関西旅行するなら伊丹空港・関西空港どっちが便利?

関西旅行するなら伊丹空港・関西空港どっちが便利?

記事更新日: 2019-03-04

JAL 飛行機

飛行機での関西旅行に利用しやすいのは、「伊丹(いたみ)空港」と「関西空港」です。どちらへ行く飛行機も、大きく分ければ「大阪行き」となりますが、この二つの空港は直線距離で40km以上、電車や自動車での移動を考えれば60km近く離れた場所にあり、周辺の観光地に到着するまでの手間や時間は大きく異なります。

このことを深く考えずに空港を選んでしまうと、到着してからお金と時間を無駄にしてしまうかもしれません。

そこで今回は、それぞれの空港から関西の人気観光地への詳しいアクセス情報と、「どちらが便利か?」というまとめを10ヶ所分ご用意しました。関西旅行の空港選びに、ぜひお役立てください。

 

まる
伊丹も関空も、どっちも大阪にある空港なんだよね? そんなに違いがあるなんて、ちょっと信じられないなぁ
ベル
おっと! 伊丹空港があるのは大阪府じゃないよ!
しえ
えっ、そうなの? ……もしかして、関空も『関西』としか書いてないから、大阪じゃないの?
ベル
いや、そっちは大阪府でいいんだ。これはすごく重要だから、アクセスの話は後にして、先に伊丹空港と関西空港の場所をハッキリさせておくね

関西旅行 伊丹空港か関西空港どっちが便利?

伊丹空港はどこにある?

伊丹空港の正式名称は「大阪国際空港」です。この名前を見ると、大阪府(あるいは大阪市)内の空港のように思えますが、実際はその北西の兵庫県伊丹市の空港です。

(※正確な位置は、伊丹市とその北側の池田市、東側の豊中市の県境です。空港の敷地の大部分は伊丹市の土地ですが、池田市と豊中市の土地も含まれています)

伊丹市の南側は甲子園球場のある尼崎(あまがさき)市で、海沿いに西へ進めば神戸市に到着します。この伊丹から神戸までの五つの市(すべて兵庫県)と、南東の大阪府大阪市、そして北東の京都府京都市などへのアクセスの良さが、伊丹空港の強みです。

 

関西空港はどこにある?

関西空港こと「関西国際空港」は、世界でも珍しい完全な人工の海上空港です。陸地から突き出た半海上式の羽田空港のように、国内外の交通の要所となる関西空港も大阪市が面する海上にありそうな気がしますが、実際の場所は大阪府の南端です。

空港から見て北東には堺市、その先が大阪市となります。一方、地図上で南に目を向けると、やや西寄りの位置には和歌山市が、南東には高野山が見えます。また、堺市から東に進めば橿原(かしはら)神宮や藤原宮跡のある奈良県の橿原市、同じく大阪市の東は奈良市となります。

 

関西の人気観光地 便利な空港はどっち?

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国内線と国際線、LCC(格安航空会社)の有無といった差もありますが、このような地理的な要素が、伊丹と関空の最も大きな違いと言えます。

地図で見る限り、「目的の観光地が大阪より北側なら伊丹、南側なら関空」という判断ができそうですが、すぐ近くのように見える観光地への移動も、途中の道が大きく遠回りしていたり、高速な鉄道が無ければ意外と時間がかかるもの。遠い場所からの方が早く到着してしまうこともありますから、事前の調査は大切です。

関西には見どころがたくさんありますが、今回はその中から鍵となるポイント10ヶ所を選び、伊丹空港と関西空港からのアクセスを比較してみました。

※複数の方法がある場合、基本的に時間が少なく、乗り換えの手間の少ないものを選んでいます。

※大阪市内の移動は無数の方法があるため、あくまでも1例とお考えください。

 

USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)

USJ

「USJ」は、人気映画をこだわりのアトラクションやイベントで体感できる巨大なテーマパークです。よく比較対象となる東京ディズニーリゾートは「ディズニー」という一つのイメージでの統一感が素晴らしいのですが、こちらは逆にさまざまな作品が個性を発揮し、独自の世界を生み出しています。当初は海外映画専門でしたが、現在は日本のマンガやゲームとのコラボも積極的に行われていて、より親しみのある作品世界に飛び込めるようになっています。

 

伊丹空港からは、リムジンバスで約45分です。電車では、空港前からの「大阪モノレール」→阪急宝塚線の「蛍池駅」→「梅田駅」で下車して、すぐそばのJR「大阪駅」へ徒歩で移動→JR大阪環状線で「ユニバーサルシティ駅」、というルートで約50~55分です。電車で移動する際は、どこへ行くとしても最初にモノレール(または徒歩)で蛍池駅、あるいはバスで福知山線の「伊丹駅」などに向かう必要があるため、バス移動よりも手間がかかります。

 

関西空港からは、リムジンバスで約90分です。電車では、人工島内の「関西空港駅」から南海電鉄の特急や急行で「新今宮駅」→JRの大阪環状線と桜島線で「ユニバーサルシティ駅」、というルートで約70分です。関西空港駅からはJR関西空港線に乗ることもできるため、電車での移動の第一歩は伊丹空港より有利と言えます。ただし、同じ目的地への料金は1.2~1.5倍ほど高くなる傾向があります。

 

どちらが便利?:伊丹空港が便利!

 

 

梅田駅

大阪天満宮

阪神電気鉄道や阪急電鉄などの列車が停車する「梅田駅」一帯は、大阪市北区の中心的な場所です。梅田駅と逆L字を作るように建っているJRの「大阪駅」や地下鉄の駅など、市内各所へのアクセスの良さは抜群ですし、独特のシルエットを持つ「梅田スカイビル」のような「映える」スポットや、銀座にたとえられることもある「北新地」、「天満(てんま)の天神さん」の愛称で親しまれている「大阪天満宮」など、見どころも多数あります。

 

伊丹空港からは、リムジンバスで約40分です。電車では、大阪モノレール+蛍池駅からの阪急宝塚線で約20~25分です。

 

関西空港からは、リムジンバスで約80分です。電車では、南海特急で「難波駅」に向かい、地下鉄の「なんば駅」から梅田駅へ行くルートなら約55分。南海急行の新今宮駅でJR大阪環状線に乗り換え、大阪駅で降りて隣の梅田駅まで歩く場合は約70分です。

 

どちらが便利?:伊丹空港が便利!

 

難波駅

大阪 新世界

JRの「難波(なんば)駅」周辺は、北の梅田駅と並ぶ大阪の交通の要所です。こちらも大阪メトロの「なんば駅」や近畿日本鉄道の「大阪難波駅」、南海電鉄の「難波駅(※JRとは別の建物)」などが集まっています。梅田のイメージが「都会的・近代的」なら、こちらは「人情味豊か」。楽しい大型看板でおなじみの「道頓堀」や、力強く建つ「通天閣」、その下に広がる、良い意味で雑然とした「新世界」といった、温かみのあるスポットがあふれています。

 

伊丹空港からは、リムジンバスで約40分です。大阪モノレール+蛍池駅から電車を乗り継げば同様に40~50分で行くこともできますが、乗り換えの際に徒歩での移動が必要です。

 

関西空港からは、南海特急で約45分、急行でも約55分です。料金の面では伊丹よりも不利ですが、電車を好まれる方には空港の駅から直接乗り込め、乗り換えも不要なこちらがおすすめです。

 

どちらが便利?:所要時間は互角! コストは伊丹、快適さは関空が有利!

 

 

京都

京都 金閣寺

和の香りが漂う優雅な街、「京都」。その入口となるJRの「京都駅」を出れば、さっそく五重塔のある「東寺」や新選組が屯所とした「西本願寺」といった世界遺産を構成する史跡に次々と出会えます。有名な舞台の他にも見どころ満載の「清水寺」や、春夏秋冬、いつ訪れても素晴らしい写真を撮影できる「金閣寺(鹿苑寺)」、徳川家康に造られ、その幕府の終わりを見届けた「二条城」など、他のスポットに移動する間も、素晴らしい街並みが目を楽しませてくれるでしょう。

 

伊丹空港からは、リムジンバスで約60分です。電車での移動は、リムジンバスで新大阪駅に向かい、新幹線に乗り込むという方法が最短ですが(※バスとの合計で約55分)、新大阪駅からのサンダーバード(※約70分)、USJと同じく蛍池駅から大阪駅へ行き、そこからJR東海道・山陽本線の新快速(※約75分・料金はリムジンバス+新幹線の1/4ほど)といった、より費用の安い選択肢もあります。

 

関西空港からは、リムジンバスで約110分です。バスでは伊丹に負けますが、電車ならJRの特急で約80分と、それほど大きな差はありません。料金は伊丹~京都のリムジンバス+新幹線よりも若干安い上に、バスから電車への乗り換えも無く、快適です。

 

どちらが便利?:伊丹がやや便利!

 

 

奈良

奈良 東大寺

「奈良」もまた、日本が世界に誇る古都です。散策の起点は、JRの「奈良駅」や近鉄の「近鉄奈良駅」など。大仏でおなじみの「東大寺」や、厳かな雰囲気の漂う「春日大社」など、こちらも世界遺産の史跡巡りを楽しめます。ですが、その魅力は京都と同じではありません。平安から幕末までの時代を見つめ、それと共に変わっていった京都に対し、奈良は平安より前の時代の姿をそのまま封じ込めたタイムカプセルのようなもの。その歴史がかもし出す渋さこそが、最大の魅力です。

 

伊丹空港からは、リムジンバスで約75分です。蛍池→梅田→大阪ルートからJR奈良駅までの電車も約80分、リムジンバスで天王寺駅まで出てJR快速に乗っても、やはり80分ほどです。

 

関西空港からは、リムジンバスで約110分です。こちらも京都行きのJR特急を利用し、「天王寺駅」でJR快速に乗り換えれば約80分に短縮できます。この最短ルートでは料金が(伊丹→奈良のどの方法と比べても)2倍以上になってしまいますが、特急ではなく急行を利用すれば差は数百円に縮まります。

 

どちらが便利?:ほぼ互角! どちらも便利!

 

神戸

神戸ベイエリア 夜景

「神戸」は、大人びた雰囲気を持つオシャレな港町です。阪神電気鉄道と阪急電鉄の「神戸三宮駅(※それぞれ別の建物)」は神戸市南部の海に面した場所にあり、同じ所にあるJR「三ノ宮駅」や地下鉄「三宮駅」などの駅と共に市内の交通を支えています。ここから神戸の各地に移動してもも良いですし、「神戸ポートタワー」がそびえる「メリケンパーク」や、つい食べ歩きをしたくなる「南京町」といった駅のそばのスポットで神戸を楽しむこともできます。

 

伊丹空港からは、リムジンバスで約45分です。電車は大阪モノレールで蛍池駅→「十三(じゅうそう)駅」→特急で三宮駅というルートで、同じく約45分です。1,000円ちょっとで直通のバスに乗るか、その半分程度で乗り換えのある電車に乗るか、という判断をすることになります。

 

関西空港から素直にリムジンバスで行くと85~95分ほどかかります。大阪駅経由でJRを利用しても、約105分です。三宮と関空は「つ」の字の上端と下端のような位置にあるため、どうしても移動距離が長くなってしまうのですが、この端と端を結ぶルートを進む高速船を利用すれば、約30分で三宮へ行くことができます。空港から乗り場までバスで若干移動する必要がありますが、高速船の料金はリムジンバスや電車よりも安く(※約2,000円・約1,700円に対して、約1,200円)、おすすめしやすい移動方法です。

 

どちらが便利?:バスなら伊丹、高速船なら関空が便利!

 

 

淡路島

淡路島 明石海峡大橋

真珠の養殖で知られる「淡路島」。自然あふれるこの島は、釣りや海水浴といった海での遊びにも、星空を眺めてすごすキャンプにもおすすめの場所です。古事記と日本書紀の中で「最初の神社」として創建が語られているという「伊弉諾(いざなぎ)神宮」や、ゆったりすごせる温泉地「洲本(すもと)温泉」など、他にも興味深いスポットはたくさんありますし、こちら側から見る神戸や、全長3,911mの「明石海峡大橋」の姿もなかなかのものです。

 

伊丹空港からでも関空空港からでも、基本的に三宮から洲本へは高速バスでの移動となります。純粋な移動時間は約85~90分ですが、伊丹・関空から三宮に到着して、すぐバスに乗ることができるとは限りません。三宮までの所要時間は関空の方がわずかに短いのですが、洲本までの全体の所要時間は伊丹からの方が短くなることも(もちろん、その逆も)ありえます。

 

どちらが便利?:互角! どちらも便利!

 

堺 仁徳天皇陵古墳

かつて、日本を海から動かした港町「堺」。南海電鉄の「堺駅」を出て東に向かえば、中世の面影を残す街並みを歩き、さまざまな寺社を訪れることができます。さらに東側には、南海電鉄に並行して大阪へ向かうJR阪和線の線路があり、こちらは左右の車窓から、いくつもの古墳を目にすることができます。空からも見える前方後円墳「仁徳天皇陵古墳」は、「方(=四角)」側の端に「百舌鳥(もず)駅」、「円」側の端に「三国ヶ丘駅」がある、ひと駅分の巨大な古墳で、そのスケールには思わず圧倒されてしまいます。

 

伊丹空港からは、難波駅までのリムジンバス+南海本線の急行で堺駅まで約55~60分です。この辺りから南側は、全体的に伊丹空港が不利になってきます。

 

関西空港からは、南海特急で約30分です。料金は約1,300円で、急行の場合はプラス5~6分・約800円となります。

 

どちらが便利?:関空が便利!

 

和歌山市

和歌山城

和歌山県北西に位置する「和歌山市」には、どっしりとそびえる紀州徳川家の居城「和歌山城」をはじめ、早咲きの桜に彩られる「紀三井寺(きみいでら)」、奉納された無数の人形が並ぶ「淡嶋神社」など、たくさんの観光スポットがあります。また、県庁所在地ということで、特産のシラスのような海の幸や、他の地域でも人気のある和歌山ラーメンを味わえる店も多く、グルメ旅行という楽しみ方もできます。

 

伊丹空港からは、リムジンバスで新大阪駅へ行き、そこからJRの特急で2時間弱です。新大阪駅ではなく、難波駅からJRの快速に乗ると約10分所要時間が増え、料金は半分ほど(※約3,200円→約1,700円)に減ります。

 

関西空港からは、リムジンバスで約60分です。電車では、関西空港線で人工島から陸地に渡り、「日根野駅」で大阪とは逆方向に進んで和歌山駅、というルートになります。電車の所要時間は約50~55分、料金も数百円安いだけ、とバスとの差がほぼ無いため、純粋に好みで交通手段を選ぶことができます。

 

どちらが便利?:関空が便利!

 

 

高野山

開山1200年の聖地!和歌山県の世界遺産「高野山」で真言密教に触れる旅

普通の観光旅行ではできない体験を求め、和歌山県北東部の「高野山」を訪れる方も増えています。「根本大塔(こんぽんだいとう)」や「金堂(こんどう」、「金剛峯寺(こんごうぶじ)」といった建造物はもちろん、山そのものが独自の雰囲気を作り上げているように感じられる高野山は、日本国内だけでなく、海外の人々の心もつかんでいます。アクセスが悪いため、初めての関西旅行では少々厳しいですが、経験を重ねた時に一度は考えてみたい場所です。

 

伊丹空港からは、まずリムジンバスで難波駅へ。そこから南海高野線の急行(※途中の「橋本駅」からは各停)で「極楽橋駅」へ行き、ケーブルカーで高野山に入ります。全体の所要時間は約3時間20分です。

 

関西空港から高野山までの直線距離は約40kmですが、鉄道での移動距離はその倍以上になります。これは一度堺市の方まで北上して「天下茶屋駅」で乗り換え、「極楽橋駅」のある南へ戻る形になるためで、約2時間40分ほどかかってしまいます。しかし、道路は(直線ではないものの)空港から高野山の方へと続いています。そのため、期間限定の直通バスを利用すれば、約100分で高野山へ行くことができます。

 

どちらが便利?:関空が便利! 直通バスの走る時期は、さらに便利!

 

※記事内の情報(所要時間・料金・その他)は、すべて2019年2月時点のものです。

 

まる
伊丹は兵庫県で、関空は和歌山県の近くだったんだ! それだけ離れてれば、そりゃ違いも出るよね!
しえ
違いを比べてみると、京都とか梅田とか、伊丹はリムジンバスで行ける範囲はすごく強いのね。関空は電車に乗りやすいから、そっちの方へも意外と早く行けるけど、料金の高さが気になるわ
ベル
確かにそうなんだけど、関西空港は格安で使えるLCCが充実してるからね。全体の交通費を比較すると、いい勝負になるんじゃないかな
しえ
そっか、LCCのことも考えないとダメなのね。大変だけど、お得な旅行のためにがんばってみるわ!

 

 

トリッパー編集部

この記事を書いた人 トリッパー編集部

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