日本一小さな天守閣と日本一高い石垣の丸亀城

今、女子にも人気の「お城」ですが、香川県には日本一が3つもあるお城があります。それは、JR丸亀駅から徒歩15分で見えてくる小さくて可愛い丸亀城です。「歴女」や「城女子」にも大人気のお城に遊びに行ってきました。

丸亀駅から南に歩いて行くと、60mという日本一高い石垣の上に建てられたお城が見えてきます。そのまま歩いて、表門の大手門からお城に入ってみました。

天守閣めざして登っていくと

たくさんの人が「見返り坂」といわれる急勾配の坂を息を切らしながら登ってます。旅行客の姿も多く、「城女子」かも？という女性グループや親子連れの姿ももちらほら。登っている途中で、あまりの急勾配に立ち止まって振り返るからこの名前が付いたといわれてますが、実際に登ってみると、まさにその通りでした。>坂の途中でお城の石垣を見上げることができます。さすがの迫力！

石垣の積み方はなだらかな勾配になっており、扇のような優美な曲線を描いています。丸亀城の石の芸術としての風格を漂わせていますね。一気に坂を登るつもりでしたが、予想以上に急勾配ということで、途中で少し休息を取ることにしました。

お城のこんな日本一も見つけたよ

途中の二の丸跡地で休息を取りましたが、ここで3番目の日本一を発見！それは井戸の深さ。 石垣の下のお堀まで掘られていて、その深さは約60mあるということです。さらに、この井戸には秘密があるようです。この深い井戸は城から外へ抜ける秘密の通路との噂もあります。二の丸跡地は、今は桜林になっています。春にはたくさんの桜が咲いて美しいそうで、そのころにぜひまた訪れたいものです。

十分に休息も取り、再び坂道を登ると、天守閣はすぐに着きました。これが日本に現存する木造の天守閣12の中で一番小さな天守閣です。高さが15mと本当に小さいですが、国の重要文化財です。

天守閣の中は拝観できます。料金は大人200円小人100円で9：00～16：00までとなっています。そして、なんと年中無休です。

天守閣からは絶景が！

天守閣前の広場からは、讃岐平野のパノラマが一望できます。少し曇っていましたが、瀬戸大橋がバッチリと見えました。

南東方向に目をやると、讃岐富士と言われる飯野山も綺麗に見えます。この山は見る方角によって世界遺産の富士山と同じような形に見えるそうです。次は違う方向から見てみたいですね。

違う道から降りてみました

帰りは登ってきた道ではなく、反対側を下ってみました。

こちらはあまり知られてないのか、人影もまばらでのんびりと下りることができました。木々のあいだに見える石垣がとても素敵な雰囲気で、街の中心にいることを忘れてしまいそう。

石垣の間を抜けていく迷路のような小径を下って、お城の裏門に出ます。そこからお城を周回できる道を歩いて、歴史・民俗資料館に行ってみました。こちらでは、今大人気のゲーム『刀剣乱舞』の中に出てくる刀「にっかり青江」が11月29日までの期間限定で特別展示されていました。「刀女子」にも人気スポットみたいですね。

丸亀城は小さなお城でしたが、登ってみると初めの印象とは大違いでした。

一目見たときは可愛いお城だなっていうイメージでしたが、実際に天守閣まで登ってみるとそのハードさと石垣の美しさに驚きました。お城の隅々まで見て回り、たくさんの驚きや小さな発見を楽しめる素敵なお城でした。