日本では一般的に7月よりも8月の方が気温が高くなりますが、沖縄の平均気温は7月よりも8月の方がわずかに下がっています。これは台風と、それに伴う降水量の増加によるものです。具体的には、7月よりも100mmほど増え、5月・6月と同じレベルまで戻ってしまいます。台風の影響が無い時は7月と同じく快晴になりますが、ドッと雨が降った後は蒸し暑さを感じるでしょう。

8月の沖縄の過ごし方

沖縄のお盆は、旧暦の7月13～15日です。これは、新暦で言えば8月の中旬や9月の初めに当たります。この時期には、各地でエイサーという盆踊りのイベントや、それに関したお祭りが行われ、真夏の沖縄にあふれる活気を肌で感じることができます。 たとえば「一万人のエイサー踊り隊」はかなり大きめで、誰でも当日申し込みでの参加が可能な「にわかエイサー隊」もある楽しいイベントです。他にも、県内最大規模の「沖縄全島エイサーまつり」や、地域ごとの特色を打ち出したイベントなど、好みに応じてさまざまな形でエイサーに触れることができます。 ただし、旧暦を基準とするため、年によっては開催が9月にずれ込むイベントも出てきます。必ずその年の予定を確認するようにしましょう。
また、8月には夏休みに入ったお子様と沖縄への家族旅行を計画される方も多いのではないでしょうか。沖縄の誇る自然は美しい海だけではありません。立ち並ぶ木々や川の流れも、お子様に多くのことを教え、感じさせてくれるはずです。遊ぶための場所ばかりでなく、首里城や各地のウミガメ館のような自由研究に利用できる場所も多く、たくさんの夏の思い出を作ることができるでしょう。 ただ、夢中になって遊んでいるお子様に、紫外線や熱への注意を求めるのは難しいもの。そこは大人が代わりに注意を払う必要があります。大人がつらいと感じ始めるようなら、小さなお子様たちにはすでに赤信号だと考え、休憩や水分補給といった行動を早めに起こすようにしてください。

8月の沖縄の天気・気候

8月の初めは7月と同じく晴れた暑い日が続きますが、9月に近づくにつれて雨が降る機会が多くなります。数字の上では最高気温・平均気温ともに誤差レベルの違いしかありませんが、実際には7月とは質の違う蒸し暑さを体感することになるでしょう。それでも、雨によって急激に気温が下がるわけではありませんから、海でも問題無く遊べます。ただし、海以外の場所に遊びに行く日は、雨に降られることも意識した格好を選んだ方が良いかもしれません。

最近の台風の接近回数の数字だけを見ると、8月は7月とそれほど差が無いように思えます。しかし、60年ほどデータをさかのぼって見ていくと、8月に1回も台風が来なかった年は2008年しかありません。また、「多くの年が1回だけで、たまに2回の年があり、ごくまれに3回という年もある」7月に対し、8月の場合は2回の年が目立ちます。7月が「運が良ければ来ない」月とすれば、8月は「数回は確実に来る」月と考えるべきでしょう。接近回数が5回の2012年と1994年、6回の1985年のように、特定の月に台風が集中してしまう年があるのは7月と同じで、こちらも長期予報などを参考にすべきです。

8月の沖縄おすすめの服装

気温は7月とあまり変わりませんが、雨で蒸し暑くなりやすいため、より風通しの良い服装を心がけましょう。とはいえ、7月の時点ですでにTシャツと短パンなら、それ以上というのは難しいものがあります。濡れタオルのような物で首を冷やす、汗をかくことを前提として着替えを持ち歩くなど、小さな工夫を積み重ねて暑さに対処していきましょう。一つひとつの効果は小さくても、何もしないよりはずっと快適にすごせるようになります。
紫外線も、7月と同様に厳重な注意が必要です。肌の弱い方は出がけに雨が降っていても油断せず、晴れることに備えて、薄い上着を持っていくことをおすすめします。女性の場合は下半身も薄手のスカートなどでガードできますが、サンダルやミュールなどを履いている足まではカバーできません。靴を履いてしまえば隠れる部分とはいえ、くっきりと日焼けが残ってしまうという悲しい事態を避けるためには、微妙な天候でも確実に足まで日焼け止めを塗っておくべきでしょう。

2023年8月の沖縄イベントカレンダー