那谷寺
苔むす参道、四季折々に彩られる自然、そして巨岩と洞窟に包まれる神秘の空間。
那谷寺は、加賀の地に根付く白山信仰とともに、1300年の歴史を刻む天台宗の古刹です。
そのはじまりは、養老元年(717年)。越前の高僧・**泰澄(たいちょう)**がこの地に立ち、白山を信仰の根本道場とし、「岩屋寺(いわやでら)」として創建しました。洞窟が点在する境内は、魂が清められ、よみがえる聖地として古くから信仰を集めてきました。
平安時代には、花山法皇が参詣され、那智山と谷汲山から一文字ずつを取って「那谷寺(なたでら)」と改名されたと伝わります。
戦国期には幾度か火災に遭いましたが、江戸初期、加賀藩三代藩主・前田利常公によって再興されました。本殿や唐門、拝殿、三重塔などの伽藍が整備され、現在も一部が国指定重要文化財として残されています。利常公が参道に植えた「杉の木街道」や、粟津温泉の「黄門杉」は、その記憶を今に伝えます。
また、那谷寺の周辺ではオパールや瑪瑙、水晶が産出され、寺に伝わる数々の瑪瑙は大内氏や本願寺を介し、明国(中国)へ献上された歴史もあります。
洞窟にこだまする祈り、季節ごとに姿を変える庭園、自然と一体になるような静寂。那谷寺は、訪れる者の心にそっと語りかけるような、祈りと再生の空間です。
- 名称
- 那谷寺
- 住所
- 石川県小松市那谷町ユ122
- アクセス
- 加賀IC、小松ICから車で約30分
- 公式サイトURL
- https://natadera.com/
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鶴仙渓
山中温泉の中心を流れる大聖寺川の渓谷「鶴仙渓」は、上流のこおろぎ橋から黒谷橋まで約1.3kmにわたって続く絶景散策路。整備された遊歩道沿いには、S字型のデザインが印象的なあやとりはし、総檜造りの風情あるこおろぎ橋など、見どころが点在します。
秋には紅葉が渓谷を彩り、特に美しい風景が楽しめる人気の時期。そのほか、松尾芭蕉を祀る芭蕉堂、武家屋敷の趣を残す「無限庵」(九谷焼や尾形光琳の作品を展示)など、歴史と文化に触れられるスポットも豊富です。
また、渓谷のせせらぎを間近に感じながら地元のお茶や甘味を味わえる「鶴仙渓 川床」では、非日常のひとときを堪能できます。 -
北陸 | 金沢・石川
長町武家屋敷跡
藩政時代、武士たちが暮らした屋敷跡が今も残る「長町武家屋敷跡」。土塀に囲まれた石畳の小路を歩けば、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような静けさと趣が広がります。
この一帯は、伝統環境保存区域および景観地区に指定されており、往時の風情を今に伝える貴重な町並み。冬には土塀を雪や凍結から守る「こも掛け」が施され、金沢ならではの冬の風物詩として多くの観光客を魅了します。
また、武家屋敷跡から香林坊方面へと続く鞍月用水沿いには、老舗の割烹や郷土料理店、風情あるカフェなどが並び、地元の人々や観光客で賑わう人気の散策ルートとなっています。 -
北陸 | 金沢・石川
千里浜なぎさドライブウェイ
千里浜なぎさドライブウェイは、国内で唯一、そして世界でも非常に珍しい「砂浜を車で走れる道路」です。その秘密は、砂の粒子が非常に細かく、海水を含むことで固く締まり、普通の車でも走行が可能になる特殊な地質にあります。
青空の下、波打ち際を走り抜ける爽快感はまさに映画のワンシーンのよう。車を停めて海に足を浸したり、家族や友人とバーベキューを楽しむのにもぴったりです。夕暮れ時には、水平線へと沈む夕日が美しく、ロマンチックな時間を演出してくれます。
特におすすめなのは、まだ空が明るくなりきらない早朝。静けさに包まれた中、朝もやに浮かぶ水平線は幻想的で、まるで異世界にいるかのような気分を味わえます。訪れるなら、時間帯ごとの景色の違いにもぜひ注目してみてください。 -
北陸 | 金沢・石川
世界一長いベンチ
石川県志賀町の増穂浦海岸にある「世界一長いベンチ」は、全長460.9メートルというスケールを誇る名物スポット。1989年にはギネスブックにも掲載され、その名を全国に知られることとなりました。
このベンチがあるのは、「サンセットヒルイン増穂」と呼ばれる夕日の名所。地元の人々が「日本海に沈む夕日をたくさんの人に見てほしい」という思いで、1987年に830人のボランティアの手で作り上げました。
ベンチは丘の上に設置されており、そこから見下ろす夕日はまさに絶景。視界を遮るものがなく、空と海がオレンジ色に染まる光景を、まるで独り占めしているかのような感覚に浸ることができます。観光地の喧騒とは無縁の、静かでドラマチックなひとときを過ごしたい人におすすめです。