この記事を書いた人 トリッパー編集部
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観光も買い物もグルメも!全部入りの「サッポロファクトリー」
記事更新日: 2015-11-13
札幌駅近くの都心にあるサッポロビール工場跡地にある大型商業施設「サッポロファクトリー」は市民だけじゃなく、観光客にもおススメです。食品や生活雑貨がなど欲しいものがすべては揃うのはもちろん、歴史的建造物もあれば北海道土産も買えるし、ビールの試飲もでき、フードコートでは北海道グルメやスイーツも味わえます。全部入りスポットを堪能してみては?
札幌都心の大型ショッピングモール
JR札幌駅や地下鉄大通駅から徒歩10~15分の距離にある「サッポロファクトリー」。明治9年に創業された日本初のビール工場、開拓使麦酒醸造所(サッポロビールの前身)の跡地に1993年(平成5年)建てられた大型商業施設です。ショッピング、シネマコンプレックス、レストランなど160もの店と施設が集まり、必要なものほぼすべてが揃っています。
観光で来られて、まず目に入るのは当時の面影を残す赤レンガの建造物です。赤レンガは明治25年に建築されています。この赤レンガ館は再利用され、現在も醸造所としてファクトリー専用のビール造りを行っているほか、ビアホール、北海道のお土産店、陶芸体験などができるショップが入っています。赤レンガ広場を抜けると、ファクトリーのランドマークとなっている、巨大な黒い煙突が迫力を持って迫ってきます。
竣工から100年以上、ビール工場として稼働していた象徴として、札幌市の歴史遺産となっています。札幌は実は、日本のビール発祥の地だったのですね。そんな事実も初めて知りました。この煙突広場では季節によりさまざまなイベントが行われています。隣には札幌開拓使麦酒醸造所があり、工場の一部が見学室となっています(見学無料)
この見学館では開拓使麦酒の誕生などのパネル、現在も使っている醸造釡などが展示されています。開拓使麦酒は明治政府の国家プロジェクトとして誕生したことを知ることができます。
醸造所では開拓使当時のレシピを再現した地ビールなどを醸造しています。この工場で醸造をした味わいを楽しめるのが、「札幌開拓使麦酒・賣捌所(うりさばきじょ)」です1杯250円(240ml)で試飲できます。
創業時のビールを味わおう!
私が試飲したのは「開拓使麦酒」の未ろ過タイプを選びました。オホーツク産、富良野産の麦芽、富良野産のホップを使用している。まさに北海道ビールです。
濃厚でしっかりした味わいながらピリッとした苦みがアクセントになっています。開拓使時代の味わいが飲めるのはここだけですよ。
ファクトリーといえば「アトリウム」
ビールを飲んだ後は、ファクトリーを代表する「アトリウム」へ。
全天候型のドーム型のガラス屋根で開放的な空間です。ここはライブなど、多目的イベントホールとして使用されますが、市民や買い物客の憩いの場ともなっています。また両側にはショッピングモールや、フードコートもあり、このアトリウムが分岐点になっています。そしてラッキーなことに訪れた日は、「オータムビヤフェスト」が行われていました!札幌市とドイツ・ミュンヘンの姉妹都市40周年を記念し、2012年から始められたイベントとのこと。日本のビール発祥地、札幌をビールの町として売り出そうとサッポロビールと市が協力して開催されています。
皆さん盛大に乾杯していますね!定番のサッポロ黒ラベル、北海道限定のサッポロクラシックは何と200円で提供されていました。私もその仲間に入ります。フードステーションでは本場ドイツのお摘みセット「オータムプレート」が販売されていていました。
写真の左上から時計回りにプレッツエル、ジャーマンポテト、ザワークラフト、レバーケーゼ、ラタトゥイユ、ヴァイスプルストです。これがセットで1000円と格安で提供されていました。ビールはイベント限定の「さっぽろミュンヒナー2015」(税込400円)です。北海道産の麦芽とホップにミュンヘン産の麦芽もブレンドした、コクと爽快感が同居したビールです。ドイツグルメとの相性は抜群でした!このようにアトリウムでは常にイベントを行っていますので、運が良ければ、恩恵にあずかることもできますよ。ファクトリーに観光に来られる方はやはり、ビールを味わってもらいたい。その認識を強くしました。
グルメコートは超充実!
かなりお腹は満足しましたが、ファクトリーは通常のグルメコートも充実しています。ラーメン屋もあればスープカレーもあります。ここは北海道グルメとして、札幌ラーメン店「北海道らーめん奥源流 久楽(くら)」に入りました。
注文したのは店イチ押しだと思われる「白味噌味付き玉子ラーメン」です。個人的には味噌自体が完成された調味料なので、味噌ラーメンは味の差別化が図りにくいと思うのですが、このラーメンは独特のコクと麹由来の甘味などが面白い個性を持っていると感じました。美味しいです。もちろん元々はビール醸造所だけに、赤レンガ館にはビヤホールもあり、ジンギスカンなど北海道グルメを楽しむこともできます。
赤レンガ館の「ビヤケラー札幌開拓使」です。ビール工場の貯蔵庫を改造してホールとして使用しています。雰囲気がありますよね。ひと通り見て回って、満足して外に出たら、すっかり日も暮れていました。
赤レンガ館もライトアップされて、紅葉した蔦がカラフルで非常に綺麗です。ほろ酔いで心地よい気分に浸りながら帰宅しました。
JR札幌駅や大通公園から徒歩で行けるサッポロファクトリー。買い物から観光からグルメまで、すべてを備えている施設です。どんな目的でも満たされることができるはず。ですが、元々はビール醸造所だけに、観光の方は何はなくともビール発祥地のビールを味わっていただきたいですね。