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沖縄の梅雨はいつからいつまで?沖縄旅行に行くなら6月後半がおすすめ
記事更新日: 2021-04-03
沖縄と言えば「夏!」というイメージがありますが、多くの旅行者が全国から押し寄せる7月と8月は、どの宿も埋まりやすく、旅費も高くなりがちです。そこでおすすめしたいのが、6月後半の沖縄旅行です。日本の最南端に位置する沖縄県は、どこよりも梅雨明けが早く、この時期なら雨を心配せずに海で遊べます。
また、海に入れるかどうかは運に左右されますが、梅雨が明ける前でも観光は楽しめます。そんな沖縄の梅雨の様子や梅雨入り・梅雨明けについて、梅雨時の旅行写真を交えてご説明します。
沖縄の梅雨の様子
東京の梅雨は降水量が少ない割に日照時間が短い、「弱い雨と曇り空がひたすら続く」タイプです。一方、大阪は日照時間が比較的長く、降水量も多いという「晴れている時間帯もそれなりにあるが、強い雨が降ることが多い」タイプと言えます。
沖縄の日照時間は東京と大阪の中間ですが、降水量は東京の1.5倍・大阪の1.4倍と、非常に多くなっています。つまり、晴れている日でも突然ザァッとものすごい雨が降ることもあれば、梅雨の最中にもかかわらず晴天が続くこともあるわけです。
各地の降水量と日照時間
対象 | 降水量(mm) | 日照時間(時間) |
東京(6月+7月) | 321.2 | 271.8 |
大阪(6月+7月) | 341.5 | 338.3 |
那覇(5月+6月) | 478.8 | 309.1 |
※気象庁の公開している1981~2010年の平均値を2ヶ月分合計した数値です。
雨が降り続けるわけではないため、可能性は低いのですが、運が悪ければ「出かけるタイミングをことごとく雨でつぶされてしまう」という悲惨な事態もありえます。旅行中確実に晴れてほしいなら、梅雨明けを狙うべきでしょう。ですが、逆に梅雨の時期でも毎日晴れ間に助けられることもあります。
実際、私も今年(2018年)の5月19・20日に沖縄県(宮古島)に行ってきましたが、2日間とも天気に恵まれました。早い時期のためツアー代金は安く、またピーク前で空いていたこともあり、お得で楽しい理想的な旅行となりました。
この旅行中に撮影した、梅雨の沖縄の様子をご覧ください。
沖縄の梅雨入りと梅雨明けはいつ?
沖縄の梅雨入りの目安(気象庁による過去のデータの平均値)は5月9日で、梅雨明けは6月23日です。東京・名古屋・大阪の目安は梅雨入りが6月8日・梅雨明けが7月21日ですから、約40日間という期間はそのままに、1ヶ月ほど前にズレる形になります。
もうすこし詳しく気象庁のデータを見ていくと、2000年から2017年の間に、梅雨入りのタイミングが大幅に違っていたのは2008・2011・2015年の3回だけで、梅雨明けも(例外的に梅雨が長かった2009年と、短かった2013年を除けば)大きな乱れはありません。
沖縄の梅雨入りと梅雨明け (気象庁のHPより)
年 | 梅雨入り | 梅雨明け | 平年(5月9日・6月23日)との大きな差 |
2000年 | 5月17日頃 | 6月20日頃 | |
2001年 | 5月 6日頃 | 6月21日頃 | |
2002年 | 5月11日頃 | 6月21日頃 | |
2003年 | 5月15日頃 | 6月20日頃 | |
2004年 | 5月 5日頃 | 6月23日頃 | |
2005年 | 5月 2日頃 | 6月27日頃 | |
2006年 | 5月14日頃 | 6月20日頃 | |
2007年 | 5月16日頃 | 6月21日頃 | |
2008年 | 5月22日頃 | 6月17日頃 | 入りが13日遅い |
2009年 | 5月18日頃 | 7月 6日頃 | 明けが13日遅い |
2010年 | 5月 6日頃 | 6月19日頃 | |
2011年 | 4月30日頃 | 6月 9日頃 | 入りが18日早い・明けが14日早い |
2012年 | 5月13日頃 | 6月23日頃 | |
2013年 | 5月10日頃 | 6月11日頃 | 明けが12日早い |
2014年 | 5月 5日頃 | 6月26日頃 | |
2015年 | 5月20日頃 | 6月 8日頃 | 入りが11日遅い・明けが15日早い |
2016年 | 5月16日頃 | 6月16日頃 | |
2017年 | 5月13日頃 | 6月22日頃 | |
2018年 | 6月1日頃 | 6月23日頃 | |
2019年 | 5月16日頃 | 7月10日頃 | |
2020年 | 5月16日頃 | 6月12日頃 |
自然を完璧に予想することはできませんが、気象に大きなトラブルが無ければ、「5月10日前後に梅雨入りし、6月の20日をすぎた頃に梅雨が明ける」と考えて大丈夫でしょう。
沖縄旅行は梅雨の明けた6月後半がおすすめ!
旅行会社各社の沖縄ツアーの料金は、基本的に6月の終わりまで格安で、7月からは大きく値上がりします。ですが、今見たように、沖縄の梅雨明けが7月になってしまうことはほとんどありません(※1990年代までさかのぼっても、1995年と2009年の2回のみ)。そのため、6月の21日以降を狙えば、よく晴れた沖縄での観光をお得に楽しめる可能性が非常に高くなります。
沖縄には美術館や鍾乳洞など、雨でも観光できるスポットもたくさんありますから、あえて6月前半を選び、「雨が降ることを前提として屋内中心の観光を計画し、晴れたら海へ行く」というプランも考えられますが、海を最優先にしたいなら、やはり梅雨明けを選んだ方が安心でしょう。
関東の6月は海で遊ぶには厳しい日も多い時期ですが、6月後半の沖縄は7月に向けて暑さが加速しますから、寒さで震えてしまう心配はありません。むしろ、夏の日差しに対応できる服装が求められるほどです。6月前半は湿度が高いため、屋外では風通しの良い半袖や半ズボンが基本となりますが、6月後半になると日光を遮ることができる長袖なども選択肢に入ってきます。
また、夏の沖縄には「台風が多い」というイメージがありますが、6月の時点ではまだそれほど心配する必要はありません。
再び2000年から2017年の気象庁の観測データを見てみると、6月の沖縄に台風が接近した年は全体の半分以下で、その大半は接近回数1~2回となっています(※2012年のみ3回)。2000~2001年・2006~2010年・2015~2017年のように、接近回数0回の年が続くことも多く、ほぼ毎年台風が接近している7~9月とは状況がまったく異なることがわかります。
台風は海遊びだけでなく、旅行のスケジュールそのものにも影響を与える可能性がありますから、それにあまり悩まされずにすむということは大きなメリットと言えるでしょう。
沖縄への台風接近回数(気象庁HPより)
年 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2020年 | 4 | 2 | 1 | ||||||
2019年 | 1 | 1 | 3 | 2 | 1 | ||||
2018年 | 2 | 3 | 4 | 2 | 1 | 1 | |||
2017年 | 3 | 1 | 1 | 2 | |||||
2016年 | 1 | 1 | 4 | 1 | |||||
2015年 | 1 | 2 | 2 | 1 | |||||
2014年 | 2 | 3 | 2 | 2 | 2 | ||||
2013年 | 1 | 1 | 2 | 1 | 4 | ||||
2012年 | 3 | 2 | 4 | 2 | 1 | ||||
2011年 | 2 | 1 | 1 | 1 | 2 |
※1~3月はすべて接近回数0回のため、省略しています。
6月後半の沖縄は、夏を満喫できる陽気で、台風の心配もほとんど無く、それでいてツアー料金も安いという、非常に嬉しい状況になっています。
しかも、まだ梅雨というイメージがあるためか、ピークよりも旅行者の姿は少なく、時間を有意義に使えます。
ぜひ一度、お得で楽しい6月後半の沖縄ツアーをお試しください。
※本記事内の情報は、すべて2021年4月時点のものです。
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