この記事を書いた人 トリッパー編集部
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世界遺産登録決定!歴史と絶景 五島列島までのアクセス・交通手段を徹底比較
記事作成日: 2018-08-13
五島列島は、九州最西端、長崎県の西方約100㎞に位置し、大小およそ140あまりの島々からなっていて、ほぼ全域が「西海国立公園」に指定されています。
江戸末期、五島には信仰を守るために外海からキリシタン約3000人が上陸したとされ、教会など、信仰の歴史が数多く残されています。
中でも、「久賀島の集落」と「奈留島の江上集落(江上天主堂とその周辺)」の二つの構成資産を含む「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が第42回ユネスコ世界遺産委員会で、世界文化遺産に登録されることが決定し、注目を集めています。
もちろん、美しい海と自然が織りなす絶景も訪れる人の心を癒す離島の楽しみどころです。九州本土とは、高速船やフェリーで行き来することができ、最も大きい福江島には空港もあります。
今回は、九州本土からそれぞれの島への交通手段を徹底比較していきます。
五島列島へ出かけるためには、長崎、もしくは福岡を経由して向かいます。飛行機の場合、東京方面からは、まず、羽田空港または成田空港から福岡空港か長崎空港へ。フライト時間はおよそ1時間50分ほど。
大阪方面からは、伊丹空港、関西国際空港から福岡空港か長崎空港へ。フライト時間は、1時間15分です。
その後、島へは、飛行機を乗り継ぐか、高速船やフェリーを利用します。所要時間も費用もまちまち。どの島を目指すかによってアクセス方法も変わってきます。
例えば、飛行機のみで移動したい場合は、福江島へ行くことは可能ですが、その他の離島に渡りたい場合には、福江島から海上での交通手段で向かう必要があります。
五島列島の代表的な観光エリアとしては、福江、富江、岐宿、三井楽、玉之浦、奈留島、久賀島の大きく7つに分かれています。その中の、福江、富江、岐宿、三井楽、玉之浦は陸続きで島内を移動できますが、奈留島、久賀島へ向かうには、船で移動します。
今回は、五島列島の玄関口、「福江」と、世界遺産決定で沸く、「奈留島」 「久賀島」のそれぞれのエリアの見どころとアクセス方法をご紹介します。
目次
五島の魅力とは?
福江、富江、岐宿、三井楽、玉之浦エリア ~美しい教会と海!ご当地グルメも堪能!
五島列島の中心地で福江港や空港もあり、本土と五島列島をつなぐ玄関口になっています。
見どころは、キリシタンの島のシンボルでもある「堂崎教会」や入江を望む絶景が有名な「水の浦教会」、他にも城下町跡や白い砂浜とエメラルドグリーンの海が美しい「高浜ビーチ」などがある、歴史と自然が生み出す絶景に癒される離島です。
あごだしでいただく「五島うどん」や肉質が柔らかいのが特徴の「五島牛」などの地元のグルメも楽しめます。
五島列島の中でもアクセスが良く、観光客が多く訪れる人気のエリアなので、旅行会社のパックツアーなどもありますよ。
奈留島エリア ~世界文化遺産 奈留島の江上集落を目指す!
五島列島のほぼ真ん中に位置する奈留島。美しい岬と海岸線に囲まれた島です。
松任谷由実の『瞳を閉じて』の歌でも知られるこの島は、世界文化遺産の「奈留島の江上集落」があり注目が集まっています。
見どころのひとつ、集落にある江上教会は、クリーム色の板張り壁に水色の窓枠がはめられ、緑豊かな島の景色との融合が美しい教会です。内部はリブ・ヴォールト天井で、柱には木目模様、ステンドグラスの代わりに透明ガラスに花が描かれています。日本の代表的な木造教会です。
久賀島~世界文化遺産 久賀島集落へ!
江戸時代末期、五島には信仰を守るために、外海からキリシタン、およそ3,000人がやってきました。久賀島の牢屋の窄では42人も殉教するなど、五島各地でさまざまな迫害、弾圧にあいながらも耐え抜き、命がけで信仰を守り抜いてきた歴史があります。
長い禁教時代、命がけで信仰を守ったことを感じることができるものの一つが教会です。
『旧五輪教会堂』は、五輪地区と蕨小島の信徒たちの信仰のよりどころでしたが、老朽化のため1985年、すぐそばに五輪教会が新築され、教会の役目を終えました。この時点で解体の話が持ちあがりましたが「貴重な文化財として、価値ある建造物を守ろう」という関係者の熱意や地元信徒たちの協力によって解体の危機を乗り越え、今も、当初の姿で保存されています。
アクセス方法を比較!
福江、富江、岐宿、三井楽、玉之浦エリア
【飛行機で行く場合】
~便数は少ないけれど短時間で島到着!~
東京方面、大阪方面から福岡空港、もしくは長崎空港を経由し、最も早く福江島に到着する方法は飛行機です。ただ、五島列島の中でも福江島にしか空港はないため、目的地が福江島のみの場合におすすめ!ただし、福江島を経由して他の島へも向かいたい場合には、空港から港へ移動し、高速船やフェリーに乗り換えて向かわなければなりません。
飛行機で福江島を目指す場合、 料金は、長崎空港―五島福江空港間 片道 11600円~。福岡空港―五島福江空港間が 片道 18800円~となっています。(時期や便により異なります。)
所要時間は、長崎空港―五島福江空港間がおよそ30分、 福岡空港―五島福江空港間がおよそ40分です。
長崎空港―五島福江空港間の便は、 往路(午前)は、長崎空港9時35分発と10時30分発の便があり、復路(午後)は、福江空港午後1時45分発と午後6時発となっています。
福岡空港―五島福江空港間の便は、 往路(午前)は、福岡空港8時10分発があり、 復路(午後)は、福江空港1時30分発と15時35分発、19時発となっています。
【2019年7月1日~8月31日】
福岡 ⇒ 五島福江空港
便名 | 出発 | 到着 | 備考 |
ANA4693 / ORC93 | 08:10 | 08:50 | 7月1〜31日 8月1〜7 19〜22 26〜31日 08:50発 09:30着 |
ANA4685 / ORC85 | 12:20 | 13:00 | 8月8〜18・23〜25日 運航 |
ANA4695 / ORC95 | 12:35 | 13:20 | - |
ANA4699 / ORC99 | 16:50 | 17:35 | - |
ANA4915 | 17:50 | 18:30 | - |
長崎 ⇒ 五島福江空港
便名 | 出発 | 到着 |
ANA4673 / ORC73 | 09:35 | 10:05 |
ANA4675 / ORC75 | 10:30 | 11:00 |
ANA4677 / ORC77 | 14:45 | 15:15 |
【2019年7月1日~8月31日】
五島福江空港 ⇒ 福岡
便名 | 出発 | 到着 | 備考 |
ANA4692 / ORC92 | 09:20 | 10:00 | 7月1〜31日 8月1〜7 19〜22 26〜31日 10:00発 10:40着 |
ANA4694 / ORC94 | 11:20 | 12:05 | - |
ANA4686 / ORC86 | 13:30 | 14:10 | 8月8〜18・23〜25日 運航 |
ANA4698 / ORC98 | 15:35 | 16:20 | - |
ANA4916 | 19:00 | 19:40 | - |
五島福江空港 ⇒ 長崎
便名 | 出発 | 到着 |
ANA4674 / ORC74 | 10:25 | 10:55 |
ANA4676 / ORC76 | 13:45 | 14:15 |
ANA4678 / ORC78 | 18:00 | 18:30 |
※コードシェア便の表記はANAとORCのコードシェア便です。
【船で行く場合】
~海の上から景色を眺めながら離島へ!~
島へ向かうもう一つの方法が、船の利用です。離島ならではの移動手段ですよね。船といっても、フェリー、ジェットフォイルなどがあります。
今回は、長崎県内に入り、その後、長崎市内にある長崎港ターミナルビルから、船で福江港を目指す方法をご紹介します。
車を乗せて出かけたい!交通費を抑えたいなら「フェリー」がおすすめ
時間はかかるけれど、安く島へ向かうことができるのが、フェリーです。また、車を積んでいきたいときにもおすすめです。九州商船が運航するフェリーは、所要時間が、およそ3時間10分。料金は、長崎―福江間 片道 2320円です。
九州商船フェリー ※8/10・11・12・13日および8/15・16・17日を除く
フェリー 長崎 ⇒ 福江[通常ダイヤ] | |||
1日3往復 | |||
長崎発 | 奈良尾着 | 奈良尾発 | 福江着 |
08:05 | 11:15 | ||
12:25 | 15:00 | 15:15 | 16:20 |
16:50 | 20:00 |
フェリー 福江 ⇒ 長崎[通常ダイヤ] | |||||
1日3往復 | |||||
福江発 | 奈留島着 | 奈留島発 | 奈良尾着 | 奈良尾発 | 長崎着 |
08:00 | 09:05 | 09:15 | 11:45 | ||
11:45 | 12:25 | 12:35 | 13:25 | 13:35 | 16:05 |
16:50 | 20:00 |
より早く海上移動したいなら「ジェットフォイル」がおすすめ
フェリーより運賃はかかりますが、移動時間を短縮できるのがジェットフォイルです。
九州商船が運航するジェットフォイルは、所要時間が、およそ1時間25分。料金は、長崎―福江間 片道 5610円です。
九州商船ジェット
【ダイヤB】
※4/1~7/5(4/27~5/6を除く)・7/14~19・9/1~30・2/26~3/31の土休日、7/20~31の毎日、8/1~9・8/19~31の平日
ジェットフォイル 長崎 ⇒ 福江[ダイヤB] | |||
1日4往復 | |||
長崎発 | 奈良尾着 | 奈良尾発 | 福江着 |
07:40 | 09:05 | ||
11:30 | 12:45 | 12:50 | 13:20 |
14:50 | 16:15 | ||
16:30 | 17:45 | 17:50 | 18:20 |
ジェットフォイル 福江 ⇒ 長崎[ダイヤB] | |||
1日4往復 | |||
福江発 | 奈良尾着 | 奈良尾発 | 長崎着 |
07:30 | 08:00 | 08:05 | 09:20 |
09:20 | 09:50 | 09:55 | 11:10 |
13:40 | 15:05 | ||
16:30 | 17:00 | 17:05 | 18:20 |
奈留島エリア
離島から離島への移動手段は船のみとなっています。奈留島へ向かうには、五島列島の玄関口、福江港ターミナルから、更にフェリーか高速船で奈留ターミナルへ移動します。
五島旅客船が運航する高速船は、所要時間が、およそ30分。料金は、福江―奈留間 片道 790円です。
フェリーは、所要時間が、およそ45分。料金は、福江―奈留間 片道 790円です。
高速船 ニューたいよう
福江島 ⇒奈留
福江 | 奈留 |
09:45発 | 10:15着 |
15:55発 | 16:25~16:30 |
奈留 ⇒ 福江島
奈留 | 福江 |
08:40~08:45 | 09:15着 |
10:50発 | 11:20着 |
14:15~14:20 | 14:50着 |
フェリー オーシャン
福江島 ⇒奈留
福 江 | 奈 留 |
08:05発 | 08:50~09:00 |
13:00発 | 13:45~13:50 |
17:15発 | 18:00着 |
奈留 ⇒ 福江島
奈 留 | 福 江 |
06:35発 | 07:20着 |
11:20~11:30 | 12:15着 |
15:45~15:55 | 16:40着 |
久賀島エリア
久賀島も離島から離島への移動となり、アクセス方法は船のみとなっています。
五島列島の玄関口福江港ターミナルか、奥浦港から更にフェリーかジェットフォイルで田ノ浦港へ移動します。フェリーを利用すれば、車を乗せることもできます。
木口汽船が運航しているフェリーは、所要時間が、福江―田ノ浦間は、およそ35分。奥浦―田ノ浦間は、およそ20分です。料金は、福江―田ノ浦間 片道 780円、奥浦―田ノ浦間が490円です。
ジェットフォイルは、所要時間が、福江―田ノ浦間、およそ20分。料金は、福江―田ノ浦間 片道 780円です。
久賀航路【フェリーひさか】 〈奥浦港(福江島)~田の浦港(久賀島)~福江港〉 | ||
奥浦港~田の浦港~福江港 (1/3~12/31)※1/1、1/2は休航 | ||
奥浦港発 | 福江港発 | 田の浦港着 |
07:30 | 07:49 | |
13:35 | 14:09 | |
16:50 | 17:09 |
[復路] | ||
田の浦港発 | 福江港着 | 奥浦港 着 |
08:00 | 08:34 | |
14:35 | 14:54 | |
17:20 | 17:39 |
久賀航路【シーガル】〈福江~田の浦(久賀島)〉 ※1/1、1/2を除く | |
福江港~田の浦港 ※1/1、1/2を除く | |
福江港発 | 田の浦着 |
09:10 | 09:30 |
12:05 | 12:25 |
16:45 | 17:05 |
[復路] | |
田の浦港発 | 福江港着 |
09:35 | 09:55 |
12:30 | 12:50 |
17:10 | 17:30 |
※本記事内の情報は、すべて2019年6月時点のものです。
※飛行機の料金は細かく変動します。あくまでも目安とお考えください。
五島列島ツアー最安値情報