この記事を書いた人 トリッパー編集部
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鉄のまち・室蘭の新観光、工場夜景がスゴイ!
記事更新日: 2026-04-11
かつては鉄鋼の街、工場の街として栄えた、道南の噴火湾沿いに位置する室蘭市。現在は北海道の大半の町と同様に過疎化が進む町となっていますが、3年前から、夜景好きにブームになっている工場夜景を新しい観光として売り出しています。工場夜景がどれだけ綺麗か、室蘭夜景鑑賞ツアーを体験してみました。
日本6大工場夜景に認定の美しさ!
結論から入りますが、初めて観た室蘭の工場夜景、綺麗です!これをご覧ください。

普通の町並みの夜景とは違い、何か未来を想起させる景色ですね。ハリウッドのSF映画に出てきそうな光景で、現実を忘れてしまいます。室蘭は日本6大工場夜景の一つに数えられています。この光景を見たら、納得としか言えません。室蘭は札幌から南西へ100㌔ほどの距離にある、人口約9万人の都市です。3方を海で囲まれ、鉤型というか、馬蹄形の地形です。新日鉄住金や日本製鋼所の巨大な工場など、かつては鉄鋼所の企業城下町として栄えました。室蘭市はその工場群と東日本最大の吊り橋、白鳥大橋を生かして、昨今ブームとなっている工場夜景鑑賞を新しい観光の目玉として積極的にPRしています。
札幌からはJRの特急「すずらん」で約1時間半かけて室蘭駅に到着します。特急「北斗」などは東室蘭から普通列車に乗り換えです。

現在、繁華街は東室蘭駅周辺にあり、室蘭駅周辺は少々寂しげです。正面に見える山は測量山。夜は頂上の鉄塔がカラフルにライトアップされ非常に綺麗ですが、今回のツアーには入っていません。バスツアーに参加する前に、腹ごしらえしたいと思い、室蘭出身の知り合いに聞き、駅からすぐの「天勝」へ。ここの名物・天丼(1000円)を食します。

ただの天丼が、北海道産の甘エビ4本と大イカの天ぷら1本という贅沢な面々が乗っていて驚きます!初めから濃いめのタレに漬けられていて、とってもジューシーな味わいです。老舗で広めの店舗ですが休日などは並ぶこともあるそう。ここは穴場グルメだと思います。お腹を満足させて、バス乗り場の旧室蘭駅舎へ。このツアーは「室蘭夜景見学バス」といい、6月から10月まで運行しています。

大人1000円です。私はJR札幌駅発着のセット券で参加しました。バスの乗車は東室蘭駅東口とこの駅舎前となります。旧駅舎も趣があり、今は観光案内センターとなっています。この案内センターの窓口で受け付けします。
夜景だけじゃない。薄暮の海岸も美しい
道南バス「キラりん号」に乗車。3連休の中日だったので、バスはほぼ満席です。女性客を中心に家族連れ、カップルも目立ちます。

バス内では観光協会のご年配のガイドさんが地図を示しながら、ツアーの内容や室蘭の街について丁寧に説明してくれます。まず、最初のビュースポットとなる白鳥大橋そばの「道の駅みたら室蘭」へ。

この場所からは白鳥大橋と綺麗な海岸線を眺められます。どちらかと言えば海岸線が見どころと言えるでしょう。あと、室蘭は海に囲まれ、常日頃から風が吹く町なので暖かい時期でも羽織るものを用意することを忘れずに。この日も強風が吹きかなり寒く、撮影は難儀しました。

中央の大黒島がアクセントとなり、さざ波と空のグラデーションとの対比が非常に綺麗です。天気が良ければ、サンセットを眺めることができますよ。次は、祝津公園展望台へ。道の駅から5分くらいの標高60mぐらいの展望台です。ここからは白鳥大橋の全景と海を挟んだ対岸に、今回の工場夜景のメーン「JX日鉱日石エネルギー株式会社室蘭製造所」のライトアップを引きで眺められます。

まだ薄暮の状態でライトアップは目立ちませんが、十分に綺麗です。日が暮れたら、かなり雰囲気のある絶景になるはずです。ここからの眺めは平成25年に「日本夜景遺産・自然夜景遺産」に選定されています。
まるで映画の未来都市のような風景
この後からが、バスツアーの見どころです。白鳥大橋を渡り、対岸に降りる手前の陣屋除雪ステーションに到着。前述のJX日鉱日石エネルギー工場を間近に見下ろせる場所です。冒頭の写真の眺めが、ここからのものです。

冒頭の工場夜景をアップにして撮影したものです。ツアーの皆さんからは「スゴーイ!」「キレーイ!」との声が漏れます。美しいし、映画の未来都市のようで、SFXを見ているみたいです。工場夜景マニアが続出するのも分かる気がします。

実はここは通常は立ち入ることのできない、同ツアーならではの見学ポイントなのです。白鳥大橋の途中の場所だということが写真でわかると思います。陸運局がツアーのため特別に認めてくれている、スペシャルスポットです。最後も、このツアーならではの「崎守ビュースポット」へ。陣屋除雪ステーションとは反対側から、JX日鉱日石工場と白鳥大橋を岸壁から眺められる場所です。ここも通常は入ることができません。

海へのライトの反射が工場夜景の美しさを際立たせています。場所を変えるだけで、まったく違った表情を見せてくれ、飽きることがありません。この日は風がかなり強く波だっていましたが、波のない時は白鳥大橋のライトアップも海に映り、「逆さ白鳥大橋」が綺麗とのこと。

ちなみに白鳥大橋の200個以上のライトアップは風力で発電させています。室蘭は風を生かし、風力発電が盛んな町でもあります。
グルメは「室蘭やきとり」ははずせない
これで、夜景バスツアーは終了、約2時間半の道程でした。知らなかった室蘭の新たな魅力を発見できたツアーで十分満足できました。バスツアー以外には、クルージングも行われていますので、どちらを選んでも満足できるはずです。どちらも11月中旬ぐらいまで運行しています。日もとっぷり暮れたので、夜のグルメも食べたいところです。室蘭で有名な2大グルメは「室蘭やきとり」と「カレーラーメン」です。今回は夜でもあり、焼き鳥を食べることに。実は観光の方はほとんど来ない、老舗の店をご紹介したかったのですが、何とお休み!がっくりしながらも、東室蘭駅近くの「一平」に入店しました。札幌にも進出していて、「室蘭やきとり」で最も有名な店で、「やきとリンピック」で2連覇中です。

室蘭やきとりの特徴は、豚肉の間に玉ねぎ、味付けはタレ、洋がらしで食べます。入店したときは、代表的な「豚精」が品切れとなっていたため「シロ(直腸)」(写真右)と「カシワ」を1人前(4本)ずついただきました。「シロ」も豚精に続く室蘭やきとりの代表かと思います。柔らかく弾力のある歯ごたえと濃厚なタレのコラボレーションが絶妙です。休日は混んでいるため、観光の方は予約した方が良いでしょう。
普通ではお目にかかれない工場夜景を堪能できました。美しさはもちろん、未来
都市のような非現実感があり、これが町並みの夜景とは違うと感じました。女子同士やカップル、そしてカメラ女子にもおススメです。ツアーではゆっくりとは撮影できないので、個人的にリピート必至な絶景です。1度ご覧になって損はしないと思います。
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