沖縄の2月の平均気温は約17度で、細かく見れば1月よりごくわずかに高い程度です。1月の末からは桜も咲き始めますが、本格的に暖かくなるのはまだ先になります。1月に引き続き、最も寒い時期という認識を持っていた方が良いでしょう。降水量は1月・12月よりも増えていますが、それほど大きな差はありません。下旬には気温が上がり、雨も増え、春の始まりとなる3月へと気候が移り変わっていきます。

2月の沖縄の過ごし方

本州ではまだ冬の真っ只中の2月ですが、沖縄ではすでに桜が咲いています。毎年1月の下旬頃から咲き始める寒緋桜(※緋寒桜・緋桜と呼ばれることもあります)は、だいたい2月の中旬に見頃を迎えるため、この期間には「今帰仁グスク桜まつり」や「本部八重岳桜まつり」のような桜を見るためのイベントが行われます。 寒緋桜は白っぽい花を付けることもありますが、基本的にはその名が示すように濃い桃色の花が多く、ふんわりとした色彩のソメイヨシノなどと比べると、かなり鮮烈な印象を受けます。花の形も釣鐘風でボリュームがあり、そのため写真を撮る時も横からではなく下から見上げる方が綺麗に見えます。単純に眺めるだけでも十分すぎるほど綺麗ですが、こうして他の桜との違いも考えながら見ていくと、より楽しめるかもしれません。 雪が降り積もるほど寒くならない冬の沖縄では、桜以外にもいろいろな野生の花を見ることができます。また、「沖縄国際洋蘭博覧会」や「おきなわ花と食のフェスティバル」といった花に関するイベントに足を運んでみるのも良いでしょう。 このように、沖縄には海水浴には不向きな時期でも楽しめることがたくさんあります。夏に涼しい避暑地へ行くように、冬は暖かな沖縄をのんびりと散歩し、自然に触れ合ってみてはいかがでしょう。

2月の沖縄の天気・気候

沖縄の平均気温の変化を折れ線グラフで見ると、12月から1月は右肩下がりになっているのがはっきりとわかるのに対し、1月と2月は水平に近い状態です。どちらも同じぐらいの寒さということになりますが、2月は3月に近づくほど暖かくなるという違いがあります。2月の後半に沖縄旅行を計画しているなら、この点は注意が必要です。逆に、前半に旅をするなら、1月と同じような意識で服を準備していけば大丈夫でしょう。

2月の沖縄では、プロ野球のいくつもの球団が春季キャンプ(開幕前の調整やトレーニング)を行います。つまり、この時期の沖縄は「冬の間に休んでいた肉体を始動させるのに適している」とプロが判断するような気候というわけです。沖縄が本格的に暑くなってしまうと、マラソンやゴルフのような長時間続くスポーツを行うのは厳しいですが、2月の気候なら比較的少ない負担で楽しむことができます。

2月の沖縄おすすめの服装

2月も1月と同じように風を防ぐコート・マフラー・ショールなどが役に立ちます。寒さが厳しい日には、足元を冷やさないように、厚めの靴下やブーツなどでしっかりガードしてください。問題点についても1月と同じで、不意に訪れる暖かな日のことを考えずに、厚手の服ばかりを持っていくのは避けた方が良いでしょう。反対に晴天が続くことを期待して、薄い服だけにしてしまうのも危険です。
荷物を少なくするのは旅行の大原則ですが、沖縄に着いてから「かりゆしウェア」を購入し、それですごしてしまうこともできる夏と違い、冬物は現地ですぐに好みの物が見つかるとは限りません。特に「冬の沖縄を訪れるのは初めて」という場合には、ある程度妥協して多くの種類の服を持っていく方が安全でしょう。

2023年2月の沖縄イベントカレンダー