12月の沖縄の最高気温は20度を超えています。最低気温も東京より10度以上高く、この数字だけを見ていると、まるで冬ではないような暖かさに思えます。しかし、実際には北風が強くなり、確かな寒さを感じるようになります。特に海の近くなど、風が強く吹く場所では体感温度は予想以上に低くなると考えてください。
12月の平均気温 | |||
平均 | 最低 | 最高 | |
沖縄気温 | 18.7℃ | 16.3℃ | 21.2℃ |
東京気温 | 7.6℃ | 3.5℃ | 11.9℃ |
過去4年間12月の沖縄・奄美への台風接近数 | |||
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
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沖縄の12月は、5月(ゴールデンウィークを除く)と並んで旅費を安く抑えられる時期です。下旬に入ると年末料金ということで通常よりも高くなってしまいますが、それまでの期間はお得に沖縄旅行を楽しめます。「夏のリゾート地」というイメージが定着している沖縄ですが、冬ならではの魅力もいろいろとあります。 たとえば、密集したマングローブの中をカヤックで進んでいく遊びは、気温と湿度の下がるこの時期の方が余裕を持って楽しめますし、スキューバダイビングも海の透明度が高い冬なら、夏には見えにくかった光景もはっきりと見えるようになります。 また、夜に空を見上げるだけでも、いつもの街とはまるで違う星空が見られます。もちろん他の時期でも綺麗ですが、空気の澄む冬にはその輝きもさらに増すように感じられます。 その星に負けない地上の輝きとして、この時期に盛んに行われるのが、華麗なイルミネーションです。こちらは下旬に入ってから始まるものも多く、その分コストは少々増えてしまいますが、十分にそれだけの価値があるものです。中でも「いとまんピースフルイルミネーション」は厳かな平和の祈りを世界へと伝える特別なもの。年の終わりに、あらためて平和の意味と尊さを考えるための良い機会になるのではないでしょうか。
沖縄の冬で押さえておくべきポイントは二つあります。一つ目は、いくら暖かい沖縄でも、確実に寒くなるということです。天気予報などで気温の数字だけを見て判断し、夏の服装だけを荷物に入れて出発すると、着いてから後悔することになります。 二つ目は、周囲を囲む海からの風です。夏はこの風が暑さを緩和してくれましたが、冬は寒さを強めてしまいます。11月に近い時期はまだ良いのですが、1月が迫ってくる頃には防寒対策をしっかりと行う必要が出てくるでしょう。
気温以外に目を向けると、12月と1月は沖縄で最も降水量の少ない時期となります。6月や9月はこの2.5倍ほどに増えますから、これは実に大きな違いです。それでも約50mmしかない12月の東京に比べれば2倍あるため、決して雨が降らないわけではありませんが、野外でのイベントでも、それほど困ることは無いでしょう。台風の接近もゼロではないものの、15~20年に1度というレベルですから、通常は心配いりません。
沖縄の場合、風が寒さを増すのですが、逆に風が無ければ温度計が示すとおりの暖かさになります。そのため、風の有無と関係無く寒い地域と同じ方法での対処、つまり長袖の下着に厚めのシャツ、さらにセーター……という厳重な重ね着は、あまりおすすめできません。風を通しにくい生地の上着や薄いコートなど、脱いだり着たりするのが簡単で、風よけになるものを基本に考えていきましょう。 時には暖かく、半袖だけですごせるような日もありますから、ある程度は冬物以外の服も必要です。ただ、日中がそのような陽気だったとしても、夜は冷えます。イルミネーションや花火を見る予定があるなら、その格好のまま目的地に向かわず、一度ホテルに戻って長袖に着替えた方が良いでしょう。
例年 12月の第一日曜日 | NAHAマラソン |
12月9日~12月10日 | 名護・やんばるツーデーマーチ |
例年 12月中旬~1月月上旬 | いとまんピースフルイルミネーション&平和の光の柱 |
12月下旬頃 | 沖縄こどもの国 クリスマスファンタジー |
- | 摩文仁・火と鐘のまつり |
- | うえのドイツ文化村 イルミネーションフェスト |
- | 読谷山焼陶器市 |