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式根島旅行のベストシーズンは?オススメの時期を紹介します
記事更新日: 2023-04-30
式根島(しきねじま)には、湯船に入る海水が適度な温かさのお湯を作り出す、自然の恵みとも言える「地鉈(じなた)温泉」や、同じく海辺にありながら、アクセスや整備の良さが光る「松が下雅湯(まつがしたみやびゆ)」といった評価の高い温泉があります。
これらは式根島を語る上で欠かすことのできないものですが、周囲の清らかな海もまた、島の大切な宝です。式根島の海で遊ぶのに適した時期は、梅雨の明けた7月と、最も暑くなる8月。そして、降水量がまだそれほど多くならない9月です。
こうした式根島の気候を中心に、夏と冬の式根島の魅力についてお話します。
ベストシーズンは7~9月!式根島の海と温泉、両方を楽しめる!
気象庁のサイトでチェックできる観測情報は、旅行先の気候を知り、天候を予測する手がかりとなってくれます。
伊豆七島は基本的に島単位で情報を得ることができますが、新島(にいじま)のすぐ隣に浮かぶ式根島は、新島と同じ扱いになっています(※最も近い部分の距離は2.5kmほどです)。そのため、この先の気候についての説明は、新島にもそのまま当てはまります。
式根島は都心から約160km南東に位置します。イメージとしては「南の島」ですが、10倍近く遠い沖縄ほど、気温に劇的な差はありません。
平均気温を見ると、冬は都心より式根島の方が2~3度高いものの、夏はほぼ変わらず、最高気温はむしろわずかに低くなっています。直射日光を避けて観測された都心の最高気温は30.8度です(※1981~2010年の平均値)。
しかし、実際に都心で感じる気温は、たとえ日陰でも(路面やビルの熱と、冷房の排熱などによって)これよりも高くなります。それに対して、緑が多く風も抜ける式根島は、体感気温と観測値のズレがそこまで大きくならず、都心よりも快適にすごせます。その一方で、夏の日差しを浴びた海は程よく温まり、肌寒さを感じずに遊べるようになります。
気温と共に重要な降水量は、ほとんどの月が都心+50㎜程度です。ただし、9月は意外にも7~8月より少なく、なんと都心と比べても10mmほど低い値になっています。
そのかわり、10月は降水量が大幅に増え、気温も一気に下がるため、海で遊ぶなら7月から9月の半ばぐらいまでがおすすめです。
小さな式根島にも、遠浅で波が穏やかなため安全性が高い「泊(とまり)海水浴場」や、かわいい出島が景色のアクセントになっている「石白川(いしじろがわ)海水浴場」といった複数のビーチがあり、「小さなお子様と遊びたい」「絵になる風景を撮りたい」など、目的に合わせて選ぶことができます。
夏でも温泉には入れますが、冬に海で遊ぶことはできません。そのため、式根島を最大限に楽しめるのは7~9月ということになります。
しかし、海水浴やダイビングなどを考えないなら話は別です。冬の式根島は都心ほど冷え込みが厳しくなく、落ち着いて温泉の良さを味わえます。旅行へ行くメンバーによっては、むしろ冬の方が満足度が高くなるかもしれません。
また、隣の新島を拠点とし、「新島のビーチ+式根島の温泉」や「新島の寺社・温泉+式根島の温泉」のように二つの島を組み合わせた旅行計画も作れます。
この場合は、どちらか、あるいは両方の島のビーチへ行くなら夏、純粋な観光地&温泉巡りなら冬(または雨の落ち着いた秋・梅雨になる前の春)がおすすめとなります。