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南大東島までのアクセス・行き方徹底比較
記事更新日: 2024-07-30
沖縄本島から東に約400kmの場所にある「南大東島(みなみだいとうじま)」。北大東島・沖大東島と合わせて、大東諸島を構成する島の1つです。周囲に他の島がないことから「絶海の孤島」と呼ばれており、沖縄の島でありながらも観光開発はほとんどされていません。
南大東島は、瑚礁が数回隆起を繰り返してできた島で、海岸線の標高15メートル~30メートルもの断崖絶壁が特徴的です。周囲20kmほどの小さな島ですが、空港と港があり、沖縄本島の那覇から飛行機やフェリーで訪れることができます。 今回は、飛行機・フェリーそれぞれのアクセス方法や所要時間・料金を徹底比較してみました。
<ざっくり、こんな交通手段>
・沖縄本島那覇からは飛行機で約60分!出発当日の午前中のうちに南大東島に到着できる。
・沖縄本島那覇から約15時間~17時間のフェリーは格安!ただし欠航なども視野に入れて、余裕のある旅スケジュールがおすすめ。
沖縄から飛行機で行く場合
【沖縄からのRAC(琉球エアーコミューター)時刻表】
2024年7月1日~8月31日
●沖縄(那覇)→南大東
便名 | 出発 | 到着 | 備考 |
RAC861 | 07:55 | 08:55 | 7月1~11日 5分遅発 |
RAC867 | 13:15 | 14:15 | 【運航日】 7月2~31日の火・水・木曜 |
RAC863 | 14:20 | 15:20 | 【運航日】 8月1~31日 |
●南大東→沖縄(那覇)
便名 | 出発 | 到着 | 備考 |
RAC862 | 09:25 | 10:30 | 7月1~11日 5分遅発 |
RAC868 | 15:35 | 16:40 | 【運航日】 7月1~29日の月・金・土・日曜 |
RAC864 | 15:50 | 16:55 | 【運航日】 8月1~31日 |
2024年9月1日~10月26日
●沖縄(那覇)→南大東
便名 | 出発 | 到着 | 備考 |
RAC861 | 08:00 | 09:00 | 10月1~26日 5分早発 |
RAC863 | 14:20 | 15:25 |
●南大東→沖縄(那覇)
便名 | 出発 | 到着 | 備考 |
RAC862 | 09:30 | 10:30 | 10月1~26日 5分早発(到着は同時刻) |
RAC864 | 15:55 | 16:55 |
【料金(2024年7月現在)】
片道料金:13,660円~(早期割引適用の場合)
往復:27,320円~(早期割引適用の場合)
※こちらの料金は、2024年7月に調査した、10月の料金となります。時期・曜日・時間帯などによっても変わりますので、あくまでも目安としてください。
沖縄本島(那覇空港)⇔南大東島(南大東空港)の路線を持つ航空会社は、JALのグループ企業「RAC(琉球エアーコミューター)」です。
南大東島へは1日1~2便を運航、毎日午前中の便と、指定曜日(火水木)のみ昼過ぎの便が運航しています。南大東島行きの午前中の便に乗るには、前日までに那覇空港に到着する必要があるため、ご注意くださいね。
指定曜日便なら昼過ぎに出発なので、当日の午前中に那覇空港に着いておけば間に合います。午前中のうちに那覇まで行ける便は、日本各地から数多く運航しており、例えば羽田発→那覇着の便なら10本以上が対象になるため、ご都合に合わせて航空会社を選ぶことが可能です。
関東から沖縄までは、JALやANA、または料金が比較的リーズナブルなLCCを利用する選択肢があります。LCCは、羽田発ならスカイマーク、成田発ならジェットスターが利用できます。
飛行機はフェリーよりも天候による影響を受けにくく、フェリーが出港できない状況でも飛べる可能性があります。料金は3倍近くかかりますが、その信頼性の高さと、片道約70分というスピードはかなり魅力的!南大東島への旅行を検討するなら、まず最初にチェックしたい選択肢ですね。
沖縄からフェリーで行く場合
【沖縄からのフェリー「フェリーだいとう」時刻表】
●南大東島先航(那覇→南大東島→北大東島→南大東島→北大東島→那覇)
日程 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | |
那覇 | 出港 | 17:00 | |||
南大東島 | 入港 | 8:00 | |||
出港 | 9:00 | ||||
北大東島 | 入港 | 10:00 | |||
出港 | 16:00 | ||||
南大東島 | 入港 | 17:00 | |||
出港 | 14:00 | ||||
北大東島 | 入港 | 15:00 | |||
出港 | 16:00 | ||||
那覇 | 入港 | 7:00 |
●北大東島先航(那覇→北大東島→南大東島→北大東島→南大東島→那覇)
日程 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | |
那覇 | 出港 | 17:00 | |||
北大東島 | 入港 | 8:00 | |||
出港 | 9:00 | ||||
南大東島 | 入港 | 10:00 | |||
出港 | 16:00 | ||||
北大東島 | 入港 | 17:00 | |||
出港 | 14:00 | ||||
南大東島 | 入港 | 15:00 | |||
出港 | 16:00 | ||||
那覇 | 入港 | 7:00 |
※荷役作業時間等により、島での待機・乗船・出港時間が前後する場合がありますので、出港日当日に乗船される島の港湾事務所へご確認ください。
※那覇の出港場所は「泊ふ頭」「那覇新港ふ頭」のどちらか。泊港~新港ふ頭間は、約2.5kmほど離れているため、ご注意ください。詳しくは、大東海運株式会社「運航スケジュール案内」(https://daitoline.co.jp/schedule)参照。
【料金(2024年7月現在)】
大人 | 小人 | |||
往復 | 片道 | 往復 | 片道 | |
那覇 – 大東 | 11,010円 | 5,790円 | 5,510円 | 2,900円 |
南大東 – 北大東 | - | 870円 | - | 440円 |
※大人は12歳以上(小学生に就学する児童を除く)、小人は12歳未満及び12歳以上の小学生。また、1歳以上の小学校に就学していない小児は大人1名につき1名無料。
※その他詳しくは、大東海運株式会社「旅客運賃」(https://daitoline.co.jp/fare)を参照。
沖縄から南大東島へ行くフェリー「フェリーだいとう」は、大東海運株式会社が運営しています。
週に1~2便(月に4~5回)、那覇を出港したフェリーが、再び那覇へ戻ってくるのは3日後の運航スケジュールとなります。「那覇-大東島航路」は、外洋に面しているため揺れやすく、また天候や海況によっては遅延やスケジュール変更も珍しくありません。特に台風シーズンなど海が荒れやすい時期は要注意!
そのため往復フェリーでの移動を予定される方は、欠航なども視野に入れて、余裕のある旅のスケジュールを組むことをおすすめします。
またフェリーの運航時間は、基本的に17時に那覇を出港し、翌朝の8時または10時に南大東島へ到着できるスケジュール。ただし準備が整い次第、早めに(16時半頃~)出港することもあります。
南大東島には4つの港があり、当日の気象状況(波や風)によって、どの港に到着するかが決まります。また島の周囲は断崖絶壁となるため、フェリーでは直接接岸できません。フェリーの乗客は、大きなカゴのようなものに乗せられて、クレーンで吊り上げて島に上陸することになりますので、高所恐怖症の方はご注意くださいね。
フェリーと飛行機の料金を比較すると、フェリーは飛行機の3分の1と格安!とってもリーズナブルに南大東島まで行くことができますね。
所要時間は約15時間~17時間と長いのですが、夕方那覇を出発し、翌朝南大東島に到着するスケジュールなので、丸1日移動にかかってしまう・・・というわけではなく、船中泊なのでホテル代もかからない!という利点もあります。
また那覇空港~フェリーが出港する港までは、バス・タクシー・モノレールなどで(バス停から歩く時間も含めて)約20分~30分の距離なので、午後3時くらいまでに那覇空港に着く便ならば、そのまま同日のフェリー乗船にも間に合います。
事前に空港~港間のアクセスを調べておく必要はありますが、フェリーでの睡眠に不安がない方であれば、是非検討していただきたい選択肢です。
なお、フェリーだいとうに乗船するには、事前の乗船予約が必要となります。
・那覇発の予約窓口:大東海運株式会社(TEL 098-861-0515)
・南大東島発の予約窓口:南大東村港湾業務課(TEL 09802-2-2003)
また乗船予約した後は、現地窓口にて、乗船券を購入しましょう(現金のみ)
・那覇発:とまりんアネックス1F大東海運事務所にて購入。出港日前日または当日。(※出港日前日が土・日、祝日の場合は前営業日と当日)
・南大東発:港湾業務課にて購入。前船出港後翌日より・または当日。(※那覇発出港日が土・日、祝日の場合は翌営業日と当日)
※乗船手続き、その他詳しくは大東海運株式会社「ご乗船までの流れ」(https://daitoline.co.jp/flow)を参照。
※ダイヤの変更や運休になる可能性がございます。 最新の運行状況は各交通機関会社の公式ウェブサイトよりご確認ください。
※本記事内の情報は、すべて2024年7月時点のものです。
※料金の説明には、各社の公開している資料に記載されている10月の数字を使っています。これは時期・曜日・時間帯などで変わるため、あくまでも目安とお考えください。