1300年の歴史を誇る「尾去沢鉱山」を巡る旅! 秋田県鹿角市

1300年の歴史を誇る「尾去沢鉱山」を巡る旅! 秋田県鹿角市

記事作成日: 2016-02-22

1300年の歴史を誇る「尾去沢鉱山」を巡る旅! 秋田県鹿角市

奈良時代に銅が発見され、この時の年号が和銅元年になったという説があるくらい、日本の歴史の大きな出来事とされた場所が秋田県鹿角市「尾去沢鉱山」です。その後、昭和53年(1978年)の閉山となるまでの約1300年間、多くの人により掘り続けられたのです。

今回はその総距離が800kmにもなるこちらの観光用鉱山コースをご紹介します。

入場

1300年の歴史を誇る「尾去沢鉱山」を巡る旅! 秋田県鹿角市

駐車場から広場を抜けると売店に隣接する受付けがあります。入場券を購入し坑道の観光コースに入ります。坑内は年間を通して気温13度ということです。

近代坑道がある石切沢通洞坑コース

1300年の歴史を誇る「尾去沢鉱山」を巡る旅! 秋田県鹿角市

一般的な観光坑道が石切沢通洞坑コースです。標準コースだけなら1.1kmとなります。特別コースを含めると1.7kmです。

近代から江戸時代までの鉱山の歴史を知ることが出来ます。所要時間は40分程度で、車いすでも見学が可能となっています。

過酷な作業

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両側の岩盤の間に木材を挟み、安全対策を取っています。坑道の中を削って進む作業ですから、岩盤が崩れることや、水が噴出するなど様々な問題がありました。その過酷な作業の様子が分かるのがこちらの1枚です。

山の神神社

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文政9年(1826年)に山神宮として石碑が建てられたことが始まりで、現在も神社があります。ここで多くの人が手を合わせ、安全祈願をしたことでしょう。

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神社の反対側にはワインと日本酒が貯蔵されています。この環境がとても良いということです。

とても重要だった尾去沢鉱山

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どのようにして日本中に産出物が運ばれたかですが、昔は船が使われました。その港は青森県の野辺地でしたので、そこまで牛の背に産出物を乗せ、運んだのです。その道のりは険しいものでしたが、それを少しでも和らげようと道中は唄が歌われたと言われています。それが「南部牛追い唄」で、現代まで民謡として残っています。

そして金も採取されました。諸説はありますが、産出された金は、世界遺産でもある奈良の大仏に使われたとされています。

また、日本が黄金の国と言われるに至ったとも言われる奥州藤原氏の岩手県一関市にある中尊寺「金色堂」ですが、こちらにも使われたと言われています。

事務所と休憩所

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特別コースを進むと、近代の作業を行うために作られた作業員の事務所や休憩所があります。ここで仕事の確認をし、また休憩を取っていたのです。こちらは休憩所の様子です。この辺りから以降は当時を再現するために多くの場所でマネキン人形が使われています。

作業の様子

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近代になればこのようにトロリー等が使われ作業性はアップしています。粉塵がありましたから、どの作業も大変な苦労が伴ったことでしょう。

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このように狭い場所でも作業は行われていたのです。

江戸時代のコース

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慶長の道から徐々に江戸時代の様子となって行きます。こちらで象徴的なのは隠れキリシタンの存在です。慶長17年(1612年)から翌年にかけて、幕府によりキリスト教の禁教令が出されました。続いて弾圧が始まります。西日本に多くいた信者たちの中には、弾圧や迫害を逃れるために、遠くこの地にまでも多くの人たちがやって来たのです。

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禁教令が出たにも関わらずなぜ鉱山に隠れることが出来たのかですが、この頃の鉱山は法律の及ぶところでは無く、様々な理由から隠れたい人たちの逃避場所でもあったのです。キリシタンでは無くても罪を犯した人たちが集まって来ていたのです。

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しかしながらその中でキリシタンに対しての取り締まりは厳しくなり、やがてはこの地にもいられなくなりました。逃げられたらまだ良かった、そのような状態になり、命を落とした人たちも出たのです。

最後に

坑道観光を終えるとおみやげプラザへ出ることが出来ます。そこでは無料でお茶を頂くことも可能です。鉱山に関係する天然石や地元のお茶、キーホルダーなど様々なお土産品があります。

また、鉱山だけではなく、駐車場付近には様々な遊具があり家族で楽しむことも出来ます。食事を楽しめるレストランもありますのでゆっくりとした時間を過ごすことが出来ます。なお、冬季間は一部閉鎖がありますので事前にご確認をお願いします。

史跡 尾去沢鉱山

http://www.osarizawa.jp/

大里康正

この記事を書いた人 大里康正

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47都道府県の全てで旅をし、さらに旅は継続中。 もちろん、カメラは手放しません。各地域での感動、美しさ、美味しさ、様々なことをお伝えしていきます。

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