白砂の道をゆったりめぐる 竹富島の水牛車

白砂の道をゆったりめぐる 竹富島の水牛車

記事更新日: 2025-05-05

竹富島

竹富島の魅力は、沖縄の伝統的な石垣の民家と白砂の道、そして色鮮やかな花々たち……。
小さな竹富島は、徒歩やレンタル自転車で十分に回れる広さですが、ぜひ! 試していただきたい“沖縄の原風景”を感じることができる乗り物があります。

時間の流れを感じる水牛車観光

竹富島 水牛

竹富島観光ですっかり有名になった「水牛車」ですが、水牛の飼育は1933年に耕地開拓用として台湾移民によって導入されたことがはじまりです。現在では、農耕用としての役割を終え、観光用として活躍しています。

竹富島の水牛車は、水牛を操る「オジー(おじいさん)」による石垣や家のつくり、島の歴史などを聞きながら、白砂の道をのんびりと進みます。水牛観光のハイライトは、三味線の生演奏とともに聞く、竹富島民謡「安里屋ユンタ」。30〜40分程度の観光ですが、ゆったりとした「沖縄時間」を感じることができます。

竹富島の観光スポット

竹富島

白砂の道と石垣

真っ白な砂は、海岸から運び込まれたサンゴのかけらです。島の人々は、白砂の道をとても大切に思い、毎日ほうきで掃き清めています。

台風が多い竹富島の集落は、強風から住まいを守るために、グックと呼ばれる石垣で囲まれています。石垣には、「石敢當(いしがんどう)」と呼ばれる魔除けは埋め込まれています。注意して探すといたるところに「石敢當」を見つけることができます。

 

赤瓦の屋根とシーサー

美しい赤瓦の屋根は、沖縄では「高貴な色」とされ、首里城などに使用されていました。明治に入ってから赤瓦の使用が許され、庶民の間で急速に普及しました。赤瓦の上に乗せられた魔除けのシーサーは、赤瓦と同時に広まったものとされています。ユニークでかわいいシーサーの表情も魅力のひとつです。

 

赤瓦の町並を一望できる「なごみの塔」

集落の中心にある赤瓦の町並を見渡せる展望塔です。一人ずつしか通れない約60度の急勾配の階段で、展望台も大人2人で一杯、ちょっとドキドキします。赤瓦の「赤」、空と海の「青」、白砂の道の「白」、樹木の「緑」、南国の色鮮やかな景色が目の前に飛び込んでくることでしょう。

竹富島

コンドイ浜・カイジ浜

島の南西部にあるコンドイ浜は、竹富島を代表する遠浅のビーチ。カイジ浜は、「星砂の浜」と呼ばれ、小さな星形の砂を見つけることができます。

竹富島

 

水牛車の利用情報

船着き場から「水牛車の乗り場」までは、1キロぐらいあり、船の到着に合わせて待っている送迎バスに乗れば、乗り場まで無料で送迎してくれます。水牛車観光は、新田観光と竹富観光センターの2社があります。
※2025年5月現在、新田観光の水牛車観光は運休しています。

  • 新田観光:電話 0980-85-2103 

竹富観光センター:電話 0980-85-2998

さぁ、時間を楽しむ旅へ

車や電車など、現代の乗り物とはまったく違う「水牛車」。たまにはゆったり、のんびり、潮風と時の流れを感じながら乗り物に乗る、という体験も心地良いものですね。

 

風渡追人

この記事を書いた人 風渡追人(かぜとついと)

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広告プランナー・コピーライター。企業会員誌の旅行ページや広告などのプランニングを手がける。趣味は旅行と家事(料理・掃除)。バイクツーリングで日本一周し、旅先で食べた地元グルメを自宅で再現するのを楽しみとしている。

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