与論島までのアクセス・行き方徹底比較

与論島までのアクセス・行き方徹底比較

記事更新日: 2024-07-30

与論島

鹿児島県の最南端の島「与論島」は、幻想的な美しさのビーチが広がる静かな島です。沖縄本島からわずか数十kmという立地がもたらす海の透明度は、思わずため息が出てしまうほど。賑やかな沖縄本島とはひと味ちがう、のんびりと羽を伸ばせる南の楽園です。

 

与論島は車を使えば40分前後で一周できてしまうような小さな島ですが、港だけでなく空港もあり、フェリーと飛行機で訪れることができます。

 

周辺には沖縄・鹿児島・奄美など関東から直行できる空港がいくつもあるため、与論島へのアクセスはさまざまな方法が考えられますが、今回は「沖縄からの飛行機とフェリー」、そして「鹿児島からの飛行機」に絞り、それぞれの料金や所要時間を調査してみました。

 

ざっくり、こんな交通手段

沖縄からは飛行機で約40分!出発当日の昼すぎには与論島で遊べます!
関東→鹿児島が安い場合は、鹿児島からの飛行機もアリ!
那覇から約5時間のフェリーは格安!沖縄観光と組み合わせるのもおすすめです!

 

与論島までのアクセス

 

まる
ベルくん、与論島にサクッと行ける直行便って無いの?
ベル
残念だけど、今のところ無いんだ。沖縄から飛行機かフェリー、あとは鹿児島から飛行機……っていうのが一般的な行き方だね
しえ
地図で見ると、与論島があるのは沖縄のすぐ上よね。ここなら、フェリーで十分じゃない?
テスト画像
フェリーに乗れる場所は、沖縄本島の南側にある那覇港とか、真ん中辺りの本部(もとぶ)港だから、意外と距離があるよ。それと、もう一つ注意しておきたいことがあるんだけど……、まあ、これはフェリーの所でまとめて話すね

 

 

沖縄から飛行機で行く場合

JAL 飛行機

 

沖縄からの飛行機の時刻表
2024年7月31日~2024年8月31日

便名 那覇発 与論着 与論着
RAC813 12:15 12:55 7月1~11日 運休
RAC815 13:10 13:50 7月1~11日 5分遅発

 

2024年9月1日~2024年10月26日

便名 那覇発 与論着
RAC815 13:15 13:55

 

【片道所要時間】約40分

【片道料金(大人)】16,080円~(早期予約割引)

 

「沖縄本島(那覇空港)⇔与論島(与論空港)」の路線を持つ航空会社はJALのグループ企業の「RAC(琉球エアーコミューター)」で、1日1~2便を運航しています。

 

昼に出発するため、那覇には昼前に着いておく必要があります。もっとも、JALの場合は羽田を8時台に出発すれば、11時前後に那覇に着けますから、当日の朝はそこまで忙しくはなりません

 

関東から沖縄までは、JALやANAより料金が安くなることが多いLCCを利用するという選択肢もあります。その場合は、スカイマーク・ソラシドエア以外には羽田発・那覇着の路線が無い(=成田発になる)こと、そして乗り継ぎに都合の良い時間帯の便はそれほど多くないことにご注意ください。

 

飛行機はフェリーよりも風の影響を受けにくく、フェリーが出港できない(または、与論島のように小さな寄港地を無視する)状況でも飛べる可能性があります。料金はやや高くなりますが、この信頼性の高さと片道約40分というスピードは魅力的です。与論島への旅行を考えるなら、最初にチェックしたい選択肢と言えるでしょう。

 

鹿児島から飛行機で行く場合

JAL 飛行機

 

鹿児島からの飛行機の時刻表
2024年7月1日~2024年10月26日

便名 鹿児島発 与論着 与論着
JAC3823 13:00 14:40 7月1~18日 10分遅発(到着は同時刻)
9月27~30日10分遅発(到着は同時刻)

 

【片道所要時間】約100分

【片道料金(大人)】23,760円~(早期予約割引)

 

鹿児島からの飛行機は、沖縄からよりも距離が長い分(※時間は約2倍ですが、空港間の直線距離は約5倍です)料金が高めです。ここだけを見ると、こちらを選ぶメリットはあまり感じられませんが、関東から鹿児島・沖縄までのことを考えると、話は違ってきます。

 

十分に安い鹿児島行きの飛行機を予約できれば、「沖縄行きLCC+沖縄からの飛行機」と料金の面で勝負ができますし、多少高くなったとしても、成田へ行く時間と手間を節約できます。

 

ただし、鹿児島からの飛行機の選べる便はさらに限られます。JALで1便のみ、LCCなら1便あれば良い方です。たまに掘り出し物のような格安便が見つかることもあるため、チェックは欠かせませんが、優先度は2番目で大丈夫でしょう。

 

なお、鹿児島からはフェリーで与論島まで行くこともできますが、乗船時間は約20時間(船中泊)、料金は最低13,620円(2等和室の場合。寝台付きの船室なら+6,280円)と、(自動車を運ぶ必要の無い旅行者にとっては)魅力的とは言えません。船旅をしたい場合は、沖縄から乗るのがおすすめです。

 

 

沖縄からフェリーで行く場合

奄美大島 フェリー

往復5,800円~・片道約5時間

 

那覇からのフェリーの時刻表

那覇港発 本部港着・発 与論港着
07:00 09:00着
09:20発
11:50

 

マルエーフェリー(A"LINE)の料金(2024年5月1日~2024年10月31日)

船室 料金 備考
特等 10,730円  
1等 8,580円  
2等寝台A 5,970円 (2等和室+寝台A料金)
2等寝台B 5,340円 (2等和室+寝台B料金)
2等和室 4,290円  

 

マリックスラインの料金

船室 料金
特等 10,730円
1等 8,580円
2等寝台 5,970円
2等 4,290円

 

【片道所要時間】約5時間

【片道料金(大人)】4,290円~

 

沖縄から与論島を通り、鹿児島まで行くフェリーを運営しているのは、「マルエーフェリー(A"LINE)」と「マリックスライン」という会社です。この2社が所有する合計4隻のフェリーのいずれかが、毎日那覇港から出港するようなスケジュールになっています。

 

与論島の港から沖縄本島の北の端までは、わずか23~24kmですが、フェリーが出発する那覇港は沖縄本島の南端に近い場所です。そのため、航海距離は約140kmとそれなりに長く、所要時時間も飛行機の約7.5倍の約5時間となります。

 

(※沖縄本島の中央付近にある本部港からフェリーに乗ることもできます。那覇からのバス代が加わるため、最終的な片道料金は数百円高くなりますが、航海時間は約2.5時間に縮まります)

 

移動に時間はかかりますが、その分料金は格安ですし、飛行機のように予約で悩まされる心配もほとんどありません。また、出港が早朝のため、同じ日の沖縄からの飛行機に乗るよりも多少早く与論島に着けます。

 

ですが、この出港時刻の早さはデメリットにもなります。出港が朝7時のため、基本的に1泊して翌日乗ることになるからです(※帰路の「与論→那覇」は14:10発・19:00着で、それ以降に飛び立つ関東行きの飛行機に間に合います)。

 

飛行機との差額がそれほど大きくない場合は、沖縄でフェリーを待つ間の宿泊費や食費を控えめにしなければ、フェリーの安さを十分に活かせません。

 

 

※ 最新の運行状況は各交通機関の公式ウェブサイトよりご確認ください。

※本記事内の情報は、すべて2024年7月時点のものです。

※料金の説明には、各社の公開している資料に記載されている7・8月の数字を使っています。これは時期・曜日・時間帯などで変わるため、あくまでも目安とお考えください。

 

 

ベル
……というわけで、フェリーは時間に余裕のある旅の時に選ぶのがおすすめだね。安いからって、スケジュールの厳しい旅行に無理やり組み込んじゃうと、宿でも海の上でもイライラしちゃうかもしれないよ?
しえ
そうね、さっき教えてもらったみたいに、『到着当日は沖縄で、翌日は与論島で思いっきり遊ぶ』みたいなやり方で使うのが良さそう♪
サンプル画像
うん、うん、忙しい時はやっぱり飛行機だよね。ちょっとぐらい高くたって、速いからオッケー!
テスト画像
まあ、フェリーを待つためにそれなりのホテルに泊まったり、素泊まりでも豪華な夕食を食べたりすれば、飛行機との差は意外と小さくなっちゃうしね。与論島に安く行きたいなら、飛行機の値上がりが始まる前に予約するとか、格安のツアーを探してみるといいんじゃないかな

 

 

今回ご紹介した与論島への交通手段の中では、沖縄からのフェリーが圧倒的に安いのですが、この方法には「沖縄で1泊する必要がある」という大きな問題があります。基本的には、沖縄または鹿児島からの飛行機を中心に考えることをおすすめします。

 

次に悩むのは、関東から沖縄へ行くか、鹿児島へ行くかということです。JALやANAを使うか、LCCを使うかも決めなければなりません。沖縄(または鹿児島)の時刻表をにらみながら、できるだけ待ち時間が短く、しかも安い便を探すのは一苦労です。しかし、先延ばしにしているとトップシーズンが近づき、どんどん料金が上がってしまいます。

 

そんな時の強い味方が、旅行会社の与論島ツアーです。お好みの日時を選ぶだけで、適切な飛行機や宿の手配をしてもらえますし、料金の面でも(個別に予約するより安くなることが多いため)お得です。探すタイミングによっては、「2泊3日で34,000円~」のような、驚くほど安いツアーが見つかることも珍しくありません。

 

こうしたお手軽なツアーも活用し、沖縄のようで沖縄でない、落ち着いた雰囲気の与論島へ遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

 

 

トリッパー編集部

この記事を書いた人 トリッパー編集部

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トリッパーを運営する株式会社トラベルマルシェのスタッフです。国内の北海道から沖縄までの旅行情報を発信し、皆様に楽しくなる旅行情報をお届けします。

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