沖縄より綺麗な海も!奄美大島でおすすめな海・ビーチ15選

沖縄より綺麗な海も!奄美大島でおすすめな海・ビーチ15選

記事作成日: 2018-10-09

奄美大島 崎原海岸

奄美大島に遊びに行くなら、賑やかなビーチはもちろん、散策に向いた静かな浜辺や、ゆっくりと沈んでいく夕日など、さまざまな形で海を楽しみたくなるのではないでしょうか。

 

ですが、奄美大島の大きさは、東京23区の総面積を引いても100平方km近く余る、約712平方kmです。この広大なエリア内に、地図に載っているだけでも数十の海岸や海水浴場が存在します。それをすべて調べ、目的に合ったものを選び出すのは、とても時間のかかる作業です。

 

そこで今回は、豊富な奄美大島の海水浴場や海岸の中から、代表的な15ヶ所を厳選しました。旅を楽しくするミニ情報と共に、それぞれの特徴をご紹介します。

 

 

しえ
まるちゃん、ちょっと、これ見て!
まる
……これって、今度遊びに行く奄美大島の地図? いっぱいある印はなんなの?
しえ
地図やガイドブックを見て、『○○海岸』とか『××海水浴場』って書いてある所をチェックしていったら、こんな風になっちゃったの……
まる
えっ、10個ぐらいでも面倒なのに、これ20個以上あるよね!? 全部調べるなんて、絶対無理だよ~!
ベル
うん、まずはメジャーなものから調べていかないと、時間が無くなっちゃうよね。今、奄美大島で人気があるのはどこなのか、空港の方から見ていこうか

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奄美大島で人気のビーチ・海辺

奄美大島 ビーチ地図

奄美大島は、細長い三角形を右に傾けたような形をした島で、奄美空港のある北東の端が三角形の先端、反対側の広がった部分が南西の端となります。南西端にほぼ隣接する島(※船で片道15~30分程度)も、奄美大島の一部のように扱われることが多いため、ここでは空港周辺からこの島までを対象とし、北東のエリアから順に、利用しやすいビーチや、落ち着いて歩ける海岸をご紹介します。

 

笠利町(かさりちょう)

土盛海岸

土盛海岸

奄美大島へはフェリーでも行けますが、お手軽な移動手段はやはり飛行機です。「土盛(ともり)海岸」は、那覇からの飛行機や、東京・大阪などからの直行便が着陸する奄美空港の北側、車で10分とかからない所にあります。

 

空港から近いということで、「規模が小さいのでは?」「人工的な印象が強いのでは?」と不安を感じるかもしれませんが、実際にそこにあるのは、彼方まで青い海が広がる、天然そのもののビーチです。

 

すこし眺めただけで、科学の力の塊のような飛行機が飛び立つ空港のすぐ側に、これほどの自然が存在することにに驚かされます。もうすこし北側には笠利町の観光名所の一つ「あやまる岬」もあります。海で遊ぶ予定が無くても、そこへの移動中に車を降りて歩きたくなる、素敵なビーチです。

 

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大瀬海岸

「大瀬(おおせ)海岸」は、奄美空港から土盛海岸へ行く途中にある海岸です。アクセスの良さでは土盛海岸よりも上ですが、こちらは残念ながら岩場で、普通に海水浴を楽しめるような場所ではありません。そのかわり、この海岸はバードウォッチングに適した場所として注目されています。

 

人間はもちろん、他の生き物も入り込みづらい岩場は、空を飛ぶ鳥たちにとっては安全に羽を休められる場所となります。奄美大島の野鳥や、軽く休んでいる渡り鳥の姿を、空港を出て間もなく見ることができるわけです。

 

初めての奄美旅行では通りすぎてしまうかもしれませんが、繰り返し訪れるなら、一度は足を止めてみましょう。奄美大島の海が持つ、また別の一面に気付かされるはずです。

 

崎原ビーチ

奄美大島 崎原海岸

笠利町の西側には、笠利湾が広がっています。「崎原(さきばる)ビーチ」は、その笠利湾の中に突き出た岬の、先端近くにあるビーチです。

 

笠利町には土盛海岸という強力なライバルが存在するためか、旅人はもちろん、島で長く暮らしている方でさえ、ここを訪れることは少ないと言われています。そのため、騒がしさを避けたい方におすすめですし、海の美しさにも定評があります。

 

綺麗な海が自慢の奄美大島の中でも「ここが最高!」と絶賛する声が多く、道路から海岸へと降りていく際に見える景色は、思わず足を止めてしまうような絶景です。手前にある打田原(うったばる)ビーチ」は、さらに知名度が低く、時には貸し切りのようになってしまうことも。それでいて、トイレやシャワーも完備している穴場です。

 

用安海岸

奄美大島 用安海岸

奄美空港を出てから、北ではなく海沿いに南西へ進むと、「用安(ようあん)海岸」にたどり着きます。空港からの走行距離は、土盛海岸まで(約3.5km)よりも遠い8km弱。車でギリギリ10分か、もうすこしかかる距離ですが、十分にアクセスの良い海岸と言えるでしょう。

 

空港に近い側には「ばしゃ山村奄美リゾート」があり、その辺りは「ばしゃ山海水浴場」として賑やかで楽しい雰囲気が味わえます。

 

一方、空港から遠い側(西側)は、それとは正反対の落ち着いた海岸となっているため、奄美の海の二つの側面を、一つの海岸で体感できます。用安海岸を抜け、さらに西へすこし進んだ所にあるのは「ハートロック」。潮が引いている時だけ姿を現すハート型の水たまりが、パワーを与えてくれる人気スポットです。

 

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龍郷町(たつごうちょう)

手広海岸

手広海岸

笠利町はハートロックの手前までで、そこから西は龍郷町となります。ハートロックのすぐ先にある「手広(てびろ)海岸」には、風の強い日には高い波が押し寄せます。そのため、海水浴には不向きですが、サーフィンには適していて、奄美大島の中でも特にサーファーからの評価が高いスポットとなっています。

 

2011年にはサーフィンの世界大会も開催され、さらにその人気は増しています。快適にサーフィンができるよう、シャワーやトイレが設置されている他、近くには宿泊施設も存在します。たとえサーフィンができなくても、南国の青い海が生み出す大きなうねりに魅せられ、まだ早い時間から果敢に挑む人々の姿を見るだけで楽しめます。

 

倉崎海岸

奄美大島 倉崎海岸

手広海岸の北側には、笠利湾の中へ続く岬があります。この岬の先でも、「倉崎海岸」という眺めの良いビーチと出会えます。対岸に見えるのは、笠利町側の同じような岬に存在する崎原ビーチや打田原ビーチ。太平洋の荒波が押し寄せる手広海岸に対し、こちらは笠利湾の中ということもあり、基本的に穏やかです。

 

おかげで奄美の海の美しさが、よりはっきりとわかります。白い砂浜と透明度の高い海は、遠目から見ると博物館に置かれた精巧な模型のようにも見えるほど。日常とはかけ離れた、幻想的な空間です。

 

無料で使えるシャワーやトイレ、更衣室といった、海水浴に便利な施設は無いのですが、それもまた、この光景を守るためには必要なことなのかもしれません。

 

奄美市

大浜海浜公園(大浜ビーチ)

大浜海浜公園

龍郷町の先は、奄美大島で中心的な役割を果たす奄美市となります。地理的には、中心よりやや空港側(東側)に寄っていますが、こちらを拠点として奄美観光を楽しむことも多いでしょう。そんな奄美市の北端にある大浜海浜公園の「大浜ビーチ」は、旅行者だけでなく奄美市の人々にとっても大切な憩いの場です。

 

リゾート色の強いビーチが、見られることを意識した表情だとすれば、大浜ビーチは自然体の素直な表情。「宿泊施設のある市街から近い」という現実的なメリットばかりでなく、この飾らない海の姿を気に入る方も多いようです。

 

赤い太陽がすべてを染める夕暮れの景色も格別で、あちこちを見て回った一日の締めにはぴったりです。

 

大和村(やまとそん)

国直海岸

奄美大島 国直海岸

「国直(くになお)海岸」が位置するのは、大浜ビーチの南西です。直線距離で見れば、わずか6kmほどしか離れていないのですが、この辺りから先は奄美市ではなく大和村になります。

 

この海岸に2018年に造られた「国直うみがめ公園」は、海を眺めに来た時の休憩場所として便利です。ウミガメの産卵は奄美大島の各所で行われますが、国直海岸のように間近に集落がある海岸は、(騒がしさや明るさがウミガメに良くない影響を与えてしまうため)本来はあまり適しません。

 

この海岸に今もウミガメがやってくるのは、大和村全体のウミガメに対する心配りの成果です。そんな、ウミガメも安心して卵を産める優しい海岸で、のんびりと泳ぐのも素敵な体験です。

 

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宇検村(うけんそん)

タエン浜海水浴場

奄美大島 タエン浜

大和村のさらに先、奄美大島の西の端一帯は宇検村です。この村の「タエン浜海水浴場」は、知る人ぞ知る、秘境のような場所……ではなく、快適な海水浴が行えるように整えられたビーチです。

 

トイレ・シャワー・更衣室といった基本的な施設が用意されているのはもちろん、高波を防ぐための堤防も設置されていて、突然の大きな波を恐れず、小さなお子様と遊ぶこともできます。

 

北に見えるのは、烏帽子岳(えぼしだけ)がそびえる枝手久島(えだてくじま)。水平線が続く広い海も良いのですが、間近に見える無人島も、南国感を高めてくれます。「ここだけ」「ここが一番」という派手な特徴こそ無いものの、気配りあふれる、もてなしのビーチです。

 

屋鈍海水浴場

奄美大島 屋鈍海水浴場

タエン浜海水浴場から、さらに西へ15分ほど走った所には「屋鈍(やどん)海水浴場」があります。

 

堤防をはじめ、安全に遊ぶための工夫がされたタエン浜とは対照的に、そうした人の手が加わっていない自然のままの風景こそが、この海水浴場の持ち味。浜辺にシャワー・トイレ・更衣室などの施設はきちんと用意されているものの、海は天然そのものです。

 

直線距離にすれば、たった2km西にあるだけですが(※海が陸地に入り込んでいて、U字状に走る必要があるため、走行距離は約6kmになります)、枝手久島と奄美大島の間の狭い空間の奥にあるタエン浜より、その入口付近の屋鈍の方が水の透明度は多少高くなります。このことも、選択のポイントとなるでしょう。

やどんビーチ
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瀬戸内町

嘉徳海岸

奄美大島 嘉徳海岸

宇検村の南側にある瀬戸内町は、奄美大島の南端です。瀬戸内町東部の「嘉徳(かとく)海岸」は海岸線が小さなコの字型に引っ込んだ部分にあるビーチです。コの字の縦棒と横棒2本はすべて山で、ビーチは縦棒の山の前にあります。

 

海に向かって口を開いた部分からやってくるのは、太平洋の激しい波。そのため、海水浴はおすすめできませんが、手広海岸と同様に、サーファーにはたまらない場所と言えるでしょう。

 

ただし、山に隠されたようなこの場所は、リゾートやレジャーという言葉とはかけ離れた、とても静かな地域です。すぐ目の前が小さな集落ということもあり、定められたルールを守って、迷惑がかからないように利用する必要があります。

 

ホノホシ海岸

ホノシシ海岸

奄美大島のほぼ南西端にある「ホノホシ海岸」も、太平洋に面しているため、波は強めです。さらに、足元は無数の丸い石で覆われています。およそ海水浴には向かない場所ですが、この繰り返し押し寄せる強い波と、その力で削られ、丸くなった石こそが、ホノホシ海岸の大きな魅力となります。

 

海岸でこのような光景が見られるのは珍しく、写真を撮るだけでも足を運ぶ価値はあるのですが、もう一つ注目したいのは、波によって石が奏でる音です。多くの石がぶつかり合い、響かせる音色は、人によってさまざまな聞こえ方がすると言われています。

 

その場での話題にもなりますし、動画に残して土産話と共に聞いてもらうのもおもしろいかもしれません。

 

ヤドリ浜海水浴場

奄美大島 ヤドリ浜

「ヤドリ浜海水浴場」があるのはホノホシ海岸のすぐそばですが、こちらは瀬戸内町に属する島々の方を向いているため、基本的に穏やかで、安心して泳げます。空港や奄美市から距離が離れるほど、足を運ぶのは大変になりますが、それは誰にとっても同じこと。賑やかすぎる海を避けたい場合は、このようなビーチがおすすめです。

 

ヤドリ浜の「ヤドリ」とは島の方言で、あえて漢字を当てはめるなら「宿り(または屋取り)」となります。文字から想像できるように、宿泊するための「一時的な小屋」のような意味です。

 

今はヤドリこそ残っていませんが、代わりにキャンプ場があります。ここで夜をすごし、当時の人々と同じような気分で、奄美の星空や朝日を海と一緒に眺めるのも楽しいのではないでしょうか。

 

瀬戸内町・加計呂麻島(かけろまじま)

実久海岸海水浴場

奄美大島 実久ビーチ

瀬戸内町役場がある古仁屋(こにや)から、加計呂麻島の中央部にある瀬相(せそう)へ船で渡り、そこから北の方へと県道614号線を40分近く走っていくと(※本数は少ないのですがバスもあります)、「実久(さねく)海岸海水浴場」に到着します。

 

「実久ブルー」と呼ばれる海の色は、言葉や写真で表すのが難しいほど美しく、ここまでの長距離移動の苦労も、その感動で吹き飛んでしまうことでしょう。

 

ここから軽く170km以上離れた沖縄の海に勝るとも劣らない、まさに吸い込まれるような青さは、大きな満足感を与えてくれます。微妙な色の変化を眺めながら砂浜を歩いたり、最高の1枚が撮れそうなポイントを探したりするだけでも、思った以上の時間がすぎてしまう、本当に魅力的な海辺です。

 

スリ浜海水浴場

奄美大島 スリ浜

古仁屋からは、加計呂麻島東部の生間(いけんま)へ行く船も出ています。「スリ浜海水浴場」は、この生間の西側(北西)にあり、港から車で10分以内で行くことができます。

 

このビーチは、ごく普通の海水浴から、ジェットスキーやダイビングといったマリンスポーツまで、さまざまな形で海を楽しむ人々で賑わっています。すぐそばに宿が数軒あるため、日帰りではなく宿泊で加計呂麻島を満喫したい時にもおすすめです。

 

また、生間の東側(北東)には、同じく10分以内の距離に「渡連(どれん)海水浴場」もあります。こちらにはトイレと共に「加計呂麻島の中ではここだけ」という温水シャワーも設置されているため、気持ちよく海水浴ができます。

 

 

※海岸・海水浴場の名前は、地図(Googleマップ)に記載されているものを使用しています。

※本記事の内容は、すべて2018年10月時点のものです。

 

 

ベル
さあ、どうかな? これで全部っていうわけじゃないから、まだ余裕があれば、これ以外の所もチェックしてみてね
しえ
本当に数が多くて、ちょっとびっくりしちゃったけど……、これって、よく考えたら『選び放題』ってことよね
ベル
そうさ。そのおかげで、何度奄美へ行っても、違う所で新鮮に遊ぶことができるんだ
まる
なるほど~! 今年だけじゃなく、来年も再来年も、遊びに行くしかないねっ!

 

 

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トリッパー編集部

この記事を書いた人 トリッパー編集部

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