沖縄の4月は多くの日が20度前後で、最高気温もまだそれほど高くはならない、穏やかな時期です。同じ4月の東京は寒い日が9~10度、暑い日が19度近くと、気温の上がり下がりが激しいですが、沖縄は上下の幅がそれよりもだいぶ狭く、すごしやすい陽気になっています。まだ梅雨に入る前で降水量もそれほど多くなく、台風が来る可能性もほとんど無いため、安心して観光ができる月と言えるでしょう。
4月の平均気温 | |||
平均 | 最低 | 最高 | |
沖縄気温 | 21.4℃ | 19.0℃ | 24.1℃ |
東京気温 | 13.9℃ | 9.4℃ | 19.0℃ |
過去4年間4月の沖縄・奄美への台風接近数 | |||
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
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沖縄の4月と11月はだいたい同じぐらいの気温で、どちらも「すごしやすい」という意見の多い月です。選択の決め手は、単純に季節の好みや、行われるイベントといったものになるでしょう。どちらの月に訪れたとしても、大勢の人でにぎわう真夏とはまた違った沖縄の魅力に出会えるはずです。
4月のイベントで目立つものは、やはり各地で次々と行われる海開きでしょう。沖縄には本島にも離島にも、高い評価を受けているビーチがたくさんあります。4月というとても早い時期に、そうした美しいビーチの海開きに立ち会えば、その年のやる気やテンションも上がるというものです。
この海開きに合わせ、4月には「琉球海炎祭」という花火大会も開催されます。夏を告げる花火大会としては日本で一番早いとされる琉球海炎祭は、1万発以上が打ち上げられる大規模なイベントです。静かな海に力強く咲く炎の花は、大音響と共に見る者の心を震わせてくれます。
また、梅雨入り前の4月は、雨の心配をせずに野外の史跡を見て回るのにも向いている時期です。5月・6月になると雨が増えますし、それをすぎれば今度は暑くなります。冒頭で述べたように11月まで待てば再び気候が良くなりますが、1年の前半に野外中心の観光をしたいなら、この4月がおすすめです。
沖縄でひときわ降水量が少ない時期は、11月から2月です。4月の降水量はそれよりいくらか多いものの、5月・6月や8月・9月に比べればはるかに少なく、比較的雨に降られない月と言えます。日差しも強まり、晴れた日には海水浴をしても寒さを感じることが少なくなりますが、曇りの日はまだ海水温が十分に上がらないため、海でのレジャーだけを楽しみたいと思っていると、天候次第で肩すかしをくらうかもしれません。日中の気温は暖かく安定していますから、海以外の楽しみでは困ることは無いでしょう。
沖縄の台風シーズンは7月から9月が中心ですが、過去の記録を見ていくと、4月にも10年に一度、あるいはそれ以上に長い間隔で、ごくまれに台風が接近していることがわかります。しかし、4月に連続して何度も台風が来た年はありませんから、気象状況が平年と変わらないなら、特別な対策をする必要は無いでしょう。逆に言えば、何か特殊なことが起きていれば、4月でも台風が来る可能性はあります。ですから、出発前には軽くチェックをしておきましょう。
本州の4月は春ですが、沖縄はすでに初夏の雰囲気です。日中、外を出歩く際に薄物の重ね着をしていくと、すこし暑すぎるように思えてしまうでしょう。半袖やノースリーブを選び、爽やかな風を浴びて歩くのがおすすめですが、沖縄の紫外線はこの時期でも強めです。日焼け止めだけでもある程度は防げますが、日焼けを気にされる方や肌の弱い方は、多少暑くなることを受け入れて、帽子や上に羽織る物を持っていく方が良いかもしれません。薄めの上着は、朝晩に冷え込みを感じた時にも役立ちます。
足元についても、そろそろビーチサンダルやミュールを選んでも、それほど寒くは感じなくなります。時には気温が下がる日もあるため、旅行中毎日それだけですごすのは難しいかもしれません。しかし、こうしたアイテムがあると、普段暮らしている場所とまるで気候の違う沖縄にやって来たことを、より強く実感できるでしょう。
12月下旬~4月上旬 | 各地のホエールウォッチング |
4月2日(日) | 波の上ビーチ 海開き |
4月15日(土) | 第20回 琉球海炎祭2023 |
4月中旬~5月上旬 | クメジマボタル観察会 |
4月22日(日)~5月7日(日) | 伊江島ゆり祭り |