海のバスを乗りこなそう！石垣島発のフェリーでおすすめ離島めぐり

石垣島旅行の楽しみは、石垣島を起点とする「離島めぐり」です。西表島・竹富島・小浜島・黒島・鳩間島・波照間島・与那国島への交通手段は、石垣島「離島ターミナル」から出港する定期高速船やフェリーを利用します。
一番近い「石垣島-竹富島」は約10分です。石垣島や各離島の人々は、海の交通手段をまるで「海のバス」のように利用しています。

石垣島「離島ターミナル」について

石垣島「離島ターミナル」は、2007年1月にオープンした八重山諸島の玄関口です。離島へは「石垣島→離島」という経路が基本となります。離島間をつなぐ便が少ないため、石垣島を経由するのが一般的です。
各離島をつなぐフェリーは「西表島-竹富島」「西表島-鳩間島」「黒島-竹富島」がありますが、便数が少ないため確認が必要です。

離島ターミナルの設備

離島ターミナルには、各離島船会社のチケットカウンターや売店、飲食店、コインロッカー、ATMなどがあります。売店「とぅもーるショップ」では、お土産や弁当、菓子類なども購入できます。

運航フェリー会社

離島ターミナルから各離島へ高速船やフェリーが運航しています。時刻や料金は変わることもありますので、旅行前に各船会社のホームページなどで確認した方がよいでしょう。

八重山観光フェリー（電話：0980-82-5010）
航路：竹富島・小浜島・黒島・西表島・鳩間島への便があります。

安栄観光（電話：0980-83-0055）
航路：竹富島・小浜島・黒島・西表島・鳩間島・波照間島への便があります。

石垣ドリーム観光（電話：0980-84-3178）
航路：高速旅客フェリーはツアー専用船で、完全予約制となっています。

福山海運（電話：0980-82-4962）
航路：与那国島への便が出ています。

石垣島から離島へ！フェリーを乗りこなそう！

石垣島から各離島を訪れるなら1日1島ぐらいの余裕をもったスケジュールがおすすめです。2島以上訪れるなら、あらかじめ決められた期間が乗り放題になる「フリーパス」も購入することができます。また、旅行ツアーによってはこの「フリーパス」が最初から付いているものもあるので、申込時に確認しておくといいでしょう。
それでは個性豊かな離島をご紹介します。

タイムスリップする「竹富島」（高速船で約10分）

島の中心は国指定の重要伝統建物群保存地区に指定されています。赤瓦の民家と真っ白のサンゴ砂の小道、色鮮やかなブーゲンビレアやハイビスカスなどの花々、三線（さんしん）の音色とともに歩む水牛車。この島には、沖縄の原風景が今も残っています。

雄大な360度パノラマ「小浜島」（高速船で約25分）

NHKドラマ「ちゅらさん」の舞台の島。さとうきび畑の中を通る一本道や、真っ白な砂浜が美しい。八重山諸島のほぼ中央に位置するため、海抜99mの大岳（うふだき）の頂上からは、エメラルドグリーンの海に浮かぶ八重山の島々を望めます。

牛が草を食む牧歌的な「黒島」（高速船で約25分）

空から見ると「ハート」の形をした小さな島。人よりも牛が多いことで有名です。東筋集落から黒島港までの道は、石垣と赤瓦屋根が続き「日本の道100選」にも選ばれています。海の透明度とサンゴ礁は抜群でシュノーケリングに最適です。

ジャングルが島を覆う「西表島」（高速船で約35〜40分）

島の約90％が亜熱帯植物のジャングルに覆われる自然豊かな島。天然記念物のイリオモテヤマネコが生息しています。カヌーやジャングルクルーズなど、アウトドアツアーが多くあります。浅瀬の海を水牛車で渡る「由布島」や日本の滝100選にも選ばれる「マリユドゥの滝」など、見どころも満載。

のんびり散策に「鳩間島」（高速船で約40分）

人口約70人、歩いて1周できるくらいの小さな島。観光地化されていないため、昔ながらの情緒が楽しめます。

日本最南端の有人島「波照間島」（高速船で約60分）

「最果てのうるま（サンゴ礁）」という意味の島。「日本最南端の碑」があります。夜は、サザンクロス（南十字星）をはじめ、光り輝く星のシャンデリアが広がります。

絶海の孤島「与那国島」（フェリーで約4時間30分）

日本最西端の地でドラマ「Dr.コトー」のロケ地でも有名。起伏に富んだ地形は、「絶海の孤島」に訪れた気分を盛り上げます。深く濃いブルーの海が印象的です。

せっかく石垣島を訪ねたら、離島にも足を運びましょう！　離島それぞれに雰囲気が違って、驚きと感動が待っています。まるで路線バスを乗りこなすような離島めぐりを、ぜひ楽しんでみてください。