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伊豆大島への行き方・アクセスは?
記事更新日: 2023-09-28
伊豆大島への行き方は3種類
映画の中のような風景が広がる「裏砂漠」、大きな力を秘めた「三原山」など、数多くの名所を持つ伊豆大島。東京からこの島へ行く方法は、「ジェット船」「大型客船」「飛行機」の3種類あります。
ジェット船と大型客船は、どちらも港区の竹芝から出発します。目的地は島の北にある「岡田港」、または西側の「元町港」で、その日の状況によって入港する港が変わります(※島から東京への便も同様です)。二つの港の間は、車を使えば15~20分で移動できます。
一方、飛行機の出発地点は調布市の調布飛行場で、伊豆大島の北西にある唯一の空港「大島空港」へ直行します。大島空港と岡田港・元町港は、ほぼ等距離です。それぞれの方法の違いを、詳しく見ていきましょう。
方法1 ジェット船
ジェット船とは、水中翼と呼ばれる部分を海中に残して船体を空中に浮かし、滑るように海を進む船です。この方式のおかげで、船体が波の影響を直接受ける一般的なスクリュー船よりも揺れが少なく、速度も高速になっています。さらに、船内では基本的に指定の座席に座って到着を待つことになるため、全体的に船よりも電車や飛行機に近いイメージの乗り物と言えます。
伊豆大島行きジェット船の出発地点は、JRや地下鉄、あるいはゆりかもめなどでアクセスしやすい「竹芝客船ターミナル」です。便数は、少ない時期は1日2~3便で、多い時期には1日5便となります。
伊豆大島までの所要時間は通常約1時間45分です。途中で久里浜に寄る場合は20分ほど増えますが、それを考えても片道はわずか2時間程度。日帰りで伊豆大島へ遊びに行くこともできてしまいます。
今回は東京からのアクセスをまとめていますが、ジェット船には熱海からも乗ることができます。こちらは伊東に寄港する便もあり、伊東経由の場合の所要時間は約1時間5分、大島直行の場合はわずか約45分です。できるだけ乗船時間を短くしたい時や、熱海への旅行のついでに大島まで足を延ばしたい時には、便利に利用できます。
ジェット船の出港時刻は、次の表のように細かく変わります。基本的には終点の神津島まで向かいますが、一部の便は伊豆大島までとなります。料金は時期により多少変わりますが、利用者の多い夏場でも片道8,000~10,000円台です。
ジェット船の時刻表(竹芝客船ターミナル→岡田港または元町港)
【2023年10月1日~10月31日 】
運航便コード | 東京 | 大島 |
1210 (10/30・31) | 08:30発 | 10:15着 |
1220 (10/2~6・10~13・16~20・23~27) | 08:35発 | 10:20着 |
1220(土休日) | 08:35発 | 10:40着 |
1230(毎日) | 13:45発 | 15:30着 |
【2023年11月1日~12月31日】
運航便コード | 東京 | 大島 |
1210・1220(平日・11/23) | 08:35発 | 10:20着 |
1210(11/23除く土休日) | 08:35発 | 10:40着 |
1230 (毎日) | 13:30発 | 15:15着 |
ジェット船の運賃(大人1名・片道)
10月 | 8,220円 |
11月 | 8,510円 |
12月 | 8,700円 |
東京からの片道所要時間:最短約1時間45分
方法2 飛行機
大島へ行く新中央航空の飛行機は、大きな空港ではなく、調布飛行場から飛び立ちます。搭乗する飛行機も、19名(+乗員2名)用のかわいいプロペラ機です。一般的な大型機ほど座席の数に余裕が無いため、トップシーズンは早めに予約をした方が安心でしょう。
便数は通常午前と午後の1日2便で、時期によっては1~2便増えることもあります。曜日によって出発・到着時刻が変わることも多いため、旅行計画を考える際は、この点もよく調べておく必要があります。
料金は片道約12,000円と、最も安い方法となる大型客船の約2倍ですが、そのかわり移動時間は約25分と圧倒的な短さを誇ります。
調布飛行場は専用の駅が無く(※最寄りの駅からバスまたはタクシーで約10~15分)、搭乗手続きを30分前にすませる必要があるため、実際の所要時間はもうすこし増えてしまいますが、他の何よりもスピードを求める場合には、飛行機が最もおすすめの交通手段となります。
飛行機の時刻表(調布飛行場→大島空港)
【2023年10月1日~31日※10月7・9日除く】
便名 | 調布発 | 大島着 |
101 | 09:00 | 09:25 |
105 | 15:10 | 15:35 |
【2023年10月7・9日】
便名 | 調布発 | 大島着 |
101 | 09:00 | 09:25 |
103 | 10:35 | 11:00 |
105 | 15:10 | 15:35 |
便名 | 調布発 | 大島着 |
101 | 09:00 | 09:25 |
105 | 14:15 | 15:10 |
便名 | 調布発 | 大島着 |
101 | 09:00 | 09:25 |
103 | 10:30 | 10:55 |
105 | 14:50 | 15:15 |
飛行機の運賃(大人1名・片道):12,000円(※往復の場合は22,400円)
東京からの片道所要時間:最短約25分(※搭乗手続きは出発の30分前まで)
方法3 大型客船
大型客船で伊豆大島へ行くためには、他の方法よりもはるかに多くの時間が必要です。そのかわり、現代ではなかなか味わえない「のんびりと到着を待つ船旅」という体験ができますし、2等や特2等の料金はジェット船より安く設定されています。6月なら、特1等でも飛行機と同じくらいです。
乗船時間は、22時発の便は翌朝6時到着の約8時間(※途中で横浜に寄港する場合アリ)、23時発の便は翌朝5時到着の約6時間です(※こちらは伊豆大島直行)。1日1便のため、どちらになるかは出港日によって変わります。夏は基本的に直行といった具合です。
夜行のため、ジェット船や飛行機より早い時間に到着する点もメリットと言えるでしょう。到着後に軽く準備を整えても、昼食までたっぷりと観光をする時間があります。動く船内という慣れない環境での熟睡は難しいかもしれませんが、うとうとしていれば、もう島に着いてしまいます。
伊豆大島行きの大型客船の航路は、「伊豆大島→利島→新島→式根島→神津島」です。(神津島より南の)三宅島へ八丈島へ向かう便(夏季は大島臨時便有)は、まったく別の航路となり、伊豆大島や神津島へは行きません三宅島~八丈島航路の便は常に動いているのですが、予約の際はお間違えの無いようにご注意ください。
ジェット船と同時期の運賃は、2等が5,000~6,000円台と格安です。往復の交通費を1万1000円前後にすることができ、島内観光に浮いた予算を回せます。
大型客船の時刻表(竹芝客船ターミナル→岡田港または元町港)
詳細な運休日と、それぞれの日の出港パターンは【公式サイト】でご確認ください。
大型客船の運賃(大人1名・片道)
10月 | 11月 | 12月 | |
2等 | 5,070円 | 5,250円 | 5,370円 |
特2等 | 7,610円 | 7,880円 | 8,060円 |
1等 | 10,130円 | 10,490円 | 10,730円 |
特1等 | 12,170円 | 12,600円 | 12,890円 |
特等 | 14,190円 | 14,690円 | 15,020円 |
東京からの片道所要時間:約6時間
※本記事内の情報は、すべて2023年9月時点のものです。
時刻表や運賃は今後変更される可能性があります。必ず、最新の情報をご確認ください。
何を節約したいかを考えて交通手段を決めよう!
伊豆大島旅行の交通費を節約したいなら、大型客船がおすすめです。飛行機の約半額、ジェット船と比べても3,000円ほど安いという点は、大きな強みと言えます。往復で考えれば、さらに差額は大きくなりますし、旅行へ行く人数が多くなればなるほどお得です。
時間を節約したい場合のおすすめは、ジェット船と飛行機です。料金の高さや、「曜日によって出発時刻がすこし遅い時間になってしまう」といった難点はあるものの、飛行機の速度はとても優秀です。そこまで速度を求めないなら、料金とのバランスが取れたジェット船が第一候補となるでしょう。
「東京から100kmも離れた島」と表現すると、ずいぶん遠い島のように感じてしまいますが、このように伊豆大島への行き方は思った以上に簡単です。(どの方法でも少々複雑な)時刻表を自分で調べたり、予約をするのが面倒なら、旅行会社のツアーに参加して、そちらにすべてまかせてしまうという方法もあります。
気軽に行ける伊豆大島で、素敵な一日をすごしてみてはいかがでしょうか。