大人も子どもも楽しめる♪お洒落な「人吉鉄道ミュージアム」

大人も子どもも楽しめる♪お洒落な「人吉鉄道ミュージアム」

記事作成日: 2015-09-02

人吉鉄道ミュージアム

JR人吉駅といえば、くま川鉄道に肥薩線、SL人吉と鉄道ファンにはたまらない駅の1つです。
そこに2015年の5月から、「人吉鉄道ミュージアムMOZOCAステーション868」という新たな施設が加わりました。
JR九州の車両デザインでお馴染みの水戸岡氏が手がけた、お洒落かつ様々遊べる、楽しめるミュージアムを訪れてきました。

人吉鉄道ミュージアム

暖かみを感じるレンガ造りの外観と謎のレール

実はこのミュージアムの事は、JR人吉駅に来るまで知りませんでした。SL人吉に乗る前の待ち時間にどこを散策しようかな~…と調べていたところ、そういう施設が人吉に出来たと知ったのです。
駅を出て右手を見ると、線路を挟んだSL車庫の向かいに、以前は無かった2階建ての建物が見えます。これがミュージアムのようでした。
そしてそちらへ向かう形に、屋根付き回廊と何故か鉄道のレールが続きます。何のレールだろう?と思いつつも、SL車庫やくま川鉄道の車両を眺めながらミュージアムへ向かいました。
外観はレンガと黒塗りの板で造られた、シックながら暖かみを感じるデザイン。手すりの色もレンガ色に統一しています。入口前には芝生や可愛らしい花壇が設けられていて、長閑な人吉駅前の景色やSL車庫にも合っていると感じました。

人吉鉄道ミュージアム

 

本当に「モゾカ」なミュージアム

このミュージアムの正式名称は先述の通り少々長くユニークでして、「MOZOCA」とは人吉の言葉で「可愛い、小さい」という意味で「868」はここの郵便番号から取られています。
その名の通り、館内に入った瞬間「可愛い~!!」と思わず言ってしまいそうになります。外観のSL車庫に合わせたシックな感じから変わり、館内を貫く鉄道レールや小さな踏切、木製のおもちゃ、真っ赤なミニSLと、これは子どもたちが一瞬で引き込まれるだろうな~と思わせます。運転手さんや車掌さんの制服を着て、それぞれのお仕事を体験できるコーナーもありました。

人吉鉄道ミュージアム
そして木製の休憩スペースがじゅうぶんに備わっているので、お母さんも子ども達を遊ばせつつホっと一息。館内のデザインがとても素敵で眺めているだけでも癒されるのでは。
そしてお父さんは人吉駅のSLやくま川鉄道、肥薩線を中心に九州の鉄道についての展示や懐かしの鉄道グッズに惹かれる事間違い無し。とてもわかりやすく充実した内容の展示で、私もじっくり見入ってしまいました。
このように、親子連れで訪れても皆が楽しい時間が過ごせる造りになっていました。

大人も乗れるミニトレイン

先述の通り、1階にはぐるりと長いミニレールがめぐっています。ここをミニSLが走りますが、何と館内だけでなくそのまま外にも走っていくのです。ミュージアムに入る前に疑問に思ったレールはこのためのものでした。ミュージアムから人吉駅前まで片道100円、大人も同額で乗れます。

人吉鉄道ミュージアム
ミュージアム側のSL出口周りには可愛らしい花壇が広がり、これがまた赤いSLとレンガの建物にとても良く合っています。
何よりSL人吉の発車準備中のタイミングですと、ミニSLに乗りながら実際に走るSL人吉を見学できるという、鉄道が好きな人にはたまらない時間が味わえるのです。SL人吉に乗らない旅でもすっごく身近にSLを感じられます。
私は館内に設置されたミニ踏切がとても気に入りました。ミニSLが通るあいだ、本当に遮断機が降りてカンカンと鳴るのです。何とも微笑ましい光景でした。

2階はライブラリー&屋外レールバイク

1階がカラフルで楽しいデザインなのと対照的に、2階は白木をメインに使って、ミニ図書館や展望ラウンジといった静かに過ごせる雰囲気づくりをしています。
外には広いデッキスペースに建物をグルリとめぐらせたレールがあり、ここをレールバイクに乗って遊べます。バイクの大きさから子ども専用で4周で100円。高さがあって見晴らしの良いデッキからは、くま川鉄道のホームやSL車庫まで広く見渡せて、とても開放的な気分でバイクに乗れるでしょう。
2階建物の屋上は展望台となっていて、より高い位置からお向かいのSL車庫を見学できます。

人吉鉄道ミュージアム

人吉鉄道ミュージアム

人吉鉄道ミュージアム

ホスピタリティ重視の施設もたくさん

このほか1階のカフェ、綺麗なトイレ、授乳室、エレベーター、こどもシアター、プラレール、お土産&グッズ販売と本当に充実した施設です。人吉駅の駐車場が目の前なのも親子連れには嬉しい配置。
これで入場料は何と無料!人吉駅は列車の本数が多くはありませんし、お子さんが遊べる遊園地のような施設も無いので、このミュージアムはとっても助かると思います。
もちろん大人でも、人気のある転車台側とは違った角度でSL車庫を眺めたり、SL人吉やくま川鉄道の「田園シンフォニー」などの様々なイベント列車を水戸岡氏デザインの建物からゆっくり見る事ができたりと楽しみ方は色々です。
人吉を観光の際は、この新名所で是非楽しんでくださいね。

ayamocha

この記事を書いた人 ayamocha

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旅が好き&出張の多い仕事のため、国内あちこちに出没しています。たまに海外へも行きます。目下の目標は47都道府県全てを訪れることです(あと2県!)。最近は御朱印集めにもハマっています。各地の楽しい情報をみなさまにお届けしていきます。

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