動物園じゃない！札幌の「旭山記念公園」で愛を深める

「旭山」といえば、旭川の旭山動物園が有名ですが、今回紹介するのは札幌の「旭山記念公園」。札幌では藻岩山と人気を二分するほどの夜景スポットとして、市民やカップルに人気です。最近は観光客にも注目されてきている旭山公園の魅力を紹介します。

恋人一択！と言えるほどの雰囲気の良さ

初めに言ってしまいますが、この旭山記念公園、夜ならカップル一択！というほど雰囲気がよく、恋人同士におススメします。決して友達同士や家族に向かいないわけではないですが、個人的にはそう思ってしまいました。

こんな感じです。どうでしょう、ロマンチックですよね？撮影した日の夜はかなり寒く、私は帽子、ネックウオーマー、手袋を着用して撮影しましたが、寒さの中でも車を中心に断続的にカップルが訪れていました。夏場はおそらくカップルだらけでしょう。それでもほかが気にならないくらい、静かで暗いです。アメニティーがあるわけではないですが、雰囲気の良さだけなら、北海道の夜景の名所の中でトップクラスだと感じました。

地下鉄とバスで約30分の近さ

旭山記念公園は1970年、札幌市の創建100周年を記念して開園しています。円山から藻岩山に連なる山地の斜面に造られました。展望台は標高137.5mに位置しています。アクセスはJR札幌駅からなら徒歩で大通公園に向かい、地下鉄大通駅で東西線に乗車し、円山公園で下車します。円山公園バスターミナルからJRバスの旭山公園線に乗車し、15分ほどで終点の旭山公園前に到着します。

公園入口からは坂を上り、5分ほどで、展望台に着きました。山の斜面の上にある公園ですので、歩くと良い運動になります。夜景が確かにメーンとなりますが、日中の雰囲気も中々のものです。

展望台頂上から望むまっずぐな地平線に伸びる札幌の町並み。これだけでもかなり夜を期待させる絶景ですね。私は午後3時半ごろに到着しましたが、平日にもかかわらず、カップルも訪れていました。

展望台の下は古代ローマのコロッセオのような石段になり噴水があります。夜になるとライトアップされ、雰囲気づくりに一役買っています。後程その写真も紹介します。噴水から少し歩くと、ピクニック広場にも第2展望台があり、ここからの眺めも見どころです。

標高が低くなりますので、ビルやオフィス街がより近く感じられます。

日中の森林散策も癒される

同公園の魅力は夜景などの風景だけではありません。周りは原生林など森林に囲まれていて、散策路が整理されています。この時期は紅葉が進んでいるので、紅葉狩りなどしながら散歩するのもおススメです。日中は犬の散歩をする地元の方も多かったです。

散策路の紅葉がかなり綺麗でした。山麓にあるので平地よりは若干、紅葉の色づきが早いと感じます。本格的なトレッキングとはいきませんが、吊り橋などもあり、かなり起伏のある道が幾手にも分かれていて、すべて見るには時間がかかりそうです。

爽やかなマイナスイオンを浴びて気持ち良い森林浴を楽しめますよ。春先は桜も綺麗で花見客も多いようです。日中の旭山公園は暖かい季節なら、家族連れでピクニックなども気持ち良いはずです。ちなみに、軽食なども食べられる小規模なレストハウス（午後5時まで）も駐車場前にありますよ。ここは案内所も兼ねています。

中華まんじゅうや北海道的なものだと「いももち」などが販売されていましたが、あくまで軽食なので、注文はしませんでした。冬季は閉鎖しています。夜に来られる方は、どこかで食べてくる方が良いと思います。

噴水のライトアップと夜景の対比が美しい

ひと通りグルっと回って散歩を終えると、日没となり薄暮に。グッと雰囲気が良くなってきました。

この時間帯からは徹頭徹尾、夜景を楽しむしかないです！午後5時から噴水がライトアップされました。噴水がライトアップされた時間の夜景が、ほかの夜景の名所とは趣が明らかに異なります。

噴水のライトアップ自体が綺麗で幻想的です。近所の高校野球部が噴水からの急な石段を生かして、階段の上り下りや、おんぶしての階段のぼりで鍛えていましたよ。このムーディーな雰囲気も彼らにとっては格好の練習アイテムとなっています。

ほぼ暗くなりました。噴水のライトアップの美しさが際立ち、森林の向こうに水平線が伸び、奥行きのある札幌の夜景です。こういう感じの夜景は中々ないと思いますが、如何でしょう？ちなみに噴水もライトアップも午後7時で止められます。公園が閉まるのは午後10時です。第2展望台もすごく綺麗ですよ！ただし、頂上の展望台から降りるときは、暗いので足元に気を付けて下さいね。

樹木の向こうに光の海が全体に広がる感じです。同じ公園でも標高が違う場所で、見られる夜景の雰囲気が変わります。この日は寒くて空気が澄んでいたので、ことのほか、光が綺麗でした。この日は午後7時ぐらいからカップルを中心に見物客が多くなりました。冒頭の写真のような愛を深める場面もチラホラとみられます。

中には高校生カップルもいまして、女の子は「幸せすぎる！」と感激の面持ちでした。この美しさなら感動するのは納得できます。カップルなら一度は来るべきだと私も思いました。ただ、寒さに震えながら撮影していた私は、カップルが増えるほどに心も冷えてきたので、頃合いを見て足早に公園を後にしました。

地平線に広がる夜景と噴水のライトアップのコラボが絶妙です。唯一無二の雰囲

気が夜の旭山記念公園にはあります。藻岩山も恋人達の聖地と言われていますが、ここも、負けず劣らずカップルにとってはベストスポットです。見物客が多少多くても静かなムードなので、邪魔されずに、愛を深めることができるでしょう。観光地としてはマイナーでも、夜景スポットとしては一流です。カップル旅行の選択肢に入れてみてください。