出雲の魅力を満喫 ! 　人気の旅 3 コースで神話の国めぐり

出雲観光は出雲大社のお参りと周辺の散策という方が多いのでは。出雲大社以外の神社や大正浪漫を感じる建造物・自然いっぱいのスポットまで、魅力はまだまだあります。レンタサイクルなら自分のペースに合わせて、出雲の風を感じて行きたいスポットを欲張りに楽しめます。

レンタサイクルの場所は、一畑電車の出雲大社前駅と JR の出雲市駅、観光センターいずも、古代出雲歴史博物館、大社道の駅ご縁広場吉兆館です。一畑電車は終日全区間で、車両内への自転車が持ち込み可能です。（有料）

コース1. 出雲大社→因佐神社→下宮→上宮→命主社→出雲井神社→阿須伎神社

出雲大社で、祭神である大国主大神（オオクニヌシノオオカミ）にお参りします。境外の摂社・末社と呼ばれるお社には、大国主大神と関係の深い神々が祀られています。

このプランでは周辺の 6 つのお社を巡ります。

因佐神社は勝負・進学・受験の神様として知られる武勇の神様が祀られています。稲佐の浜を経由して日本海を望み、天照大御神（アマテラスオオミカミ）が祀られている下宮へ向かいます。

すぐそばにある上宮は、神在月に全国の神様たちが、縁結びの会議・神議（かみはか）りを行うと言われています。

次は出雲大社近くへ戻り、古代出雲歴史博物館の裏にある命主社へ向かいます。大国主大神が八十神（ヤソガミ）から焼石の難に遭った時、命を助けた神皇産霊神（かみむすびのかみ）が祀られています。近くには島根の名水百選に選ばれている「真名井の清水」もあります。

出雲井神社は道路を守る神様が、最後に向かう阿須伎神社には農耕の神様が祭られています。

因佐神社の正面。『出雲国風土記』に「伊奈佐乃社」と記される古社です。地元では、速玉（はやたま）さんと呼ばれています。

コース2. 稲佐の浜→神迎の道→出雲大社→旧大社駅

神々の足跡をたどり、重要文化財にふれるプランです。

国譲り、国引きの神話で知られる稲佐の浜へ。旧暦の 10 月・神在月には全国の神様が集まる神聖な浜です。「日本の渚 100 選」にも選ばれている景観の美しい浜で、夏は海水浴でにぎわいます。

そして、神在月に集まった神様が通る「神迎の道」を通って出雲大社へ向かいます。途中、地元の美術品や伝統工芸品を展示している「藏の美術館（手錢記念館）」もあります。

出雲大社へお参りの後は、旧大社駅へ。明治 45 年、出雲大社への参詣客輸送のための路線として開通しましたが、平成2年に 78 年の歴史に終止符を打ちました。大正 13 年に改築された 2 代目の駅舎のため、外観は寺社か老舗旅館を思わせる純和風で、大正浪漫の建築美を感じられます。ホームには蒸気機関車 D51 も静態展示されており、タイムスリップした気分に浸れるでしょう。

神在月に全国の神様たちが、縁結びの会議・神議（かみはかり）りを行う上宮。稲佐の浜から近い場所にあります。

コース3. 宍道湖→島根県立宍道湖自然館ゴビウス→宍道湖グリーンパーク

出雲の自然と生き物にふれるプランです。

宍道湖は周囲約 47km 、全国で 7 番目に大きく日本百景に選ばれた湖です。日本有数の水鳥の渡来地であり 240 種以上の鳥類が生息しています。

「宍道湖自然館ゴビウス」は、島根の河川や宍道湖などに生息する生きもの約 180 種を展示している水族館です。「汽水のなかまたち ゴビウスこだわりの水域」エリアは宍道湖・中海の様子を全長 18 メートルに渡って再現したジオラマ水槽や、ダイビング気分が味わえるヘルメット水槽などがあり、臨場感にあふれています。

毎週土日祝日限定のイベントとして、ミニレクチャー「飼育係、とっておきの話」と、エサやりを見ながら飼育係の解説を聞くことができる「お魚のお食事拝見 ! 」もあります。

ここから「宍道湖グリーンパーク」へは徒歩 5 分です。宍道湖湖畔にたたずむ野鳥観察舎では、天候に左右されずに野鳥観察ができます。スタッフも常駐しており、バードウォッチングが初めての方でも楽しめます。

命主社と、お社の前にある推定樹齢は 1000 年といわれるムクの木。

このように、参拝巡り・文化財見学・自然にふれるなど、異なる楽しみ方ができるのが出雲の意外な魅力では。四季や宿泊日数などに応じて、出雲をディープに旅しませんか。