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久米島はての浜へのアクセス・行き方は?
記事更新日: 2019-08-19
沖縄の離島「久米島」の観光スポットの中でも、ひときわ有名な「はての浜」。青い海に囲まれた、真っ白い砂の小島が持つ美しさに惹かれ、久米島への旅行を決めたという方も多いのではないでしょうか。
久米島への到着後は、さっそくはての浜に上陸してみたくなりますが、残念なことに大人数が乗り込める大型の定期観光船のようなものは運航されていません。
そのかわり、久米島にはさまざまな「はての浜行きツアー」が存在します。今回は、比較・検討に役立つ「はての浜行きツアー」の総まとめを中心に、はての浜までのアクセスをご説明します。
はての浜へのアクセス
久米島まで
はての浜がある久米島は、沖縄本島の那覇から約85kmほど西に位置します。那覇からは、飛行機またはフェリーで久米島に行くことができますし、夏には羽田~久米島間の期間限定直行便も運航されます。
那覇からの飛行機
那覇から久米島までは、飛行機を利用すれば約35分です。
便数も多く、6~8月は毎日7便ほど飛んでいます。関東からの場合は、これに羽田~那覇間の飛行機の所要時間(※約2時間30分+待ち時間)が加算されます。デメリットはフェリーよりも料金が高いこと。飛行機は、早めに予約すれば大きな割引が受けられます。
最高で通常料金(※7~8月は12,700円)の半額ほどまで下がるため、飛行機を利用する場合は早期予約がおすすめです。
那覇からのフェリー
沖縄本島の泊(とまり)港から久米島の兼城(かねぐすく)港まで3時間前後(※直行の場合。途中で渡名喜島に寄る場合は4時間)と、フェリーは飛行機よりもだいぶ遅く、便数も午前と午後の1日2便のみですが、料金は片道3,390円と非常に安くなっています。
交通費を減らしたい場合は、考えみる価値があるでしょう。また、日常ではあまり乗る機会が無い大型船での航海をのんびりと楽しめるという点もメリットと言えます。
関東から久米島へのアクセスについては、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください。
久米島からはての浜へ
久米島に到着した後は、現地のはての浜行きのツアーに参加します。はての浜があるのは、島の東の海上です。久米島側から見ると、まず橋で渡れる小島「奥武島(おうじま)」が、次にほぼ同じサイズの無人島「オーハ島」があり、はての浜はその先となります。
すこしややこしいのですが、通常「はての浜」という言葉は、この場所にある砂でできた三つの島の総称として使われます。同時にそれは、三つの島の中で一番遠く(=果て)にある島の名前でもあります。(※説明をわかりやすくするために、ここではこの島の名前を「ハテノ浜」とカタカナで表記します)
オーハ島の東端から900mほど東に見えるのは、1番目の島「メーヌ浜」です。2番目の島は、最も「前の」浜と「果ての」浜の中間ということで、「ナカノ浜」と呼ばれています。はての浜ツアーで上陸するのは、主にこのナカノ浜です。
ナカノ浜はメーヌ浜よりも若干大きく、その先の「ハテノ浜」は三つの島の中で最大となっています。いずれの島へも橋は無く、はての浜行きツアーの船が最も一般的な往復の手段となります。(※他にも「船をチャーターする・泳ぐ・カヤックを利用する」といった方法が考えられますが、コストや体力、安全面の問題があるため、ここではおすすめしません)
はての浜行きツアーの出発地点となる「泊フィッシャリーナ」は、奥武島へ続く橋のすぐそばにある港で、ここからマエノ浜までの直線距離は約3.5km、ナカノ浜までは約4.2km、ハテノ浜までは約5.5kmあります(※実際は間にある奥武島とオーハ島を迂回するため、船での移動距離はもうすこし増えます)。
海の状況や船の速度、目的地(ナカノ浜かハテノ浜か)によりますが、片道20~40分の距離です。この区間で「船での往復(+α)」ツアーを催行している代表的な会社と、ツアー内容をご紹介します。
会社名 | EEF SPORTS CLUB(イーフスポーツクラブ) |
URL | http://www.aqua-navi.com/ |
滞在時間 | どちらのプランも約3時間30分 |
ツアー料金 | はての浜海水浴プラン:6,000円 ピクニックシュノーケルプラン:13,000円 ※1 |
「イーフスポーツクラブ」のツアーは、ナカノ浜ではなくハテノ浜に上陸する、現時点では唯一のツアーです。
基本となる「はての浜海水浴プラン」はランチとライフジャケットのレンタルのみ、「ピクニックシュノーケルプラン」は、それに各種レンタル(パラソル・チェア・シュノーケリングセット)とシュノーケルスクール、シュノーケルアドベンチャーツアーを加えたものです。
スクール(5,000円・約30分)とアドベンチャーツアー(3,000円・約25分)は単体でも申し込めますし、マリンジェット(水上バイク)のような有料アクティビティもあるため、どちらのプランも柔軟にアレンジすることができます。
なお、11~3月は、これらのプランの代わりに、はての浜までの往復の際に海中観察が楽しめる「グラスボートツアー(4,000円・ランチ無し・滞在は約1時間)」が催行されます。
会社名 | アイランドエキスパート久米島 |
URL | http://www.aqua-navi.com/ |
滞在時間 | 半日コース:約2時間 1日コース:約4時間30分 |
ツアー料金 | 上陸プラン 3,500円(半日コース)・6,000円(1日コース) 上陸&シュノーケリングプラン 7000円(半日コース)・10,000円(1日コース) |
「アイランドエキスパート久米島」のツアーは、「半日・1日」と「上陸のみ・シュノーケリングあり」を組み合わせた4パターン。
すべてのプランで、ライフジャケットがセットになっています。また、シュノーケリングありのプランは、半日コースにもしっかりとスクールが含まれていて、安心です。
1日プランでは、ボートで沖へと向かい、はての浜の周辺とはすこし違う魚たちを見られる「ボートアドベンチャー」も楽しめます。レンタルはタコメガネ・マリンシューズなど小物が中心です。大きな乗り物はありませんが、手軽に海中観察ができる「マリンウオッチャー(※船底の先端が透明になっている小さなボート)」のような、便利なアイテムがそろえられています。
こちらも、冬はグラスボートでの遊覧プラン(4,000円・ランチ無し・滞在は約1時間)のみとなります。
会社名 | はての浜観光サービス |
URL | https://inhatenohama.wixsite.com/hatenohama |
滞在時間 | 白い砂浜お散歩コース:2・3・4時間から選択 はての浜海中お散歩コース:3時間 |
ツアー料金 | 白い砂浜お散歩コース 2時間3,500円・3時間4,500円・4時間5,500円 はての浜海中お散歩コース 7,500円 |
「はての浜観光サービス」の「白い砂浜お散歩コース」は、ライフジャケット・ウェットスーツ付きでランチ無しのシンプルなツアーです。
滞在時間(2・3・4時間)により、料金が1,000円ずつ変わります。ランチが必要な場合は、特製弁当を予約することもできます。「はての浜海中お散歩コース」は、それにシュノーケルセットを加えたもので、ボートで絶好のポイントに案内してもらえます。
また、内容の固定されたツアーではないのですが、「あなただけのわがままコース(特製美ら海弁当&ドリンク付き)」という選択肢もあります。こちらは、シュノーケルセットだけでなく釣り道具も借りることができる完全貸切プランで、ナイトクルーズなども頼めます。レンタルはシュノーケルセット(1,500円)のみです。オマケとして、すべてのプランに魚の餌付け体験が含まれています。
会社名 | 久米島エスコートツアーズ |
URL | http://k-escort-tours.com/ |
滞在時間 | グラスボートで行くはての浜半日ツアー:約1時間30分 同・1日ツアー:約3時間30分 |
ツアー料金 | グラスボートで行くはての浜半日ツアー:3,000円 同・1日ツアー:4,500円 |
「久米島エスコートツアーズ」の「グラスボートで行くはての浜1日ツアー」は、その名のとおりグラスボートで海中の様子を見ながら移動できるツアーです。
泊フィッシャリーナからはての浜までは、退屈するほど長い船旅ではありませんが、海を眺める以外の楽しみがあるのは、やはりうれしいもの。それが美しい沖縄の海中の光景なら、なおさらです。
はての浜到着後は即解散・フリータイムとなります。午後は別の場所へ移動するタイプのツアーと違い、ランチを挟んでフリータイムが続くのは、長所とも短所とも言えます。自分なりの遊び方ができる方には、干渉されずに自由にすごせる、こちらのタイプの方がマッチするかもしれません。
レンタルは、シュノーケル・マスク・フィンの3点セットが1,500円、フィンが不要な場合は2点で1,000円となっています。
会社名 | 久米島マリンスポーツクラブ |
URL | https://kentsslash.wixsite.com/kumejima-marin |
滞在時間 | 半日コース:約2時間 1日コース:約4時間30分 |
ツアー料金 | 半日コース:3,500円 1日コース:4,500円 |
「久米島マリンスポーツクラブ」の「竜魁」は、はての浜へと向かう各社の船の中では最新となる1隻です。沖縄の日差しに輝く赤と白のツートンカラーの船体には強力なエンジンが搭載されていて、はての浜までの快適な船旅を保証してくれます。ツアー内容は、はての浜との往復だけに絞ったシンプルなタイプです。
シュノーケル3点セットのレンタル(1,500円)はありますが、良いスポットへの案内サービスは含まれていません。その分、料金は安く、気軽に利用しやすくなっています。
船は1日3便(出港09:30・11:00・13:30、帰港12:30・14:00・16:30)で、半日コースの場合は2時間ほど島に滞在できます。はての浜を初めて訪れると、その絶景に感動し、軽く水の中に入るだけで、時間がすぐにすぎてしまいます。
名所の観光ではなく、海水浴気分で遊びたい場合には、11時の便で出発し、16時にはての浜を出る1日コースがおすすめです。
会社名 | 久米島海洋レジャー |
URL | https://umini15.ti-da.net/ |
滞在時間 | 半日コース:約2時間 1日コース:09:00~16:00内で指定 |
ツアー料金 | 半日コース:3,500円 1日コース:4,000円(+500円で弁当付き) |
「久米島海洋レジャー」が使用している船は、海中が見えるグラスボートです。澄んだ海中を見ていると、はての浜に着く前から期待がぐんぐん高まります。運が良ければ、悠然と泳ぐウミガメの姿を見られることも。往路で見られなくても、復路でもう一度チャンスがあります。
船が久米島側から出るのは、午前2回(09:00・10:00出港)と午後2回(13:00・14:00)の計4回です。はての浜から帰る時刻は事前に1時間単位で選べるため、滞在時間を柔軟に変更できます。たとえば、小さなお子様とはての浜へ行く場合、十分に遊べて、しかし疲れすぎない絶妙な滞在時間が設定されているツアーを探すのは、ひと手間かかります。
久米島海洋レジャーのツアーなら、復路便を選ぶだけです。往復のみのプランの他、青い海をさらに楽しめる「シュノーケルコース」や、18:30(※時期により、多少変動します)に港を出る「サンセットコース」といったプランも用意されています。
会社名 | バードアイランド |
URL | https://www.hatenohama-tour-birdisland.com/ |
滞在時間 | はての浜半日コース:約2時間 はての浜&シュノーケルコース:約2時間30分 |
ツアー料金 | はての浜半日コース:3,500円 はての浜&シュノーケルコース:5,000円(+500円でランチ付き) |
「バードアイランド」のツアーは、すべてシュノーケリングができるプランとなります。「はての浜半日コース」は、シュノーケリングセットが無料で借りられる、はての浜までの往復プラン。「はての浜&シュノーケルコース」は、名物船長の「やっさん」が船で秘密のシュノーケリングポイントまで案内してくれるプランです。
「やっさんポイント」と呼ばれるこのポイントでは、元気に泳ぐ魚たちと触れ合えます。バードアイランドのツアーを選ぶ場合は、こちらを中心に考えた方が良いかもしれません。
また、「1日2名限定」と、すこし条件は厳しいのですが、17:00に出発し、19:30に港に戻るシュノーケリングツアーもあります。夕日に染まるこの時間帯のはての浜には、太陽が白い砂を輝かせる昼間とは違う美しさがあり、まるで映画のラストシーンに飛び込んだような気分になれます。
会社名 | ロイヤルマリン |
URL | https://www.hatenohama-marine.jp/ |
滞在時間 | 1~2時間単位で事前に選択可能 |
ツアー料金 | 行くだけプラン:6,000円 わくわくプラン:8,000円 まんぞくプラン:10,000円 |
「ロイヤルマリン」の「行くだけプラン」は、名前だけを見ると往復だけのプランのようですが、実は「パラソル・チェア・ライフジャケット・シュノーケルセット(または浮き輪)」のレンタルと、ランチも含まれた豪華なプランです。
このプランに限らず、ロイヤルマリンのツアーは、行きと帰りの便は事前に自由に選ぶことができ(※便数はその日の状況によって変わります)、滞在時間が何時間でも料金が変わらないというユニークなシステムになっています。
行くだけプランをアレンジする以外にも、魚の集まるポイントへ行くシュノーケリングツアーやウミガメ探しといった人気のオプションをまとめた「まんぞくプラン」や、「オプション全部入り」に近い「遊び放題プラン」のように、あらかじめ用意されているお得なプランの中から選ぶこともできます。その他にも、人魚の衣装で写真が撮れる「マーメイドフォトプラン」をはじめ、多くのプランが用意されています。
このように、はての浜行きのツアーはシンプルなものから豪華なものまで実に多彩で、「自分たちの好きなようにすごさせてほしい」という声にも、「全部おまかせで用意してほしい」という声にも応えてくれます。泊フィッシャリーナへの送迎も、ほとんどの会社が行っているため、ツアーの中からどれか一つを選んで申し込んでしまえば、当日は宿から泊フィッシャリーナへ、そしてはての浜へとスムーズに移動できます。
すこし気になるのは、ツアー料金です。往復だけのものなら比較的安いのですが、いろいろな物を借りてしまうと、やはりそれなりの金額になってしまいますし、1万円を超えるような豪華なツアーもあります。
はての浜観光に回すお金をすこしでも増やしたいと思った時に、まず気がつくのは久米島までの交通費でしょう。飛行機の早期割引や、那覇までのLCCなどを活用すれば、久米島旅行の交通費をかなり減らすことができます。しかし、旅行のはるか前からいろいろと調べ、狙いどおりの料金で予約するのは、とても大変です。
それよりも簡単な方法は、旅行会社の販売している「久米島ツアー」をチェックすることです。多くの場合、普通に飛行機を予約するよりも、こうしたツアーに参加した方が安く久米島まで行くことができます。
もちろん、こちらも人気のツアーですから、飛行機と同様に安いものは売り切れ(満席)になりやすいのですが、調査というステップが無い分、早めに行動を起こせるはずです。予算に余裕ができれば、はての浜での楽しみの幅も広がります。うまく工夫して、はての浜への旅を楽しみましょう!
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※本記事内の情報は、すべて2018年9月時点のものです。
ツアーの名前や内容は今後変更される可能性があります。
※ツアーの料金は、すべて大人1名の場合です。
※はての浜での滞在時間は、帰港時刻から出港時刻を引き、さらに平均的な往復の所要時間(30分×2)を引いて算出しています。たとえば10:00に出港・13:30に帰港なら、ツアー全体は3時間30分。ここから往復の所要時間を引いて、滞在時間は2時間30分となります。
※1 イーフスポーツクラブには、ツアーやレンタル料金が割引価格(パラソル・チェアなど一部レンタルは無料)になる、クラブメンバー(大人1名6,500円・1滞在ごとにリセット)システムがあります。はての浜海水浴プランのメンバー料金は5,000円、ピクニックシュノーケルプランは10,000円です。複数のオプションを利用する場合は、こちらを利用するとお得です。