなりますが、ここから2月までは降水量も非常に少なく、雨の多い時期には不安があった観光地や、お祭りのような野外でのイベントを安心して楽しむことができます。

11月の沖縄の過ごし方

10月はかろうじて海水浴ができましたが、さすがに11月にはどの海水浴場も営業を終了しています。そのため、この月に沖縄を訪れるなら、海水浴以外の楽しみ方を考えなくてはいけません。 沖縄には沖縄本島以外にもたくさんの島がありますが、そうした離島への交通手段は船や飛行機です。大雨が降ったり、台風が来れば出発不能または遅れることがありますから、降水量が少なく本格的に寒くなる前の11月は、のんびりと離島を散策したり、独自のお祭りを見学するのに適していると言えます。 また、他の旅行者が多いと落ち着いて見られない観光地を訪れるのも、この時期がおすすめです。 たとえば「ひめゆり平和記念資料館」や「沖縄県平和記念資料館」のような時間をかけて回りたい施設もありますし、各地の史跡なども、軽く見るだけですませてしまうのはもったいないものばかりです。芸術に触れたくなる秋には、ゆっくり「沖縄県立博物館・美術館」を覗いてみるというのも良いかもしれません。 また、沖縄には温泉もたくさんあります。秋らしくスポーツでかいた汗を流すのはもちろん、温泉巡りをして違いを比べてみるのもおもしろいのではないでしょうか。

11月の沖縄の天気・気候

曇り空の続く冬、雨の多い梅雨、そして台風シーズンの夏と、沖縄には意外と穏やかな気候の月は少ないのですが、この11月と4月は比較的すごしやすいと言われています。4月と比べると、11月はやや降水量が少なく(＝湿度が低く)なっていますし、10月から続く北風もありますから、平均気温の数字はほぼ同じですが、こちらの方が涼しく感じられるでしょう。一方、海開きの行われている4月に対し、11月に海水浴をするのは厳しいため、一長一短と言えます。

11月になると、台風が接近する可能性はかなり低くなります。全体の傾向は5月と似ていて、まったく台風が近づかない年が続く中に、ポツポツと1回、まれに2回という年がある状況です。この傾向が変わらない限り、ほとんど心配はいらないでしょう。
11月には紫外線の量も関東の4月レベルまで減り、また長袖を着る時期になることで、紫外線対策の重要性は薄れます。しかし、露出している頭や手、そして目は無防備ですから、簡単な防御はまだ必要かもしれません。

11月の沖縄おすすめの服装

平均気温は東京の9月と10月の間ぐらいですから、基本的には長袖・長ズボンで大丈夫ですが、着こみすぎると暑く、あまり薄着でも寒いという微妙な時期です。シャツの上に上着を着て、日中暑い時は脱いでおく、というのが無難なスタイルでしょう。 足元も、夏のように朝から晩までサンダル系の物ですごすというわけにはいかなくなります。砂浜の散歩など、「ちょっと履いてみる」ぐらいの気持ちで持っていき、普段は普通の靴を履く、というのが良いのではないでしょうか。 朝晩の冷え込みと日中の暑さ、両方に対処するためには、薄めの服と厚めの服を両方持っていくのが一番安心ですが、荷物を減らしたい場合は、「あちこちに出歩いて、沖縄の秋をアクティブに楽しみたい」のか、「あまり動き回らず、ホテルを中心に静かな時間を送りたい」のか、という沖縄でのすごし方から判断してみてください。

2023年11月の沖縄イベントカレンダー