この記事を書いた人 トリッパー編集部
記事作成日:
ゴールデンウィークは北海道へ!この時期の魅力は何?
記事作成日: 2021-05-03
ゴールデンウィークは、いつもより長く、遠くへ旅をするチャンスです。その旅行先として注目度が高い地域の一つが北海道。「白」や「雪」といった冬の印象が強い北海道ですが、寒さが弱まるこの時期の人気も高く、GWの旅行先ランキングでは上位の常連となっています。
今回は、その北海道でのGWのすごし方についてのお話です。旅行の計画や荷物を決める際に重要となるGWの北海道の気候や、おすすめ観光地・春スキー・花見など、さまざまな角度から北海道旅行を楽しむための情報をお届けします。
目次
GWの北海道観光ではここがおすすめ!
「北海道の家は寒さ対策や暖房設備がしっかりしているから寒くない」「冬でもアイスがよく売れる」などという話がありますが、それはあくまでも屋内の話。観光のために真冬の屋外を移動すれば、当然寒さを感じます。屋外の観光スポットはもちろん、屋内のスポットでも電車や車から降りて歩く際に、北海道の冬の厳しさを体感することになるでしょう。
GWに北海道を訪れるメリットの一つは、この普段体験できないような寒さが、「肌寒さ」レベルになる地域も出てくることです。活発に動き回る方には、むしろこのぐらいの温度が心地よいかもしれません。冬の北海道がウィンタースポーツの楽園なら、春から夏へと向かうこの時期は、それが観光天国に変わる一歩手前と言えます。
とにかく広い北海道では、観光方針をしっかりと決めることが重要です。その手助けとして、道南・道央・道北・道東の各エリアを簡単にご紹介します。
道南
主な空港:函館(はこだて)空港
道南エリアの顔といえば、やはり「函館」。津軽海峡を挟んだ対岸、約30km地点には青森の北端・大間があり、本州から最も身近に感じられる地域です。北海道のエリア分けの考え方はいくつもあるのですが、広く知られているのは、この函館から、北の長万部(おしゃまんべ)辺りまでを道南と呼ぶ分け方です(※北側の一部は道央に含める分け方もあります)。
かつては船だけだった津軽海峡を渡る手段も、国内の航空路線の広がりや青函トンネルの開通、そして北海道新幹線の開業によって大幅に増えました。それら多くの人と物を受け入れる函館は、北海道の玄関口として非常に栄えています。
函館市が夜に見せる輝きは、100万ドルの夜景と言われる香港にも劣らないほど素晴らしく、一見の価値があります。また、航空写真でも綺麗な星型がはっきりとわかる「五稜郭(ごりょうかく)」も日本の歴史、特に幕末が好きな方にはたまらないスポットでしょう。
函館山
函館市南側の、海に突き出た部分にある「函館山」は、市内を一望できる絶好のポイントです。展望台から夜景を見れば、思わずため息が出てしまうでしょう。
徒歩でも片道1時間程度で登れますし、山頂までの道路もありますが、おすすめはロープウェイです。低い視点とはまた違った風景が目の前に広がり、快適に山頂まで移動できます。
湯の川温泉
「湯の川温泉」は函館市内にある温泉街です。空港からの所要時間は車で約5分。この湯の川温泉よりも空港から近い温泉街は、国内にはありません。このアクセスの良さのおかげで、市内観光の中に無理なく組み込むことができます。
GWの陽気に誘われるまま観光を続け、すこし疲れてしまったなら、この温泉を目指しましょう。
道央
主な空港:新千歳(しんちとせ)空港
北海道の地図から道南エリアを取り除くと、ひし形のようになります。その左側の部分が道央エリアです。中心となるのは、北海道にとって心臓のような存在の「札幌」。宿泊施設も豊富ですから、初めての北海道旅行では、新千歳空港で北海道に入り、札幌を拠点として観光を行うというプランが最も無難で、困ることも少ないです。
GWを迎えた活気ある街を歩けば心も弾みますし、観光面での見どころもたっぷり。早い時刻から行動を始めれば、朝市のような楽しみにも出会えます。
札幌の北西には、運河で有名な「小樽(おたる)」があります。運河と共にある、歴史を重ねた石造り・レンガ造りの倉庫やガス灯がかもし出す、異国めいた雰囲気が魅力です。
さまざまな泉質の温泉が湧き出している「登別(のぼりべつ)温泉」や、温泉も人気のカルデラ湖「洞爺湖(とうやこ)」があるのもこの道央エリアです。他の地域よりもやや冬に近い気分で温泉に入れるということも、GWの北海道の見逃せない特徴です。
大通公園
札幌市民に愛され続ける憩いの場「大通(おおどおり)公園」。GWの大通公園は、穏やかな緑に彩られています。
雪まつりの時期の白く染まった光景とはだいぶ違う姿に、少々驚かされるかもしれません。端から端までは約1.5kmですから、全体を散歩するのもそれほど大変ではなく、途中で足を止めて休憩したり、お気に入りの場所で写真を撮る時間も作れます。
大倉山ジャンプ競技場
スキージャンプ競技に使われる「大倉山ジャンプ競技場」は、雪の無いGWも人気があります。展望台としての魅力も大きいのですが、それと同時に珍しい施設の見学ができるということが人気の理由です。
正面からではわかりにくい傾斜の強さを、上から見て把握した時のショックはかなりのもの。疑似体験コーナーのある「札幌オリンピックミュージアム」も併設されています。
道北
主な空港:旭川(あさひかわ)空港・稚内(わっかない)空港
最北端の「稚内」から、ひし形の中央付近へ深く切り込んだ部分が道北エリアです。旭川空港がある旭川の人口は、道内で札幌に次ぐ約33万人。札幌は約196万人ですから、その比較では1/6ですが、第3位の函館(※約28万人)から下はグッと減っていきます。北海道の広さを考えれば、十分に人口密度の高い(=行動に不便を感じにくい・さまざまな環境が整っている)街と言えるでしょう。
旭川と言えば、行動展示というスタイルで注目を集めている「旭山動物園」でも有名です。かわいい動物たちがGWにはどんな姿を見せてくれるのか、出発前から楽しみになる方も多いのではないでしょうか。
このエリアの南西に位置する富良野(ふらの)は、ラベンダー畑が広がる美しい土地(※道央の一部として扱われることもあります)。人気テレビドラマのロケ地としても話題になりました。その北の美瑛(びえい)の景色もまた、甲乙つけがたい美しさです。また、道北を旅するなら北の稚内へ向かい、広大な大地の北の果てを見に行くのも良いでしょう。
白金青い池
青い海という言葉はよく使われますが、美瑛町の「白金青い池(※現地では「青い池」でも通じます)」は、独特の青さで人気があります。
その不思議な色の秘密は、池に流れ込む美瑛川にあります。この川の水に含まれるアルミニウムなどの成分が光を反射し、訪れるタイミングや天候によって、さまざまな色を見せてくれるのです。
宗谷岬
せっかく北の大地へ行くなら、その北端にも行ってみたくなるものです。
道北の最北の地・稚内の最も北の岬がここ「宗谷(そうや)岬」です。日本という国の北の端はもうすこし北側ですが、誰もが特別な許可を得ずに足を運べる場所としては、この宗谷岬が最北端となります。GWでも、吹く風の寒さと強さに最北を実感できるスポットです。
道東
ひし形の残りの部分は道東エリアになります。
こちらは、
十勝(とかち)平野を中心とした「十勝」
釧路(くしろ)・根室(ねむろ)周辺の「釧路」
知床(しれとこ)・網走(あばしり)などの「オホーツク」
の3地域に分けて語られることが多いため、ここでもそのように分け、それぞれの魅力を簡単にご説明します。
十勝
主な空港:帯広(おびひろ)空港
牛乳・チーズ・ヨーグルトなど乳製品のパッケージで、その名を目にする機会の多い「十勝」。乳製品に比べると意識しづらいのですが、トウモロコシやジャガイモ、玉ねぎや小麦といった農作物の評価も高く、その品質と生産量で日本の食を支える重要なエリアとなっています。十勝で観光をするなら、そうした食材を活かしたメニューを味わえるスポットも旅行計画に加えておきましょう。
約1,700ヘクタール(※東京ドーム358個分)という広大な牧場「ナイタイ高原牧場」のように、その食材を生み出す場所を訪れるのも、良い経験になります。十勝の食材のおいしさの秘密が、直感的につかめるのではないでしょうか。
観光の面では、エリア内を流れる十勝川沿いの「十勝川温泉」も忘れてはいけません。ここでは世界的に見ても珍しい「モール温泉」が湧き出しています。これは植物性の有機物を含むもので、そうした物質を直接肌に塗るモール浴に似た美肌効果があると言われています。
帯広競馬場
「帯広競馬場」で行われる「ばんえい競馬」は、200mの直線という非常に短い距離で争われます。距離だけを見れば簡単そうですが、このコースには坂があり、そこを走る馬は最大1トンの鉄ソリを引くため、実際のレースは白熱します。
場内には競走馬とふれあえる施設「ふれあい動物園」もあり、競馬に興味が無い方も楽しめます。
釧路・根室
釧路空港から旅を始めるなら、根室の「納沙布(のさっぷ)岬」は優先して候補に加えたいスポットの一つでしょう。日本の最東端は南鳥島(みなみとりしま)ですが、納沙布岬は大きな島として北海道を見た時の東端。できれば、足を運んでおきたいスポットです。
釧路湿原では、かわいいマリモで知られる「阿寒湖(あかんこ)」や、驚異的な透明度を誇る「摩周湖(ましゅうこ)」、国内で最も大きいカルデラ湖「屈斜路湖(くっしゃろこ)」といった湖の見学の他、貴重な生物や植物の観察ができます。
真夏でも涼しく、避暑地として利用されることも多い地域ですから、雪に覆われる冬に観光するのはなかなか大変です。自然が最も元気になるのは夏ですが、冬よりも状況が良くなるGWも比較的観光がしやすい時期と言えるでしょう。
釧路湿原国立公園として定められている範囲は28,788ヘクタール。東京ドーム約6,157個分という、とてつもない広さです。複数ある展望台から全体を眺めることで、この数字を実感できるでしょう。
摩周湖
「摩周湖」は、日本で最も透明度の高い湖です。世界中を探しても、これ以上に透明な湖はロシアのバイカル湖しかありません。摩周湖を表現するために「神秘的」という言葉がよく使われるのも、この透明な湖面を見れば納得できるでしょう。
GWのころはまだ周囲に雪が残り、空を映した湖の青さと強いコントラストを生み出します。
オホーツク
主な空港:女満別(めまんべつ)空港
北海道という言葉で思い浮かぶ光景はさまざまですが、この「オホーツク」の流氷は、多くの方の心に存在するのではないでしょうか。寂しさと力強さを感じさせる流氷は、北海道の冬の厳しさを象徴するものの一つでしょう。このエリアで注目したいのは、「知床」と「網走」です。
知床は世界自然遺産に登録されるほど特殊な環境の地域です。専門的な知識が無くても、その光景には圧倒され、心を強く動かされます。
GWの時期は、まだ春に入ったばかりという雰囲気で、明るい色合いを取り戻し始めた所もあれば、雪がまだ残る所もあります。冬と春が微妙に混ざったような状況が、この時期の見どころと言えます。
もう一つの重要地点である網走には、フィクションの世界で大きな事件の舞台や始まりの場として登場する網走刑務所があります。歴史ある木造の施設は、昭和の中ごろに新たな施設へとその役目を譲り、現在は「博物館網走監獄」として公開されています。
知床五湖
堂々とそびえる知床連山や原生林を映し出す「知床五湖(しれとこごこ)」。散策ルートは誰もが無料で利用できる高架木道と、有料のレクチャーの受講(またはガイドツアーへの参加)が必要な地上遊歩道で構成されています。
レクチャーのみで地上遊歩道を歩ける(=すべての湖を見ることができる)GWは、知床五湖の散策におすすめの時期です。
※植生保護期(※春の開園~GWの終わりごろまでと、8月の初め~秋の閉園まで)は、地上遊歩道の個人での散策には約10分のレクチャーの受講が必要です。その間の時期(※GWの終わり頃から7月末まで)は、定員10名のガイドツアーへの参加が義務付けられています。
GWの北海道の気候は?
たとえば東京では、5月の初めごろになれば上着のいらない日も増えてきます。同じ時期の北海道はどうなのか、具体的な数字で比べてみましょう。
東京の気温と降水量(2020年)
時期 | 最高気温の平均値 | 最低気温の平均値 | 合計降水量(mm) |
4月下旬(参考) | 19.9 | 8.5 | 19.0 |
5月上旬 | 23.9 | 15.0 | 22.5 |
札幌の気温と降水量(2020年)
時期 | 最高気温の平均値 | 最低気温の平均値 | 合計降水量(mm) |
4月下旬(参考) | 12.3 | 3.9 | 13.0 |
5月上旬 | 18.7 | 8.8 | 20.5 |
気象庁が公開しているデータによれば、5月上旬の最高気温と最低気温の平均値は、札幌が5~6度ほど低め。4月の29日や30日もほぼ同じと考えられます。4月下旬の陽気が長引くような年でも、東京と札幌の差はやはり5~6度です。
最高気温が20度を切る日が多いため、日中の行動でも上着は欠かせません。その日の状況に応じて選択(または重ね着)できるよう、何種類か上着を持っていくと安心です。降水量は東京も札幌もあまり変わりません。雨に対する備えは同じぐらいで大丈夫でしょう。
他府県ならこれだけで問題無いのですが、北海道はとても広く、札幌よりもだいぶ寒い地域もあります。また、内陸・海沿いといった地理的な違いも考えなければいけません。
北海道各地と札幌の気温・降水量の差をまとめると、次のようになります。
函館の気温・降水量と札幌との差(2020年)
函館(4月下旬) | 函館(5月上旬) | |
最高気温の平均値 | 11.8 | 17.8 |
札幌との差 | -0.5 | -0.9 |
最低気温の平均値 | 3 | 8.6 |
札幌との差 | -0.9 | -0.2 |
合計降水量(mm) | 66 | 22.5 |
札幌との差 | +53 | +2 |
旭川の気温・降水量と札幌との差(2020年)
旭川(4月下旬) | 旭川(5月上旬) | |
最高気温の平均値 | 10.2 | 17.7 |
札幌との差 | -2.1 | -1 |
最低気温の平均値 | 1.3 | 6.5 |
札幌との差 | -2.6 | -2.3 |
合計降水量(mm) | 21 | 36.5 |
札幌との差 | +8 | +16 |
帯広の気温・降水量と札幌との差(2020年)
帯広(4月下旬) | 帯広(5月上旬) | |
最高気温の平均値 | 13.4 | 20.3 |
札幌との差 | +1.1 | +1.6 |
最低気温の平均値 | 1.4 | 6.8 |
札幌との差 | -2.5 | -2 |
合計降水量(mm) | 22 | 13.5 |
札幌との差 | +9 | -7 |
釧路の気温・降水量と札幌との差(2020年)
釧路(4月下旬) | 釧路(5月上旬) | |
最高気温の平均値 | 9.2 | 13.8 |
札幌との差 | -3.1 | -4.9 |
最低気温の平均値 | 2.1 | 5.4 |
札幌との差 | -1.8 | -3.4 |
合計降水量(mm) | 11.5 | 12.5 |
札幌との差 | -1.5 | -8 |
根室の気温・降水量と札幌との差(2020年)
函館(4月下旬) | 函館(5月上旬) | |
最高気温の平均値 | 11.4 | 14.4 |
札幌との差 | -0.9 | -4.3 |
最低気温の平均値 | 2.2 | 4.4 |
札幌との差 | -1.7 | -4.4 |
合計降水量(mm) | 5 | 9.5 |
札幌との差 | -8 | -11 |
網走の気温・降水量と札幌との差(2020年)
網走(4月下旬) | 網走(5月上旬) | |
最高気温の平均値 | 11.6 | 17.7 |
札幌との差 | -0.7 | -1.6 |
最低気温の平均値 | 2 | 6.2 |
札幌との差 | -1.9 | -2.6 |
合計降水量(mm) | 11 | 21.5 |
札幌との差 | -2 | +1 |
稚内の気温・降水量と札幌との差(2020年)
稚内(4月下旬) | 稚内(5月上旬) | |
最高気温の平均値 | 8.6 | 13.4 |
札幌との差 | -3.7 | -5.3 |
最低気温の平均値 | 2.8 | 6.8 |
札幌との差 | -1.1 | -2 |
合計降水量(mm) | 26 | 45.5 |
札幌との差 | +13 | +25 |
このように比較すると、札幌より4~5度寒くなる北の稚内や東の釧路・根室に行くなら、より寒さを意識した服装が必要ということになります。
一方、降水量は4月下旬の函館を除けばあまり大きな差はありません。旭川と稚内がやや多い程度です。函館も平年値(※1981~2010年の平均値)では、4月下旬の合計降水量は28.6mmですから、GWの北海道旅行では全体的に雨の心配はほとんど無いと言えるでしょう。
北海道でGWに桜を見よう!
日本列島を南から北へと駆け抜ける桜前線。短い期間しか見られないものだけに、見逃してしまった年は残念な気持ちになりますし、花見ができた年も「もう一度見たい」という気持ちが生まれることもあるでしょう。
実は、北海道にはGWのころに桜が咲く地域もあります。
こちらも、気象庁の開花に関するデータを見てみましょう。
北海道の桜の開花状況(2011~2020年)
函館 | |
2011 | 5/2 |
2012 | 5/2 |
2013 | 5/8 |
2014 | 4/28 |
2015 | 4/21 |
2016 | 4/24 |
2017 | 4/27 |
2018 | 4/25 |
2019 | 4/24 |
2020 | 4/26 |
平均値 | 4/30 |
4月中に開花した年 | 7 |
5/6以降に開花した年 | 1 |
札幌 | |
2011 | 5/7 |
2012 | 5/1 |
2013 | 5/13 |
2014 | 4/29 |
2015 | 4/22 |
2016 | 4/25 |
2017 | 4/28 |
2018 | 4/26 |
2019 | 4/24 |
2020 | 4/3 |
平均値 | 5/3 |
4月中に開花した年 | 7 |
5/6以降に開花した年 | 2 |
帯広 | |
2011 | 5/3 |
2012 | 5/5 |
2013 | 5/10 |
2014 | 4/27 |
2015 | 4/26 |
2016 | 4/30 |
2017 | 5/1 |
2018 | 4/27 |
2019 | 4/28 |
2020 | 5/2 |
平均値 | 5/4 |
4月中に開花した年 | 5 |
5/6以降に開花した年 | 1 |
旭川 | |
2011 | 5/9 |
2012 | 5/2 |
2013 | 5/18 |
2014 | 5/2 |
2015 | 4/27 |
2016 | 5/3 |
2017 | 5/3 |
2018 | 4/30 |
2019 | 5/1 |
2020 | 5/3 |
平均値 | 5/5 |
4月中に開花した年 | 2 |
5/6以降に開花した年 | 2 |
室蘭 | |
2011 | 5/6 |
2012 | 5/9 |
2013 | 5/18 |
2014 | 4/29 |
2015 | 4/28 |
2016 | 4/25 |
2017 | 5/2 |
2018 | 4/29 |
2019 | 4/29 |
2020 | 5/1 |
平均値 | 5/6 |
4月中に開花した年 | 5 |
5/6以降に開花した年 | 3 |
網走 | |
2011 | 5/16 |
2012 | 5/3 |
2013 | 5/25 |
2014 | 5/7 |
2015 | 4/30 |
2016 | 5/8 |
2017 | 5/8 |
2018 | 5/2 |
2019 | 5/5 |
2020 | 5/7 |
平均値 | 5/1 |
4月中に開花した年 | 1 |
5/6以降に開花した年 | 4 |
稚内 | |
2011 | 5/19 |
2012 | 5/14 |
2013 | 5/26 |
2014 | 5/11 |
2015 | 5/3 |
2016 | 5/13 |
2017 | 5/9 |
2018 | 5/12 |
2019 | 5/7 |
2020 | 5/10 |
平均値 | 5/14 |
4月中に開花した年 | 0 |
5/6以降に開花した年 | 9 |
釧路 | |
2011 | 5/18 |
2012 | 5/17 |
2013 | 5/23 |
2014 | 5/12 |
2015 | 5/6 |
2016 | 5/10 |
2017 | 5/14 |
2018 | 5/12 |
2019 | 5/9 |
2020 | 5/10 |
平均値 | 5/17 |
4月中に開花した年 | 0 |
5/6以降に開花した年 | 10 |
平年値で見ると、稚内と釧路はGW中の開花は厳しそうです。開花がかなり早い年がある一方、5/6以降になることも多い網走も、桜目的ではリスクのある選択肢になります。
それ以外の5ヶ所はGW中の開花が期待できます。函館と札幌はどちらも4月中の開花が多く、帯広・室蘭(むろらん)もそれに次ぐ成績です。4月中に開花した年が少ない旭川も、5月の開花日は1~3日が目立ちます。
まとめると、
・確実な開花を求めるなら、函館・札幌がおすすめ。
・GW後半に訪れる予定なら、帯広・旭川・室蘭も期待が持てる。
・網走・稚内・釧路は非常に暖かい年なら可能性アリ。
ということになります。最も安定感のある函館と札幌からおすすめするのは、次のような桜の名所です。
五稜郭公園 (函館)
歴史的価値の高い観光スポットでもある「五稜郭公園」は、函館の桜の名所としてもよく知られています。
星型の五稜郭の姿を確認できる「五稜郭タワー」は、GWには園内の桜を見下ろすためにも活用できます。ただそこにあるだけで目を奪う桜ですが、幕末の日本での争いを重ねると、より深く感動できるかもしれません。
函館公園 (函館)
「函館公園」の園内には、明治時代に使われていた博物館の建物や、新たに建設された博物館の他、階段の設置された「明治山」があります。この公園は海まで400mの場所にあるため、明治山の上からは桜と海がまとめて視界に入ります。
また、西側にそびえる函館山の方にカメラを向ければ、その緑を背景に写真を撮ることもできます。
モエレ沼公園サクラの森 (札幌)
彫刻家イサム・ノグチによるデザインという点も目を引く、モエレ沼公園の「サクラの森」。園内には約2,600本の桜があり、GWごろにはその名のとおり桜が花咲く森となります。
園内のカラフルな遊具の造形も楽しく、桜の美しさに芸術の香りを加えます。自然と人間が生み出した美しさが見事に調和しているスポットです。
GWの北海道で春スキーに挑戦!
スキーやスノーボードは一般に「ウィンタースポーツ」という分類をされますが、実は必ずしも冬でなければできないというわけではありません。冬がすぎても、雪さえ残っていれば引き続き楽しめるのです。
さすがに3月がすぎ、4月に入ると北海道でも営業を続けるスキー場は少なくなるものの、GWごろまで営業しているスキー場を見つけることはできます。
北海道へスキー・スノボ旅行をする際、気になることの一つは気温の低さですが、春スキーなら真冬よりもだいぶ楽になります。有名スキー場の混雑もピークほどではなく、この点でも快適に感じられるはずです。
もちろん、雪の量や質など冬のスキー場が勝る部分もあります。その時点で滑走可能なコースは、よく確認しておくべきでしょう。ただ、このデメリットを考えても、メリットが上回るケースの方が多いでしょう。
北海道の人気スキー場の中から、GWも営業していることが多いスキー場をいくつかご紹介します。
札幌国際スキー場
「札幌国際スキー場」は、札幌中心部から約60分というアクセスの良さが自慢のスキー場です。
遠いスキー場では難しいのですが、これほど近ければ、スキー場の状態を見て「早めにスキーを切り上げ、市内に戻って観光を行う」という判断も行えます。春スキーの経験が無い、または少ない方でも、比較的選びやすいスキー場と言えるでしょう。
ニセコグラン・ヒラフ
道央のニセコは、北海道の中でもスキーヤーやスノーボーダーの話題になることが多い地域です。「ニセコグラン・ヒラフ」は、そのニセコのニセコアンヌプリ山にあり、多彩なコースで人気を集めている大規模なスキー場です。
札幌からは車で約130分(※走行距離は約100km)かかるため、日帰りは困難ですが、その手間に見合う満足感が得られます。
富良野スキー場
「富良野スキー場」の最寄りの都市は車で約90分の旭川です。札幌・帯広からも約120~150分ですから、旅のスタート地点をこの3ヶ所の都市・空港から選ぶことができます。
ニセコに比べ、混雑が少ないのもうれしいところでしょう。地理的な理由で、降雪量がやや少ないという弱点も持つものの、雪質の評価は高く、支持するスキーヤーも多いスキー場です。
今回は家族旅行という想定で「観光」「桜」「春スキー」を取り上げましたが、北海道には広い土地を活かしたゴルフ場もたくさんあります。気の合う仲間同士でのゴルフ旅行も楽しいものです。
また、青い空の下、海外のようにはるか彼方まで続く道を走るというのも、なかなかできない体験です。レンタカーに乗って、長距離のドライブを計画するのも良いでしょう。
GWの北海道は、工夫次第でまだまだ楽しくなります。ぜひ、北の大地へお出かけください。
※本記事内の情報は、すべて2021年4月時点のものです。