この記事を書いた人 トリッパー編集部
記事更新日:
奄美大島を楽しみ尽くす!ちょっとディープな奄美大島
記事更新日: 2016-07-13
希少な動植物の宝庫!奄美大島の森を探検しよう
奄美大島はたくさんの希少種・固有種の動植物が生息する自然豊かな島で、ユネスコの世界自然遺産の候補地に選ばれています。そんな貴重な自然を満喫するなら、森林探検ツアーに参加してみてはいかがでしょうか。
奄美市名瀬の「金作原原生林(きんさくばるげんせいりん)」は巨大なシダ植物、ヒカゲヘゴの群生を間近に見ることができる亜熱帯の森林です。植物や動物に詳しいガイドさんが案内するウォーキングツアーを楽しむことができます。
また、奄美市住用町のマングローブ原生林では、マングローブの森をカヌーで探検するツアーが人気です。国の特別天然記念物にも指定されている「アマミノクロウサギ」を見たいなら、ナイトツアーに参加してみましょう。アマミノクロウサギに出会えたならきっと忘れられない旅になりますね。
「アマミノクロウサギ」写真提供:観光ネットワーク奄美
情緒あるシマ唄と奄美大島の家庭の味で、島の空気を味わう
「島唄」と聞くと沖縄を連想するかもしれませんが、奄美大島にも「シマ唄」があります。「シマ唄」はシマ(集落)に伝わる唄という意味で、集落ごとに歌詞や伝統的な歌い方も異なり、沖縄の島唄とは別のものです。
そんな奄美大島ならではのシマ唄を聞くなら、奄美市名瀬にある「郷土料理かずみ」がおすすめ。こちらはシマ唄の唄者として有名な西和美さんが営む郷土料理店で、地元の食材をふんだんに使った島料理を楽しむことができます。
なかでも「ワァンホネヤッセ(豚骨野菜)」は、奄美大島に来たならぜひ食べていただきたい逸品。また「油そうめん」もいりこ出汁の旨みがきいていて、沖縄のソーメンチャンプルーとは一味違うおいしさです。
おいしい島料理にお腹も心も満たされたころ、西さんと常連客が即興で唄いあう「唄遊び」が始まります。「唄遊び」の締めは「六調」。三味線や太鼓、指笛やかけ声に合わせて皆と唄い踊れば、奄美大島の昔ながらの宴に参加できます。
名瀬の夜は素敵なシマ唄と郷土料理で、どっぷり地元民気分に浸ってみてはいかがでしょうか。また訪れる際は電話予約することをおすすめします。
「ワァンホネヤッセ」郷土料理の店「かずみ」
みんなで熱く盛り上がる!島民の心に根差した舟こぎを観戦しよう
奄美大島の夏を彩る、伝統行事の舟こぎ
奄美大島の夏祭りのスケジュールを見ると、驚くほどたくさんの「舟こぎ」の文字を見ることができます。
「舟こぎ」とは木の舟にこぎ手6人、舵1人の計7人で乗り込み、舟をこぐ速さを競うレースです。こぎ手たちの力強いこぎ姿はなんとも勇ましく、舟こぎに懸ける島の人たちの気持ちが見る側にも自然と伝わってきます。集落や職場対抗で行われるので、こぎ手はもちろん応援する人たちにも力が入ります。普段は穏やかな奄美大島の人たちも、この時ばかりは太鼓を打ち鳴らして熱狂的に盛り上がります。奄美大島の夏の風物詩といえるでしょう。
夏の間は島のあちこちで行われている「舟こぎ」ですが、奄美市名瀬の夏祭り「奄美まつり」で行われるものが参加チームも多く有名で、観光客も気軽に見物できます。大声で声援を送れば、気分はすっかり地元民。夏の奄美大島を旅するなら、島の人々の郷土愛に触れられる「舟こぎ」は一見の価値があるイベントです。
せっかく奄美大島に旅するなら、島の魅力を肌で感じられるような、一歩踏み込んだ体験をしてみてはいかがでしょうか。貴重な生き物たちや地元の人たちとの触れ合いが、奄美大島の旅を一味違ったものにしてくれることでしょう。