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三宅島旅行のベストシーズンは?オススメの時期を紹介します
記事更新日: 2021-02-25
三宅島での旅行には、「ダイビング」と「バードウォッチング」という二つの大きな目玉がありましたが、近年はここに「ドルフィンスイム」が加わりました。
これは、三宅島から船で片道40分ほどの「御蔵島(みくらじま)」周辺に多数生息しているイルカと共に泳ぐというアクティビティです(※御蔵島は小さいため、三宅島を拠点としてドルフィンスイムを行うのが一般的です)。
ダイビングや島の散策はそれほど時期を選ばないものですし、ドルフィンスイムも3月の中旬から11月の中旬まで長期間楽しめるのですが、あえて(特に初めて三宅島旅行をされる方向けの)ベストシーズンを決めるなら、それは夏になります。
三宅島の気候や、季節ごとのドルフィンスイムの様子を交えて、その理由をご説明します。
ベストシーズンは7~8月!初めてのドルフィンスイムは夏がおすすめ!
三宅島では、降水量が「都心の数値+90~120mm」のような月が1年の半分ほどを占めます。
残り半分のうち、3月・6月・10月は+150~180mmと他の月より多いのですが、7月と8月は+50~60mmと、都心とそれほど変わらない値になっていて、それほど雨の心配をせずに遊びに行くことができます。
平均気温は、5月から8月にかけては都心とほぼ同じで、それ以外の月は三宅島の方が上です。ただし、夏の最高気温は都心より若干低めですし、海からの風がうまく抜けることもあって、道路や建造物に熱がこもる都心よりも比較的すごしやすい状況になります。
ドルフィンスイムをする場合、このような気候と共に考えたいのは、季節ごとのイルカたちの様子です。
春
シーズンが始まってから6月頃までの間、イルカたちは久しぶりの人間をおもしろがり、積極的に遊んでくれます。ただ、気温や水温はまだ十分とは言えませんし、海が荒れていることも多いです。
イルカのかわいさに時を忘れて遊んでしまうと、水中での運動と体温低下によって、予想以上に体力を消耗してしまう可能性があります。
夏
多くの旅行者が三宅島を訪れる夏は、気温も水温も高くなり、海も落ち着きます。自然とドルフィンスイムの参加者も増えますが、それによってイルカたちが疲れてしまったり、人間への興味を失ってしまうという問題も出てきます。
ただ、それはあくまでもシーズン開始時と比べての話で、この時期のドルフィンスイムでも非常に高い確率でイルカと遭遇し、間近でその姿を見ながら泳ぐことができます。
(※一般的にドルフィンスイムでイルカに遭遇できる確率は9割以上とされ、「船が島を1周できないほど海が荒れている時でなければ、まず大丈夫」と言われています)
秋
9月になると参加者の数が減り、それと共にイルカたちも人間への興味を取り戻します。
水温もまだ高く、春ほど海が荒れることも少ないため、落ち着いてイルカとコミュニケーションできる時期ではあるのですが、9月・10月は伊豆諸島の台風シーズンです。あまり早い時期を選ぶと台風のリスクがあり、逆に待ちすぎると気温が低くなってしまうため、タイミングを見極めるのが少々難しいかもしれません。
全体の流れや雰囲気、楽しみ方がわかっている場合は春や秋もおすすめですが、ドルフィンスイムへの参加が初めてなら、7月または8月が無難な選択肢と言えるでしょう。
夏ならば、ドルフィンスイムに行かない日は、島のビーチでのんびり海水浴やシュノーケリングをしてすごすこともできます。三宅島のビーチは島外周の7ヶ所にあります。
大型客船が利用する三つの港のそばには、それぞれ「三池浜(みいけはま)海水浴場」「錆ヶ浜(さびがはま)海水浴場」「大船戸(おおふなと)海水浴場」というビーチがあり、島に到着して準備を整えたら、すぐに海へ遊びに行けます。
もちろん、釣りやダイビングといった他の方法でも、三宅島の海を満喫できます。ただし、独特の地形が魅力のダイビングスポット「メガネ岩」でダイビングが行えるのは、6月と10月の決められた日時のみということにご注意ください。
バードウォッチングのおすすめは4~5月!
海水浴の予定が無ければ、バードウォッチング+ドルフィンスイム(+ダイビング)というすごし方も考えられます。この場合は、多くの渡り鳥の姿が見られる4月と5月がおすすめです。6月も、梅雨入り前までは大丈夫です。
三宅島の南部の森には「三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館」という施設があります。
こちらでは、三宅島でなければまず見ることのできない「アカコッコ」という珍しい鳥をはじめとした、島のさまざまな自然が紹介されています。バードウォッチングの際にわからないことがあれば、こちらに常駐している日本野鳥の会のレンジャーに相談してみると良いでしょう。
なお、この森の中には「大路池(たいろいけ)」という池があり、周囲に遊歩道も用意されています。アカコッコ館を訪れる際は、こちらの散策もおすすめです。