雨天の那覇を楽しもう!沖縄ならではの伝統工芸体験

雨天の那覇を楽しもう!沖縄ならではの伝統工芸体験

記事作成日: 2015-09-16

雨天の那覇

せっかく沖縄に来たのに、雨で予定が白紙に……。そんなとき、どう過ごせばよいのか悩みますよね。そこで、おすすめなのが屋内での体験型アクティビティ。せっかくなら、沖縄らしいものづくりを体験しませんか?

アクセスしやすい那覇市内で、空きがあれば当日予約も可能、雨天でも楽しめる伝統工芸体験をご紹介します。

琉球ガラス体験なら短い時間でもOK

雨天の那覇

「那覇市伝統工芸館」では、さまざまな体験メニューが揃い、時間に合わせて選択できます。場所は、那覇のメインストリート、国際通り沿いの「てんぶす那覇」の2階。ショッピングがてら訪れることもできる便利な立地です。

ガラス体験は集中力が勝負!

おすすめは、最も作業時間が短い琉球ガラス体験。琉球ガラスのグラスや一輪挿しが、なんと約10分で完成します。 体験前に、見本の2種類から形と色をセレクト。さらに、ひび入り、ガラス粒付きなどのオプションが選べ、オリジナル作品に仕上げられるのが嬉しいところ。

吹き竿の先の元玉(溶けたガラスの塊)に息を吹き込む宙吹き(そらふき)から挑戦します。熱気で額に汗がにじむころには、気分はすっかりガラス職人に! 型にはめて、グラスの形を安定させた後、飲み口を好みの大きさに広げて、完成です。ここまで集中して、一気に進めるのがコツなのだとか。

仕上がりを想像して楽しもう

ガラスは急速に冷やすと割れやすいため、作品の受け取り(発送も可)は翌日以降に。作品を手にするまで、仕上がりを想像しながら待つのも楽しいもの。

時間に余裕があれば、琉球漆器や首里織(しゅりおり)など、複数メニューの体験も可能。そのほか、工房で職人の手仕事を見学したり、お土産の工芸品を探したり、空き時間に合わせて楽しめます。

時間をかけて仕上げたい、サンゴ染めや紅型体験

本格的な伝統工芸体験なら、首里城の中山門跡(ちゅうざんもんあと)に店を構える「首里琉染(しゅりりゅうせん)」がおすすめです。「首里琉染」は天然染料にこだわった染め物で知られ、大河ドラマに衣装を提供したこともある老舗です。

こちらでは、琉染オリジナルの「サンゴ染め」体験や、沖縄の伝統的な染め物「紅型(びんがた)」の色挿し体験ができます。

雨天の那覇

サンゴの形は自然のアート

サンゴ染めは、化石になったサンゴに布をあてて、上からたんぽ(丸めた綿を布で覆ったもの)を使って、色をのせます。サンゴの複雑な形は自然がうみだしたアート。その形と、染料の重なり具合によって、美しいグラデーションが生まれます。ひとつとして同じ作品はできないというのも納得。Tシャツやトートバックを素材に選べば、日常使いできる自分みやげになりますよ。

雨天の那覇

作り手の感性が光る紅型体験

3階では、本格的な紅型を使用した色挿し体験ができます。3種類の紅型からひとつを選び、筆で色を挿していきます。作り手によって、同じ型でも表情の異なる作品に仕上がるから不思議。作品を型から外す瞬間、その繊細な仕上がりに感動するはずです。

「琉染」では、職人さながらの本格的な体験ができ、その作品のできばえにテンションも上がること間違いなし。雨天でも、存分に楽しめます。

那覇でオンリーワンを手に入れよう

どの伝統工芸体験も屋内でできるため、雨天でも楽しめるのが魅力です。初めての体験をしながら仕上げた作品は、自分だけのオリジナル。時間や手間をかけたぶん、愛着もひとしおです。

沖縄の那覇を旅するなら、ぜひ沖縄らしい作品づくりに挑戦してみてください。

五十川香

この記事を書いた人 いそがわかおり

他の記事を見る

海外政府の観光局にて、12年勤務。主に、メディア取材のコーディネートや、旅行会社への企画提案などを担当。現在はライター、ときどき翻訳者。出張や取材であちこち出向き、プライベートでも旅行好き。毎年、リゾートを旅するが、特に沖縄にはまっている。趣味は、服を縫うこと。特技、プレゼン。

follow!