この記事を書いた人 トリッパー編集部
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カフェが街を変えるGREEN CAFEの取り組みにご注目
記事作成日: 2015-07-24
岩見沢市内にオープンしてから一周年が過ぎたばかりの、まだホットなカフェ「GREEN(グリーンカフェ)」。なにが素敵って、商店街のちょっとしたスペースをすっぽり開けて、そこにカフェを建てちゃったのです。アメリカ西海岸の雰囲気漂う、屋外にシートを持つオープンカフェは暖かい季節に最高。札幌近郊の都市岩見沢にあるホットなカフェのご紹介です。
北海道では珍しいオープンスタイルのカフェ
このスタイルのカフェが今までになかったことがなんだか不思議です。都会では良く見るタイプで、都内ならどこにでもありそうなカフェスタイルなのですが、北海道で珍しいのはきっとオープンカフェだからでしょう。
もちろん店内でコーヒーをいただくことはできますが、さわやかな日差しを浴びて屋外でコーヒーを楽しむのって最高の贅沢かもしれません。ここ北海道岩見沢市では快適に屋外で過ごせる期間は6月から9月くらいまででしょう。
曇りや風が強ければ7月にならないと、外でコーヒーでも飲もうなんて考えないはずです。でもここは商店街の空きスペースですから、風が吹き荒れることはなく、すっぽり空いた空間から注ぐ太陽に心地よさを覚え、のどかな時間を過ごすことができます。
公益事業のカフェスタイルって楽しそう
名称のグリーンカフェの通りに、建物の外装は艶消しのグリーン壁、店内はサーファーでもいそうな軽いタッチの色彩と家具が設置されています。一見するとバーガーショップ?と思えるテイストですが、メニューはしっかりしたカフェメニューです。
ただし価格が常識を超える程の安さで、コーヒー1杯が180円。なぜそんな事ができるのかというと、実は商店街用のコインパーキングやテナント物件を運営する不動産業と、ネットや印刷をやっている親会社があるからなのです。
グリーンカフェのお隣は駄菓子屋さんで、こちらも同じ「公益事業」として運営しているわけです。なんとも珍しい事業形態のカフェで、もしかするとどこにでもあるシャッター通り商店街の先駆的事業スタイルなのかもしれません。
地元の学生が集まり周囲の農家のイベント会場となり、カフェとしての役割をはるかに超えて、人が集まるスポットへと変身したのがグリーンカフェの一角ということなのです。
これからはカフェが街を変えていく
商店街活性化にかかわることはなくても、モデル事業としてチラっと覘くだけの価値はあります。しかも利用料金は格安で、ちょっと多めのコーヒーだってスイーツの個数を増やしてもお財布に優しいお店です。
岩見沢周辺は炭鉱で栄えた地域で、その中核都市としての役割が強く、人口以上に買い物客であふれ返った賑やかな商店街だったのです。時はたち炭鉱はすべて閉山になり、それを支えていた企業も撤退し、あれほど賑やかだった商店街はひっそりとして疎らにお店を開けている程度となってしまいました。
起爆剤として誘致した大型核店舗までが撤退することになり、もはや八方ふさがりの様相となってきた時に、若手企業家が立ち上がった結果がこのカフェに形を変えたわけです。北海道旅行のちょっと珍しいプランでカフェを訪れてみてはいかがでしょう