この記事を書いた人 トリッパー編集部
記事作成日:
屋久島 白谷雲水峡&太鼓岩の見所を紹介
記事作成日: 2016-02-29
縄文杉で有名な屋久島。豊かで独特な自然環境は人を引きつけてやまず、世界自然遺産にも選ばれました。屋久島にある白谷雲水峡は面積423.73ヘクタールの広大な自然休養林。もののけ姫の舞台のモデルとしても知られる苔むした森の光景など、屋久杉の他にも魅力がいっぱいです。
◆憩いの大岩
ひりゅう橋を渡ると、その先に待っているのがこの巨石。この巨大な花崗岩を越えて、雲水峡の森へと入ります。屋久島の花崗岩は、結晶構造が大きいので越える際も滑りにくくなっています。むしろ、植物の根っこを踏むほうが滑るので越えるときは花崗岩を歩きましょう。大雨の時は、滝のようになる場所です。
◆飛竜落とし
屋久島は雨が多く、岩盤の多い島です。太古からの雨によって侵食された岩によってできた滝を多数見ることができます。飛竜落としは、原生林歩道すぐ横にあり、記念撮影もしやすい場所です。雨のときはより水量が増して、花崗岩の間を流れるダイナミックな光景を楽しむことができます。また、橋の上では天然のクーラーのように涼しく、夏場でも気持ちの良いスポットです。
◆二代大杉
白谷雲水峡では最大級の屋久杉。樹高32m、胸高周囲4.4mもあります。二代杉は、一代目の杉が腐り、その上に二代目が育ったものを言います。二代大杉はその様子がわかりやすく観察できる巨木です。根本は空洞化していて、倒木更新したことがわかります。根も太く樹高も巨大で、見るものを圧倒するパワフルな杉です。幹のコブやシワもいかにも屋久杉らしく、勇壮でどっしりとした姿をしています。
◆くぐり杉
樹高22m、胸高周囲3.1mの屋久杉です。根が分かれていて地面から大きくせり上がっているため、その下をくぐることができます。登山道もここをくぐるように出来ています。倒木更新が原因だと思われますが、どんな種類の倒木の上に更新したのかということや、推定樹齢は不明となっていていまだ謎を残す杉です。パワースポットでもあり、くぐるとご利益があるという話も。
◆七本杉
樹高18m、胸高周囲8.3mと大きく、白谷雲水峡のなかでもダイナミックな、見応えある屋久杉です。幹が強風で俺、その先端から7本の枝が7方向に腕を伸ばし、独特の姿をしています。苔むし、ツタなどの着生植物も見られる幹は堂々としており、古から生き抜いてきた力を感じさせます。幹はまっすぐ育っており、折れずに育っていればどんな見栄えだったのかということも気になります。
◆苔むす森
「もののけ姫の森」とも呼ばれ、人気のある場所です。もののけ姫のキャラクターが今にも顔を出しそうなファンタジックな景色で、ここが現代日本であることを忘れてしまいそうです。苔の多い屋久島でも、こちらの苔は圧巻。樹木だけではなく岩石にも茂り、輝くような深い緑に覆われた景色はまさに物語の世界そのものです。ふかふかと温かみのある苔が全てを覆い、静かで幻想的な雰囲気に包まれます。悠久の時を感じ、物思いにふけりたいそんな場所です。
◆太鼓岩
苔むす森を更に奥へ進み、山道を登った先にあるのが太鼓岩。森の斜面に露出した大きな花崗岩の一部です。たどり着くのは大変ですが、鬱蒼とした森から突如として、空と屋久島の森が展望できる光景は抜群です。屋久島の森が一望できる、大パノラマが楽しめます。記念撮影にもぴったりですし、この上で食べるお弁当も最高です。体力を要しますが、ぜひとも一度は訪れておきたい場所です。
いかがでしょうか?太古からのパワーを感じる屋久島。なかでも白谷雲水峡はもののけ姫ファンでなくても訪れたくなる、雰囲気たっぷりのスポットですね。ヤクシカなどの動物の姿も見られ、貴重な自然を観察できる白谷雲水峡の魅力、あなたもぜひ一度味わってみませんか?