記事作成日:
冬が来る前に! 今楽しみたい秋の北海道
記事作成日: 2022-09-05
夏は涼しく、冬は雪に覆われる北海道は、避暑地としてもウィンタースポーツの舞台としても人気があります。
その中間の秋はどうでしょう。実は、秋もまた北海道観光に向いた季節です。
北海道の大地には、豊かな自然が残っています。秋は冬のように厳しい寒さに悩まされることがなく、紅葉が映える山々をはじめとした美しい風景を見ることもできます。秋の後半に北海道を訪れ、景色や食材が冬のそれに移り変わっていく様子を感じるのも楽しいでしょう。
今回は、そんな北海道の秋の魅力と、おすすめの観光地をご紹介します。
目次
秋の北海道の魅力・メリットは?
あまりにも夏と冬の印象が強いため、急に秋の北海道と言われても、その良さが想像しにくいかもしれません。
ですが、秋の北海道にも次のような魅力やメリットがあります。
秋の穏やかな気候
北海道の夏は、たとえば東京や大阪の夏よりもずっと涼しいのですが、それでもやはり日本の夏。それなりの気温にはなります。もちろん広い北海道ですから、地域によって違いはありますが、真夏の札幌(さっぽろ)は夏の装いでも汗をかくような日が多いでしょう。
そして冬の気温は本州よりも低く、この厳しい寒さが旅行のハードルになることもあります。
秋の北海道は、アクティブに道内観光を楽しむのに適した涼やかさです。北海道には有名な温泉地がいくつもありますが、そうした場所で身体を温めるのにもちょうど良い時期と言えます。冬に近づくと、一部地域では雪が降り始めます。しかし、これも夏ではありえないサプライズ。道内を移動することで、秋の姿と冬の姿の両方を楽しめる旅になります。
冬に入る前の自然に触れられる
スキーシーズンに入ってから北海道へ行くと、観光地は雪に覆われた冬の姿になっています。それもまた美しいのですが、雪の無い状態と比べてどちらが良いのか疑問に思うこともあるでしょう。
秋の北海道観光は、そうした疑問を解消するチャンスです。赤・黄・茶色……とカラフルな秋の姿と、白一色の落ち着いた冬の姿を、同じ構図の写真で比較するのもおもしろいかもしれません。
冬には活発でなくなるタイプの動物たちも、この時期はまだまだ元気。彼らもまた、秋の北海道を輝かせる優秀なスタッフです。
澄んだ空気で景色がより綺麗に
夏よりも気温の下がる秋は、空気が澄んで景色が美しく見える季節です。山の上やロープウェイからの眺めも、さらに素晴らしいものになります。
そういった昼の風景はもちろんですが、北海道には夜景が人気のスポットもあります。静かな秋の夜、宝石のような街の灯りを見つめてすごすひとときは極上です。
そして夜空を見上げれば、こちらも満天の星。その輝きも、いっそう鮮やかに見えることでしょう。
旅行者の数が夏冬より少ない
秋の北海道は、夏や冬よりも混雑しません。ピーク時は他の旅行者が気になる人気スポットも、周囲にわずらわされず、落ち着いて見ていくことができます。
道内をアクティブに動き回りたい方にとっても、レンタカーの数に余裕があり、道路も混みにくいこの時期は狙い目です。
そして需要が減ることで、ツアー料金や宿泊費も下がります。連休のように一時的に料金が高くなるタイミングもありますが、秋という季節全体で見れば夏や冬より安く旅行ができると言えます。
秋の味覚
秋の旅行にはつきものの「秋の味覚」という言葉。これは北海道にも当てはまります。
まずは秋鮭やイクラ。具材をたっぷり使った海鮮丼は、想像するだけでたまりません。海の幸では、サンマも人気の食材です。ホクホクとした身、漂う香りは日本に住んでいて良かったと思わせてくれます。さらに、寒い地域では毛ガニが食べられることもありますし、冬が近づけばマグロ漁も動き出します。
道内で広く栽培されているブドウも、甘くておいしい秋の味覚です。ワインの原料としても育てられていますが、もちろん新鮮な果物として味わえるものもあります。
食材ではありませんが、涼しさ・寒さを感じる北海道の秋は、ラーメンがさらにおいしくなる季節です。札幌・函館(はこだて)・旭川(あさひかわ)といった激戦区でのラーメン食べ比べも、旅行の楽しい思い出になるかもしれません。
北海道の秋の気候は?
実際のところ、北海道の秋は他の都府県とどれほど違うのでしょうか。
気象庁の公開している道南・道央・道北・道東の各都市のデータに、参考として東京を加えて見てみましょう。
東京および北海道各地点の9~11月の平均気温(※平年値)
地点 | 9月 | 10月 | 11月 |
東京 | 23.3 | 18.0 | 12.5 |
函館(道南) | 18.8 | 12.5 | 6.0 |
札幌(道央) | 18.6 | 12.1 | 5.2 |
稚内(道北) | 17.2 | 11.3 | 3.8 |
網走(道東) | 16.8 | 10.9 | 4.0 |
函館は、ほぼ東京と1ヶ月ズレるような形になります。他の地域の気温は、それより数度低くなっています。
10月までの旅では、秋の空気を存分に感じることができますし、11月なら一足先に冬の気配を味わえるでしょう。
旅行に持っていく衣服も、本来なら次の月に着るような物がおすすめということになります。
衣服選びでは、厚めのもの1枚よりも、重ね着がしやすいものを優先しましょう。そうすれば、都市部から離れた(気温の低くなる)スポットの観光や、昼夜の大きな温度差にも柔軟に対応できます。
秋に訪れたい北海道の名所
北海道は名所が豊富ですが、たとえば一般的な建築物は(雪で外観は変わるものの)秋も冬も内部が変わることはありませんし、冬にこそ行きたい名所も存在します。
旅行の拠点や移動ルートを決める際に優先したいのは、秋ならではの姿が見られる名所です。また、道内各地からバランスよく名所を探しておけば、複数のエリアをまたがる旅行プランも立てやすくなります。
この二つのポイントを考え、北海道の東から西への(あるいはその逆の)移動を想定して、秋のおすすめスポットをご紹介します。
知床
日本が誇る世界自然遺産の一つ、「知床(しれとこ)」。
知床には見どころが多く、有名なスポットだけに限っても「オシンコシン湯の滝」「オロンコ岩」「知床五湖」「カムイワッカ湯の滝」など、全部で8ヶ所もあります。「知床八景」と呼ばれるこれらをすべて見て回るのは定番の楽しみ方ですが、知床以外にも興味深い観光地が山盛りの秋の旅行では、8ヶ所のうちのいくつかに絞りたくなるかもしれません。
そんな時、優先度を上げて考えたいのは知床五湖です。原生林に囲まれた湖は、夏の緑と青という色合いから、秋は赤と青へと変わっていきます。
観光ルートは地上遊歩道と高架木道の2種類です。高架木道は入口に近い湖へと続く往復1.6kmのコースで、誰もが無料で自由に利用可能です。一方、地上遊歩道は事前にレクチャーを受ける必要がありますが、野生動物の息吹をより身近に感じながら二つの湖(※小ループ・1.6km)か、五つの湖(※大ループ・3.0km)を見学できます。
能取湖
秋の 「能取湖(のとろこ。または、のとりこ)」を訪れると驚かされるのは、赤いサンゴのような物体が広がっている部分があることです。これはもちろん本物のサンゴではなく、その正体は厚岸草(あっけしそう)という植物。夏の緑から紅に変わった姿はまさにサンゴのようで、サンゴ草という呼び名の方がよく知られています。
サンゴ草の群生地として有名なのは、南側の卯原内(うばらない)の辺り。湿地帯ですが、ここには木道が用意されていて、足元の心配をせずに赤いサンゴのじゅうたんを見ることができます。能取湖周辺には他にもいくつか群生地があるものの、それらには木道が無いため、卯原内が最も観光しやすいスポットとなっています。
山の紅葉と同じように、サンゴ草の色も淡い色合いから真紅へと変わっていきます。赤一色に染められた姿は、まさにサンゴ礁のようです。
オンネトー
不思議な響きの「オンネトー」という言葉。これは、阿寒摩周国立公園の西の端にある湖を指します。周囲が2.5kmですから、この国立公園の中の屈斜路湖(くっしゃろこ)・阿寒湖(あかんこ)・摩周湖(ましゅうこ)と比べてもずっと小さく、地図の縮尺によっては見落としてしまうかもしれません。
この湖の特徴は、透き通るような青や深い青、エメラルドグリーンなど、湖面の色がさまざまに変わって見えることです。その日の天候、訪れた時間、そしてどこから眺めるか。そうした要素によって、オンネトーはあなただけの姿を見せてくれます。
冬は積雪によってアクセスが困難になりますが、まだ雪の気配がない秋なら気軽にオンネトー見学ができます。この時期は湖の周囲の原生林も赤く色づき、湖面にアクセントを加えてくれます。
釧路湿原国立公園
「釧路(くしろ)湿原国立公園」は、釧路市をはじめとした四つの市町村にまたがる国立公園です。その中心となるのは、国内最大の湿原「釧路湿原」。自然の姿を残すこの湿原は、今もさまざまな野生動物がのびのびと暮らす楽園になっています。
人の手から守られているのは、湿原内の動物だけではありません。多様な植物の観察ができるのも、釧路湿原の大きな魅力です。秋が深まるにつれ、そうした植物の色も変わり始め、湿原全体が黄金色に染まっていきます。釧路湿原の中に複数存在する展望台から見れば、その変化は一目瞭然。日本一広大な湿原ならではの、スケールの大きな移り変わりを確認できます。
そうして色が変わった湿原へ、赤い夕日が沈んでいく様子にも目を奪われます。これもまた、秋でなければ見ることができない絶景です。
層雲峡
大雪山(たいせつざん)国立公園の絶景スポットとして知られる峡谷(きょうこく)「層雲峡(そううんきょう)」。石狩川(いしかりがわ)を挟む形で24kmも続く断崖絶壁からは、自然の大きな力が強く感じられます。アイヌの人々が大雪山連峰の一帯を「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼んだのも、この層雲峡のような景色を見れば納得できるというものです。
秋に優先的に訪れたいのは、「紅葉谷(もみじだに)」と呼ばれるスポット。その名のとおり、鮮やかに色づいた木々が出迎えてくれます。30分ほど歩いた先に「紅葉の滝」があるのもポイントです。
他にも、水が白糸のように綺麗に流れ落ちる「銀河の滝」や、太く力強い「流星の滝」など、層雲峡見どころは尽きません。ここには評価の高い温泉もあり、温泉街としても有名です。そのため、大雪山連邦を観光する際の拠点としても人気があります。
三国峠
広い北海道を自由に移動しようとすると、レンタカーに頼る場面も出てくるでしょう。たとえ次の目的地までの距離が遠くても、移動中に目に入るのはどこまでも広がる大自然。終わりの見えない渋滞の中、ストレスを抱えてハンドルを握っている時とは、気分がまるで違います。
そんな北海道でのドライブスポットとして有名なのが、この「三国峠(みくにとうげ)」です。同じ名前の峠は群馬~新潟間にもありますが、こちらは北海道の上川(かみかわ)郡上川町と河東(かとう)郡上士幌(かみしほろ)町の間です。
この峠が評価される理由の一つは、その高さです。最高地点の標高は1,139mと北海道の国道の中では最も高く、ここだけの風景を目にすることができます。
夏は緑の世界を見せた山々は、秋には赤く色づいて人々を待ち受けます。展望台で足を止め、秋の風を全身で受けながら見る景色も最高です。
旭岳
北海道中央部にある、いくつもの山からなる大雪山連峰。大雪山という名前はよく耳にしますが、実はこの中に大雪山という山はなく、この「旭岳(あさひだけ)」が主峰となっています。
旭岳の標高は2,291mで、北海道では最も高い山です。そのため木々の色合いが変わる時期が早いことでも知られ、日本一早く紅葉が見られる山として紹介されることもあります。
ロープウェイのおかげで、標高1,600m地点までの移動も簡単です。ただし高い山ですから、天候の変化や気温の差も想定して行きましょう。
標高が高い分、雪が降るのも早く、初冠雪の平年値は9月末頃、遅い年でも10月半ば辺りとなっています。紅葉を楽しむならこれより前がおすすめですが、あえて雪が降り始めてから訪れ、秋の北海道旅行に冬の気配を混ぜるという手もあります。
旭山動物園
旭川市の「旭山(あさひやま)動物園」は、独特の展示スタイルで高い人気を誇る動物園です。一般的な動物園では、その動物が「どのような姿をしているか」をわかりやすく見せるために努力していますが、旭山動物園では「どのように行動し、暮らしているか」を伝えることに力を注いでいます。動物の姿は図鑑の絵を見るだけでもある程度わかりますか、その行動や生活までは、なかなか想像できません。旭山動物園の取り組みは、とてもユニークで価値のあるものと言えます。
冬に入ってしまうと、寒さに弱い一部の動物は屋内展示のみになります。秋に旭山動物園を訪れれば、彼らが外で元気に動いている姿を目にすることができるでしょう。また、毛が夏から冬のものへと生え変わり、冬の姿へ変わり始める動物たちも出てきます。そうした変化にも目を向けると、園内の見学がより楽しくなります。
白金青い池
美瑛(びえい)町の白金(しろがね)にある「白金青い池」は、水面が驚くほど青く見える不思議な池です。しかも、その色は常に同じではなく、訪れる季節や当日の天候などによってさまざまに変わります。
印象的な青が生まれるのは、光の反射が普通の池と違うため。そして、その原因は青い池の水の成分(※白金温泉方面の水と美瑛川の水が混ざったもの)にあるとされています。
偶然そうした環境ができてしまった青い池は、大昔から存在するものでも、誰かが意図して造ったものでもありません。美瑛川の堰堤(※土砂災害を防ぐための構造物)に水がたまり、池のようになったものなのです。
いくつもの偶然が重ねって生まれた奇跡の絶景スポットは、春夏秋冬それぞれの顔を持ちます。秋はもちろん紅葉で、青い水面と赤い木々がそれぞれを引き立て、優れた風景を生み出します。
四季彩の丘
のどかなヨーロッパの村を思わせる雰囲気の美瑛町は、丘が多いことでも知られています。「四季彩(しきさい)の丘」は、そんな美瑛町らしい観光スポットの一つで、太い筆で引いたカラフルな線のような花畑が夏季の見どころです。
冬季は丘が雪で真っ白に染まります。スノーモービルなどで遊べるこの時期も楽しいのですが、秋の旅行なら早めに訪れて色鮮やかな状態を見たくなるのではないでしょうか。
9月から10月にかけては、夏の花が終わりに近づく一方で、パンジー・コスモス・ハナビシソウなどが新たな色を生み出します。全体的な色合いは秋らしく落ち着いたものになり、真夏とは違った傾向の写真を撮影できます。
広い園内の移動には、有料のレンタルカート(※普通自動車免許が必要)も利用できます。また、トラクターバスによる園内一周や、専用コースを走れるバギーといった選択肢も用意されています。
藻岩山
藻岩山(もいわやま)」は、北海道の大都市・札幌に隣接する山です。具体的には、札幌駅から見て南西方向に5kmほど線を伸ばした先にあります。
標高は531mと、東京の高尾山(※標高599m)と同じような高さです。登山道は登りやすいものから険しいものまで五つもあり、体力と相談して選ぶことができます。秋なら真夏より身体の負担も軽く、景色を楽しむ余裕も増えるでしょう。
山頂へは車で行くこともできますし、ロープウェイとミニケーブルカーを乗り継ぐという方法もあります。地上とは見え方が変わるロープウェイからの紅葉も良いものです。
夜に訪れれば、札幌の夜景を一望できます。日本新三大夜景の一つに選ばれた輝きは、思わずため息がもれてしまうほど美しく、長い秋の夜に時を忘れて見ていたくなります。
定山渓
季節を問わず、北海道旅行の拠点となることが多い札幌。「定山渓(じょうざんけい)」は、その札幌市にある温泉地です。一口に札幌市と言っても広く、定山渓があるのは中心部から離れた場所ですが、それでも片道の所要時間は車で1時間ほど。日帰りでも問題なく利用できます。
勢いよく汗を流す真夏の入浴とは違い、秋の温泉はほっこり穏やか。市街地から離れた、自然のあふれる地域ですから、紅葉も色鮮やかです。市内観光の合間や終わりに、本格的な温泉地でのひとときを加えれば、心も身体もリフレッシュできます。
お湯の中で身体を休めるだけでも満足できますが、より紅葉を楽しみたいなら、温泉街を離れての散策もおすすめです。撮影スポットとして人気の高い「二見吊橋(ふたみつりばし)」のような、秋の色が映えるスポットを探してみましょう。
天狗山
「天狗山(てんぐやま)」は、小樽(おたる)市の山です。標高は532.5mと、札幌の藻岩山とよく似た数字で、場所も市の中心部から見て南西方向です。
登山道や観光用の道路、ロープウェイもあり、藻岩山とほぼ同じ感覚で利用できます。ただし、「小樽天狗山ロープウェイ」は山頂に直接行くため、この点は天狗山の方が便利です。
昼の見どころは、山頂からの眺めと山全体を染める紅葉。そして夜の見どころは、輝く星空と小樽の夜景です。この天狗山からの夜景は、北海道三大夜景の一つに数えられるほど美しいもの。冬が近づくほど空気は澄み、街のきらめきはさらに増すでしょう。
その小樽は運河と石造りの倉庫が歴史を語る港町で、他にも多くの名所があります。こちらも秋に散策してみたい、落ち着いた雰囲気の名スポットです。
有珠山
「有珠山(うすざん)」は、洞爺湖(とうやこ)の南側の山です。洞爺湖周辺は2008年のサミットの舞台にもなった人気観光地。温泉地としても、南東の登別温泉と共に有名です。
有珠山は1900年から2000年の間だけでも4回も噴火を起こすほど活発な火山で、それによって新しい山ができたり、景色が大きく変わるようなことも起きています。多くの山は人間の感覚では永遠に思えるほど長い時間をかけ、ゆっくりと変わっていきますが、有珠山はおよそ30年という短い周期で噴火を繰り返し、劇的に変化し続ける山なのです。今回の旅で目にした風景が、(噴火を挟んだ)次回の訪問では別物になっているかもしれないと考えると、すこし不思議な気分になります。
道内の北側と比べると秋の訪れが遅いこの地域は、遅めの北海道旅行でも紅葉に間に合います。標高733mの有珠山の山頂への移動は、ロープウェイがお手軽です。空中散歩と展望台からの眺めを堪能しましょう。
函館山
「函館山(はこだてやま)」が市街地の西端にそびえる函館は、青森の目と鼻の先にある街。北海道側から見れば南端となり、冬の始まりも他の地域より遅くなります。北海道旅行に出発できるタイミングが冬の手前になりそうな場合は、この函館を優先的に考えてみると良いでしょう。
標高334mの函館山は、秋の色に変わりゆく木々を見ながらのハイキングが気軽にできる山です。片道の所要時間は1時間を超えない程度ですから、秋なら爽やかに山歩きを楽しめるでしょう。もちろん、山頂行きのロープウェイという選択肢も用意されています。
ここまでに登場した藻岩山と天狗山から見下ろす札幌・小樽、そしてこの函館山から眺める函館。この三つの夜景が北海道三大夜景です。それぞれの夜景を比べた時、最も胸に残るのはどの街のものなのか。ぜひ、ご自分の目でお確かめください。
※本記事内の情報は、すべて2022年8月時点のものです。