屋久島 縄文杉トレッキングツアー
縄文杉とは?
屋久島の中で確認されている屋久杉の中で最大の屋久杉の事を縄文杉と呼んでいます。
1966年に屋久町役場の方が発見したと言われています。
現在は、縄文杉に直接触れる事はできません。
間際に展望デッキが設置され、踏圧によって縄文杉の根が傷むのを防いでいます。
縄文杉を見るには往復約22kmの道のりを進まなければなりませんが、樹齢2600~7200年とも言わる縄文杉は絶対に見る価値があります。
縄文杉を見るには?
縄文杉を見るには、まず荒川登山口まで行かなければなりません。
縄文杉トレッキングのベストシーズンは4月~11月と言われており、たくさんの方々が訪れます。その為環境への負担軽減と混雑緩和の為一般車両の乗り入れが規制されています。一般車両で行けるのは屋久杉自然館までとなっています。
屋久杉自然館~荒川登山口まで片道約40分 片道券2,000円(バス代1,000円+協力金1,000円)
チケットは、入島後登山前日までに購入しましょう。
また、バスは早朝5時から運行をしていますが、定員オーバーにより乗れない場合があります。
屋久杉自然館行きのバスも運行しています。事前に時刻表をチェックしておきましょう。
縄文杉トレッキングMAP
トレッキングツアーの注意事項
屋久島は本当に雨の多い島
小さな島ですが大きな天候変化をもった屋久島は、別名雨の島と呼ばれており、1ヶ月35日雨が降るといわれるぐらい降雨量の多い島です。
東京の三倍雨が降り、島のどこかで必ず雨がふっています。 高所ほど雨の確立は高くなり、 雨が多いことは「虹」が多いこと。 「島の半分はどしゃ降りなのに、島の反対半分は日焼けする快晴」 山が高くフェーン現象が起こるからなのですが、 屋久島の森は雨の日ほど歩くのにうってつけです。 緑で覆われた森は雨が降ると日の照り返しの反射もなく よりいっそうと幻想的です。森は写真を撮るのも雨の日のほうが綺麗だそうです。
屋久島の気候
屋久島には、約2000mにもなる高低差があります。 山へ登ると100m登るごとに、気温が約0.6℃下がると言われています。 山頂部を標高約2000mとして計算すると、平地に比べて約12℃ほど気温が下がる計算となります。 単純に計算すると、平地部の年平均気温が20℃ということは、山頂部は、年平均気温が約8℃と予測されます。 わかりやすく言うと、年平均気温が8℃の都市を探すと、北海道の札幌市がちょうどそのくらいになり、 小さな屋久島の中に、北海道から南九州までの気候がすっぽりと収まっているというわけです。
服装について
下記ははあくまで目安です。その日ごとに気候もがらりと変化します。屋久島は季節を問わず、日中晴れていればTシャツ一枚でも大丈夫なほどです。
森の中を歩いている間は、日焼けすることはありません。防寒着のつもりで長袖シャツをお持ちください。
また着替えは必ずビニール袋などで防水してお持ちください。
- 12~2月
- Tシャツ・長袖シャツ・雨具・長ズボン・タイツ・トレーナー・厚手のフリース(ダウンベスト)
- 3~4月
- Tシャツ・長袖シャツ・雨具・長ズボン・タイツ・トレーナー(フリース)
- 5~9月
- Tシャツ・長袖シャツ・雨具・長ズボン
- 10~11月
- Tシャツ・長袖シャツ・雨具・長ズボン・タイツ・トレーナー(フリース)
動物を大切に、自然を大切に
屋久島には貴重な動植物が数多く生息・生育しています。 屋久島の貴重な生態系は一本の植物、一匹の虫が維持しています。 トレッキング中に限らず、動植物採集は禁止です。 また、野生の動物に餌を与えることもやめましょう。 野生の本能を失わせたり農作物被害を引き起こす原因になります。
トレッキング中は屋久島の動植物・自然を守るように歩きましょう。 ツアー中、登山道が狭い場所でのすれ違い際は仕方がないのですが、 その時には苔を踏まないように気をつけてください。 自然は一度壊してしまうと、再生までに途方もない時間がかかります。
登山道から外れない
トレッキングを楽しむ場合は必ず登山道から外れないようにしましょう。遭難時における捜索費用は本人負担となります。楽しい思い出が一瞬にして消えてしまいます。
またトレッキング・登山で山に入る際には必ず登山届けを提出しましょう。 万一遭難した場合、登山届けを提出していると捜索がスムーズに行われ、発見される可能性が高まります。
トイレは決められた場所で
ツアールート上の備付トイレを事前確認。万が一我慢できない場合、必ず水場から離れた場所でしましょう。
大便は穴を掘って埋め、トイレットペーパーは持ち帰ってください。色付きのゴミ袋を持参する事をお薦めします。
小便は苔にかけないように気をつけて下さい。間違っても屋久島の植物の栄養にはなりません。
屋久島は基本的にトイレの環境が整っています。 よくある山にあるトイレは汲み取り式のもので、 トイレットペーパーはないのが当たり前で、匂いが気になるものですが 一見水洗トイレで臭いが全くないと行ったら嘘になりますが とてもきれいで全てにトイレットペーパーもついてます。
念のため自分で持ってくる事をお勧めします。 使用済み携帯トイレを回収ボックスが登山口と屋久杉自然館前に設置している回収箱に捨ててください。
ゴミのポイ捨て絶対禁止
トレッキングツアー参加者・登山者皆さんのモラル意識により、屋久島の森にはゴミが落ちていません。
もしツアー中にゴミを見つけた場合は進んで拾うように心掛けましょう。ツアー参加者や登山者のモラルが
美しい屋久島の自然を守ります。
登山は登りの方が優先
登山者の公然のルールは屋久島でも同様です。登山客とすれ違う際は登りの方が優先になります。
下りの方は山側に避けて、登りの方の邪魔にならないように、スムーズにすれ違いをしましょう。
服装・装備の十分な準備を
登山を行う際には、必ず事前に登山道の状況を確認しましょう。 登山道が荒れていたり、利用できない状態になっていることもあります。
荒川登山口から縄文杉、淀川登山口から宮之浦岳を往復するには 徒歩で9~10時間程度かかる長い道のりとなります。装備も十分に整えて臨みましょう。
変わりやすい天気に備え雨具、防寒衣を用意し、 非常食、懐中電灯、コンパス、警笛・携帯電話(無線機)を必携しましょう。
最後に
トレッキングツアー中、リタイアする事も念頭においておくこと。
屋久島は数時間も歩くのが基本です。足場もけして良い訳ではありません。
無理をして不幸な事故に見舞われた方も大勢います。
自然相手では何時何が起るか判りません。自身の体調等を考慮し無理をしないように心掛けましょう。